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「全部お願いします」と言う前に、確認しておけばよかった3つのこと

「全部お願いします」と言う前に、確認しておけばよかった3つのこと

ホームページを外注するとき、私はほとんど何も分かっていなかった。

サーバー。
ドメイン。
WordPress。
SSL。
保守費。
管理費。

言葉だけは聞いたことがあった。

でも、それぞれが何を意味していて、どこまで自分が知っておくべきなのかまでは分かっていなかった。

だから、打ち合わせの途中でこう言った。

「そういうの苦手なので、全部お願いできますか?」

当時の自分としては、それが一番安全な判断だと思っていた。

本業がある。
日々の仕事がある。
お客さん対応もある。
お金のことも考えないといけない。

そのうえで、ホームページの専門的なことまで勉強する余裕なんてなかった。

だから、専門家に任せる。

それ自体は間違っていないと思う。

今でも、全部自分でやるべきだったとは思っていない。

問題は、
「任せる」と「何も知らないまま預ける」を、同じものだと思っていたことだった。

外注してもいい。
専門家に頼ってもいい。
苦手なことを人にお願いしてもいい。

でも、最低限だけは確認しておくべきだった。

今なら、ホームページを外注する前に、少なくともこの3つは聞く。


1. ドメインは誰の名義になっているか

まず、ドメイン。

たとえば、

example.com
example.jp
example.net

みたいな、ホームページの住所にあたるもの。

これを誰が管理しているのか。

自分なのか。
制作会社なのか。
契約者名義は誰なのか。
管理画面に入れるのか。
移管できるのか。

ここを確認しておいた方がいい。

私は昔、ドメインのことをかなり軽く見ていた。

ホームページの見た目ばかり気にしていた。

トップページのデザイン。
写真の雰囲気。
文字の配置。
問い合わせフォーム。

もちろん、それも大事だと思う。

でも、後から考えると、もっと根っこの部分があった。

そのサイトの住所を、誰が握っているのか。

これを知らないまま進めるのは、かなり怖い。

なぜなら、ドメインは見た目よりもずっと重要だから。

名刺にも載せる。
チラシにも載せる。
お客さんにも伝える。
SNSからもリンクする。
Googleにも認識される。

時間をかけて、そのURLに信用が積み上がっていく。

なのに、そのドメインを自分で管理できない状態だと、あとで困ることがある。

制作会社を変えたい。
サーバーを変えたい。
ホームページを作り直したい。
契約を見直したい。

そう思ったときに、

「ドメインはこちらで管理しています」
「移管には手続きが必要です」
「解約すると使えなくなる可能性があります」

と言われたら、急に怖くなる。

私は、最初から悪意があったかどうかを言いたいわけではない。

ただ、個人事業主側が何も知らないと、交渉の土台にすら立てない。

ドメインの話をされたときに、

「よく分からないので任せます」

と言ってしまう。

その瞬間、自分の事業の看板の一部を、よく分からないまま預けてしまうことになる。

だから、最低限これだけは聞いた方がいい。

「ドメインは誰の名義ですか?」
「管理画面には自分も入れますか?」
「将来、別の会社に移すことはできますか?」
「解約後もこのドメインは使えますか?」

この質問をするだけでも、かなり違うと思う。

専門的な説明を全部理解する必要はない。

でも、
“自分の事業の住所を誰が持っているのか”
くらいは知っておいた方がいい。


2. ログイン情報を自分も持っているか

次に、ログイン情報。

これも本当に大事だった。

ホームページを作ってもらうと、いくつかの管理画面が出てくる。

たとえば、

WordPressの管理画面。
サーバーの管理画面。
ドメインの管理画面。
メールの管理画面。
アクセス解析の管理画面。

もちろん、全部を毎日触る必要はない。

むしろ、分からない状態で触ると壊す可能性もある。

だから、普段は制作会社に任せる。

それはいい。

でも、ログイン情報を自分が一切知らない状態は危ない。

私は昔、ここもかなり曖昧だった。

「更新はこちらでやります」
「管理はこちらでしておきます」
「何かあれば連絡してください」

そう言われると、安心する。

自分で触らなくていい。
間違えて壊す心配もない。
面倒なことを考えなくていい。

その安心感は大きかった。

でも、後から思うと、安心していたというより、考えるのを止めていただけだった。

たとえば、少し文章を直したいとき。

営業時間を変えたい。
料金を変えたい。
お知らせを出したい。
古い情報を消したい。
写真を差し替えたい。

そういう小さな修正でも、毎回連絡が必要になる。

そして、相手の返信を待つ。

1日待つ。
2日待つ。
場合によってはもっと待つ。

たった1行の修正なのに、自分のホームページを自分で直せない。

これが地味にしんどい。

しかも、もっと怖いのは解約や移行のとき。

ログイン情報がないと、自分のサイトなのに、自分で確認できない。

バックアップがあるのか。
どこにデータがあるのか。
誰が管理者なのか。
別の会社に渡せる状態なのか。

それすら分からない。

この状態で「解約したい」と言うのは、かなり不安になる。

だから、外注する前に聞いた方がいい。

「WordPressのログイン情報は共有されますか?」
「管理者権限は自分にもありますか?」
「サーバーのログイン情報は確認できますか?」
「バックアップはどこにありますか?」
「自分でも最低限の更新はできますか?」

ここで大事なのは、
“自分ですべて作業するため”ではない。

逃げ道を持つため。

何かあったときに、確認できる。
他の人に相談できる。
別の選択肢を持てる。
完全に相手任せにならない。

それだけで、かなり違う。

「ログイン情報をください」と言うのが怖い人もいると思う。

私もそうだった。

なんとなく、相手を疑っているみたいに感じる。
素人なのに偉そうに聞いている気がする。
こんなこと聞いていいのかなと思う。

でも、今なら思う。

聞いていい。

むしろ、聞かない方が危ない。

自分の事業のホームページなのだから、ログイン情報を確認するのは普通のことだった。

それを聞けなかったのは、知識がなかったからだけではない。

「分からない人だと思われたくない」
「面倒な客だと思われたくない」
「変な空気にしたくない」

そういう気持ちがあった。

でも、その遠慮が後で自分を苦しめる。


3. 毎月払っている費用の中身を説明できるか

最後に、毎月の費用。

これも、本当に確認しておけばよかった。

ホームページを外注すると、制作費とは別に、月額費用がかかることがある。

保守費。
管理費。
サーバー代。
SSL費。
更新費。
サポート費。
SEO対策費。

名前はいろいろある。

もちろん、月額費用そのものが悪いわけではない。

ちゃんと作業してくれているなら必要な費用もある。

セキュリティ更新。
バックアップ。
トラブル対応。
軽微な修正。
サーバー管理。
フォームの不具合対応。
アクセス解析のレポート。

こういうものにお金を払うのはおかしくない。

問題は、
自分が何に払っているのか説明できないこと。

私は昔、ここがかなり曖昧だった。

毎月引き落とされている。
でも、内訳をちゃんと理解していない。

「保守費です」
「サーバー代です」
「管理費です」

と言われたら、そういうものなんだと思っていた。

でも、後から冷静に考えると、疑問はあった。

何を保守しているのか。
どれくらいの頻度で作業しているのか。
更新がない月も同じ金額なのか。
サーバー代は実費なのか。
サポート費には何が含まれるのか。
文章修正は別料金なのか。
画像差し替えは別料金なのか。
問い合わせフォームが壊れたら対応してくれるのか。

こういうことを、ちゃんと聞いていなかった。

月額費用の怖いところは、一回一回の金額が小さく見えることだと思う。

月5,000円。
月10,000円。
月15,000円。

そのときは、なんとか払える。

「まあ、必要経費か」
「これくらいなら仕方ないか」
「専門家に任せてるんだから」

そう思ってしまう。

でも、それが1年、3年、5年と続くとかなり大きい。

しかも、その間に何をしてもらっていたのかが分からない。

ここが怖い。

高いか安いか以前に、
説明できない支出になっている。

事業をしていると、固定費は静かに効いてくる。

毎月少しずつ出ていく。
でも、止めるのが怖い。
見直すのも面倒。
聞くのも気まずい。

その結果、なんとなく払い続けてしまう。

私は、ここにかなり反省がある。

もっと早く聞けばよかった。

「この月額費用には何が含まれていますか?」
「毎月、具体的にどんな作業をしていますか?」
「更新がない月も同じ費用ですか?」
「サーバー代の実費はいくらですか?」
「保守費と更新費は何が違いますか?」
「解約した場合、サイトやデータはどうなりますか?」

こういう質問を、最初にしておけばよかった。

もし相手がちゃんとした会社なら、普通に説明してくれるはずだと思う。

逆に、説明が曖昧だったり、急に空気が悪くなったりするなら、その時点で少し立ち止まった方がいい。

月額費用は悪ではない。

でも、
“よく分からないけど毎月払っている”
は危ない。


「全部任せる」は、安心ではなく依存になることがある

ホームページのことを全部自分で勉強する必要はない。

個人事業主は忙しい。

本業がある。
お客さんがいる。
日々の売上も考えないといけない。
事務作業もある。
家のこともある。

だから、苦手なことを外注するのは自然なことだと思う。

ただ、外注するときに、最低限の主導権まで手放してはいけなかった。

私はここを間違えた。

「分からないのでお願いします」

これは、悪い言葉ではない。

でも、

「分からないので、何も確認しません」
「分からないので、言われた通り払います」
「分からないので、ログイン情報も要りません」
「分からないので、契約内容も読まなくていいです」

ここまで行くと危ない。

任せることと、丸投げすることは違う。

信頼することと、確認しないことも違う。

私は、そこを分けられていなかった。

たぶん、不安だったんだと思う。

ホームページが必要なのは分かる。
でも、何をどうすればいいか分からない。
失敗したくない。
変なものを作りたくない。
でも自分では判断できない。

だから、誰かに「大丈夫です」と言ってほしかった。

その気持ちは、今でも分かる。

でも、事業をやっている以上、
“安心したいから全部預ける”
は危ない。

最初から専門知識を持つ必要はない。

でも、自分の事業に関わるものなら、最低限の確認はした方がいい。


外注前に聞くことリスト

ホームページを外注する前に、今なら私はこれを聞く。

ドメインについて

・ドメインは誰の名義になりますか?
・管理画面に自分も入れますか?
・将来、別の会社に移管できますか?
・解約後もドメインは使えますか?
・更新費用はいくらですか?

サーバーについて

・サーバーはどこの会社を使いますか?
・契約者は誰になりますか?
・自分も管理画面に入れますか?
・サーバー代の実費はいくらですか?
・解約した場合、データはどうなりますか?

WordPressについて

・管理者権限は自分にもありますか?
・ログイン情報は共有されますか?
・自分で文章修正できますか?
・プラグインやテーマは何を使いますか?
・バックアップは取っていますか?

月額費用について

・月額費用には何が含まれますか?
・毎月どんな作業をしていますか?
・更新作業は何回まで含まれますか?
・修正依頼は別料金ですか?
・保守費とサーバー代は別ですか?
・解約時に費用はかかりますか?

契約について

・データは自分のものですか?
・制作後、他社に移行できますか?
・解約したらサイトは消えますか?
・画像や文章の権利はどうなりますか?
・契約期間の縛りはありますか?

このあたりを聞いておけば、少なくとも「何も分からないまま進む」状態は避けられる。

全部理解できなくてもいい。

答えをメモしておくだけでもいい。

その場で判断できなければ、持ち帰って調べればいい。

それだけでも、かなり違う。


聞き方は、強くなくていい

こういう話をすると、

「業者に強く言わないといけないのか」

と思うかもしれない。

でも、別にけんか腰で聞く必要はない。

むしろ、普通に聞けばいい。

たとえば、

「今後のために把握しておきたいので、ドメインの管理者を教えてください」

「自分でも最低限確認できるように、ログイン情報を共有してもらえますか?」

「月額費用の内訳を整理しておきたいので、何が含まれているか教えてください」

「将来的にリニューアルする場合、データの引き継ぎはできますか?」

これくらいでいい。

それで丁寧に説明してくれるなら、安心材料になる。

逆に、

「それは専門的なので」
「普通はお客様には共有していません」
「こちらで全部管理しているので大丈夫です」
「解約すると使えません」
「細かいことは気にしなくて大丈夫です」

みたいな返答が続くなら、少し慎重になった方がいいと思う。

もちろん、セキュリティ上の理由で共有できないものもあるかもしれない。

だから、すべてを疑えと言いたいわけではない。

でも、説明してもらえない状態は危ない。

分からない人に対して、分かるように説明してくれるか。

ここは、かなり大事だと思う。


いちばん危ないのは「分からない」と言えない空気

私は、ホームページのことで一番反省しているのは、知識がなかったことそのものではない。

聞けなかったこと。

ここが一番大きい。

「こんなこと聞いていいのかな」
「素人だと思われるかな」
「面倒な客だと思われたら嫌だな」
「相手はプロだし、任せた方がいいよな」

そうやって、疑問を飲み込んでいた。

でも、その結果、自分の事業に関わる大事なことを知らないままにしてしまった。

小さい事業者ほど、こういうことは起きやすいと思う。

全部自分で判断しないといけない。
でも全部に詳しいわけではない。
専門家に頼らないと回らない。
でも、頼りすぎると依存になる。

そのバランスが難しい。

だからこそ、最低限の確認項目を持っておくことが大事だと思う。

知識がある人になる必要はない。

でも、
「これは確認していいことなんだ」
と分かっているだけで違う。

聞いていい。

確認していい。

メモしていい。

分からなければ、持ち帰って調べていい。

その場で全部理解したふりをしなくていい。

昔の自分に言うなら、これを一番言いたい。


まとめ

ホームページを外注する前に、最低限確認した方がいいのはこの3つ。

  1. ドメインは誰の名義か

  2. ログイン情報を自分も持てるか

  3. 毎月の費用の中身を説明できるか

この3つだけでも、かなり違う。

ホームページ制作会社を疑え、という話ではない。

外注するな、という話でもない。

むしろ、苦手なことは外注していい。

ただ、
“全部お願いします”
の前に、最低限だけは確認した方がいい。

私はそれをしなかった。

分からないまま進めた。
聞けないまま払った。
安心したくて、考えるのを止めた。

その結果、後からいろいろなことに気づいた。

知識がないことは、恥ずかしいことではない。

でも、
「分からないから全部任せる」
を続けていると、自分の事業なのに、自分で判断できない部分が増えていく。

小さい事業者ほど、そこは気をつけた方がいい。

全部できなくていい。

でも、全部手放さない方がいい。


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