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岩手旅行記(1)盛岡は北上よりも近かった

たまたま金と月が出張で、自宅から東まで同じ方面に何度も行き来することになった。それは無駄だ。それよりは少しでも感性の仕入れをしたいと思い、東北に向かった。

出張先に近い場所を周遊するだけでは、ビジネスエリア以外の見聞が深まらない。東北からはとにかく研修依頼がこないのだ。

東北は縁深い。親の実家の仙台、祖父母が晩年住んでいた北上、疎開していた遠野、なかなか行くことがない。

先日、出張で東北に足を踏み入れて、目が向いただけかもしれない。ああ、そうだ。台風の日であった。

今回はみちのくは遠野に行くぞと決めていた。毎年遠野、遠野と言っているのだ。繰り返すほどに遠のくのではないかというほどに縁がない。

一般教養の授業で民俗学を履修していたときに遠野物語を知り、爾来長らく行きたかった場所だ。

とはいえ、具な計画は立てていない。まずは、どう辿り着くかで悩んだ。地図を見る。距離的には北上か花巻が近い。盛岡と北上なら、南の北上が近いと思うだろうが、新幹線でいくなら盛岡が2時間10分と早い。北上や花巻に東京から行くには3時間かかるのだ。

次に、電車か車のどちらが良いかを検討する。車移動が欠かせない場所と分かり、カーシェアの豊富さと宿の価格も勘案した結果、北上よりも盛岡が良いだろうとなった。盛岡ならわんこそばや冷麺、ジャジャ麺など名物も多い。

▼わんこそばについてはこちら

ということで、盛岡からカーシェアで遠野に向かうべく、都内は田町での研修を終え、一路東北に向かわんとしたところに、10年に一度の大雪なるニュースが飛び込んできた。

いや、これは晴れ男の自分には関係がない。前回の台風もこなかった。第一、東京はちっとも寒くないではないか。

その時、まさか自分がスーツケースを抱えて雪中行軍することになるとはまだ知らなかったのであった。

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