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プーチンはロシア軍をアメリカ軍と勘違いした


■ プーチンの過信: ロシア軍を過大評価

2022年のウクライナ侵攻に際し、プーチン大統領は、ロシア軍の即応性・技術力・指揮統制能力・装備・兵士の士気などをアメリカ軍やNATO軍と同等、もしくはそれに近いものと誤認していた節がある。「72時間でキーウ制圧する」という幻想も、その過信の象徴だった。実際には、ロシア軍は初期から補給線の混乱、空挺部隊の孤立、通信の脆弱性、そして士気の低さなど、構造的な欠陥を露呈していた。

■ 「ロシア版アメリカ軍」という幻想

プーチンは、過去のシリア介入やクリミア併合などの限定的・短期的な成功体験をもとに、ロシア軍の実態を誤認をしていた可能性が高い。アメリカ軍は「全地球規模で作戦可能な機動展開力・統合運用能力・高精度兵器・リアルタイムの衛星情報」を備えており、単純な戦力数では測れない質的優位があるが、プーチンは量的優位冷戦的強硬路線でアメリカ軍が保持しているような質的優位を代替できると考えた節がある。

■ 現代戦の現実: 兵站と情報戦の重要性

イラクやアフガンで、アメリカは政治的な敗北を喫したものの、軍事的には圧倒的な電撃作戦能力兵站力を見せつけた。逆に、ウクライナ侵略でロシア軍は「補給切れ、士気低下、内ゲバ」など、アメリカ軍では考えられないような欠点の数々を露呈してしまったのだ。この意味で、「ロシア軍はソ連の亡霊に過ぎず、21世紀型の軍隊ではなかった」とも言える。

■ 結論:勘違いの代償

プーチンは自身を「アメリカ的な強力な軍隊を持った国家指導者」のつもりで、ウクライナに侵攻した。しかし、現実には、軍は腐敗し、非効率。国家は軍産複合体に支配され、情報源は自分のイエスマンからのみしか上がって来ないので、都合の良い情報しか入って来ない。つまり、伝統的なソ連的失敗の縮図に自身が陥っていたことを、戦争が始まって暫くしてから初めて思い知ったのだ。この4年間で、ロシア軍は25万人ほどの戦死者を出した。5%以上のインフレ率、驚異的な21%の政策金利、急激なルーブル安、そして中国のジュニアパートナーレベルにも成り下がり、同胞だったシリア・イラン・ベネズエラも既に失っている

これら全てはプーチンの勘違いが原因だ。


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