安心って何だろう

一時保育で出会った雪ちゃんとブランケットの話

知らない場所で過ごす子どもにとって、
「安心」はどこにあるのだろう。

一時保育で出会った雪ちゃんは、
小さな手にブランケットを握りしめていた。

その一日を、記録として残しておきたいと思った。


はじめて会った日のことを、今も覚えています。
小さな手にブランケットを持って、知らない場所に連れてこられた子。
ママを探して、外を指さして、それでも一日を過ごした子。

この記録は、一時保育の現場で出会った雪ちゃんと、私が過ごした時間の記録です。
担任でも、担当でもない私が、それでも関わり続けた理由を、言葉にしておきたかった。
読んでもらえたら、うれしいです。


前半第1話

補足説明+プロローグ「雪ちゃんとブランケット」

【補足】現場の状況について

この時間、私はクラス担任ではなく、補助として配置されていました。
一時保育の担当でも、その子の担任でもありません。

一時保育には本来担当者がいますが、
人員配置や欠員の影響で、
その場にいる職員が対応する形になる日もあります。


プロローグ 雪ちゃんとブランケット

ある日、一時利用で来たのは雪ちゃんだった。

小さな手には、最初からブランケットがあった。
それは雪ちゃんにとって、知らない場所で過ごすための「安心」だった。

朝、雪ちゃんは母親と離れるとき、涙目になった。
声は出さなかったが、保育室の入口で立ち止まり、じっと外を見ていた。

部屋に入ると、棚に並ぶミニカーを見つけた。
床に座り、ひとつ手に取って走らせ始める。

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