#314 スモールジャイアントに欠かせない「仲間」という関係性
こちらのnoteでエンジニアリングマネージャーとしての「スモールジャイアント」という考え方について書きました。
規模よりも自分にとっての意味を大切にする姿勢に、私はとても共感しています。
今回はその続きとして、スモールジャイアントに欠かせない「関係性」について考えてみたいと思います。
このテーマは木下斉さんのジブン株式会社ビジネススクールの7月2限目の課題です。
市場と向き合う中で失われがちなもの
私の勤める会社は昨年上場し、より一層市場と向き合うことになりました。
売上や利益に対しての要求は高まり、数字の達成が最重要課題として掲げられる日々です。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
しかし、そこで終始してしまうと、本来大切にしたい関係性が置き去りになってしまうのではないかと感じています。
私が重視しているのは、チームや職場の仲間と「仲間」として関わることです。単なる同僚や上司・部下という関係を超えて、一緒に挑戦し、一緒に成果を喜び合える関係性。さらに顧客とも発注側と受注側の関係ではなく一緒に顧客の課題を解決するパートナーでありたいと願います。
自分自身の役割が変わり裁量が増えるにつれて、顧客や業界など外に広がる関係性を意識する機会が増えました。
その一方で、現場レベルで考えを共有できる「近い仲間」の存在が、ますます重要に思えるようになっています。
センスメイキングとやりがい
私はマネージャーとして、チームのメンバーがセンスメイキング──つまり、自分の役割や仕事の意味を理解し、腹落ちした状態で働ける状態を大切にしています。
納得して仕事に取り組めたとき、人は自然とやりがいを感じ、成長しようとするものです。成果を実感し、チームに貢献している手応えを得ることで、自己効力感が高まり、さらには組織全体の効力感へとつながっていきます。その循環が、最終的には売上や利益といった数値目標にも結びつくと信じています。
木下さんのVoicyの放送でも、マクドナルドが初期のフランチャイズ展開に失敗した話があります。規模を追うあまりクオリティを担保できず、ブランドの信頼を失った。組織においても、プロセスや関係性を軽視すれば、同じことが起こり得る。人が納得し、力を発揮できる関係性をどう築くかがとても重要だと考えています。
■ 若手の育成と仲間づくり
チームメンバーの育成には、特に関心を持っています。
山本五十六の言葉「やってみせ、言って聞かせ、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ」のスタンスで、育成に力を入れています。
かつては自分が一人のプレイヤーとしてがむしゃらに成長を追い求めていました。しかし今は、社内の優秀な仲間たちと協力し合いながら、チームとしてより高いパフォーマンスを出すことに大きなやりがいを感じています。
それが、自分の成長にもつながることを知りました。
メンバーに役割を渡し、成長のきっかけを作ること。面白がって仕事が出来る環境を作り、成長を後押しすることに向き合うことで、メンバーの成長を感じることができます。
そして、成長したメンバーが自らチームをリードし始めるとき、「このチームはもっと強くなっていける」と確信できます。それが今の私にとって何よりの喜びです。
エンジニアにおける顧客とのパートナーシップ
エンジニアとしてのキャリアを振り返ると、営業とエンジニアの少人数チームでひとつの顧客を担当していた頃、社内でも確かな「チーム感」があり、顧客とも対等なパートナーとして協力できていました。
もちろん、中にはシステム会社を単なるベンダーとみなし、要求ばかりでベンダーから搾り取ろうとする顧客もいました。
しかし、そうした相手と良いシステムを作るのは難しい。顧客側の協力があってこそ、本当に価値あるものを作れるのだと痛感しました。
実際に、私がリードしたプロジェクトが社内で年間最優秀に選ばれたときは、必ず顧客と信頼を築き、「一緒に良いものを作ろう」という姿勢で臨んでいました。
だから今でも、誰と組むか、どんな関係性を築けるかを強く意識しています。
私生活での仲間
仕事以外でも、私は「仲間」という関係性を大切にしています。
1. 家族という仲間
まずは、妻の存在です。
一緒にご飯を作ったり、散歩をしたり、旅行に出かけたり。お互いに自立しながら、それぞれのチャレンジを応援し合える関係でありたいと願っています。
昨年サバティカル休暇を取って半月ほど家を空けたときも、「いってらっしゃい」と背中を押して送り出してくれました。
その信頼と応援には、心から感謝しています。
2. 切磋琢磨できる友人
また、互いに学んだことを共有し、議論できる友人の存在も大きいです。
こうした友人との関わりは、自分一人では気づけない視点を与えてくれ、
日々の仕事の質にも確実に影響しています。
前向きにチャレンジしている友人を見ると、自分も前向きになれる。いつも背中を押してもらえています。
3. 趣味を通じた仲間
さらに、趣味であるサッカーや最近始めたトレイルランニングでも仲間に恵まれています。
サッカーでは戦術や意図をチームで共有しながら狙い通りのプレーを実現する楽しさを味わい、トレイルランでは先輩たちから走り方や装備を教わり、試行錯誤しながら成長を実感しています。
こうした時間から得られる学びや気づきは、仕事にも人生にも豊かさを与えてくれています。
おわりに
こうして振り返ると、私にとって「仲間」とは、
家族や友人、趣味の仲間、そして職場や顧客など、形を問わず、
互いに信頼し、学び合い、高め合える存在なのだと改めて感じます。
そしてこの関係性こそが、スモールジャイアントを体現するための大切な土台になるのだと思います。
これからも私は、数字のためだけでなく、仲間と共に価値をつくり、
信頼を積み重ねられるような道を歩んでいきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また!
