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プーチンの世界戦略の衰退

21世紀初頭の大半において、ロシアのプーチン大統領は卓越した地政学的戦略家として称賛されていた。クリミアやシリアなどでの計算された動きを通じて、彼はロシアの力を国境を遥かに超えて投影していた。

しかし、2022年のロシアによるウクライナ全面侵攻を期に、プーチンを卓越した戦略プレイヤーとするイメージは崩れ去った。かつて狡猾と見なされていた行動は、今では近視眼的であり、絶望的さえあるように映る。

プーチンの主目的はロシアの世界的影響力 (sphere of influence) を回復し、西側の覇権に挑戦することだった。しかし今日、ロシアの地政学的基盤は急速に崩れつつある。中東では、長年に渡り支援してきたシリアのアサド政権が2024年末に完全崩壊した。シリア領内のKhmeiminやTartusに展開していた、中東におけるロシアの航空戦力拠点も撤退せざるを得なかった。

ラテンアメリカでは、ベネズエラのマドゥロ大統領の支配も崩壊した。2026年のアメリカ軍の急襲により、マドゥロ大統領は拘束された。冷戦時代の連帯の遺物と見なされてきたキューバも、トランプ大統領の西半球でのアメリカの覇権を確立しようとする"Donroe Doctrine"の次のターゲットと見なされている。ウクライナの戦線維持で精一杯のロシアがベネズエラやキューバを救済する能力は限定的に見える。

かつて西側諸国からの相互孤立を通じてロシアに接近していたイランでさえ、国民の蜂起に大きく揺さぶられている。2026年1月のテヘランでの抗議活動と、前年のイスラム革命防衛隊 (IRGC) 施設と核開発拠点へのイスラエル・アメリカによる空爆も相まって、イランのハーメネイー政権は一気に守勢に立たされている。

ロシアが同盟国を支援する能力(軍事的にも経済的にも)が限られていることは、誰の目にも明らかだ。

西側への挑戦を試みたプーチンは、ロシアを複数の戦線で過度に拡大させた。帝国の再建どころか、彼の影響力の脆弱さを露呈してしまっている。かつて戦略の巨匠と見なされたプーチンは今や、ロシアの偉大さを取り戻すために戦争を始めたにも関わらず、その衰退を加速させただけの、影を潜めた高齢者として映っている。


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