皇位継承問題について
https://x.com/2020tamagoyaki/status/2065062136297205848/video/1
このお言葉に対する解釈はしませんが、この問題に関心のあるもの全てに真剣に考えて欲しいお言葉。
見出し画像はウィキペディア「今上天皇」現在の「今上天皇」である徳仁(外務省)。
皇位継承の「女人禁制」:日本史のどこでどう生まれたのか(2026.06.04 井上亮)
日本の象徴たる皇室の皇位継承問題に関心のある方は全員読んで欲しい記事。女系天皇を認める考えだと、面倒くさい方々に絡まれるだけで、ほぼメリットが無いのですが(男系のみだとみんなでウェイできる)、私は真剣に皇室の存続を考えています。暑苦しくてスミマセンが。
引用して私の意見を述べておきます。皇室典範改正の問題は正にタイムリーな時事問題ですが、皇位継承問題に関心のある方はジックリお読みください(長文です)。喧嘩を売られるのは勘弁ですが(ブロックしますが)、真摯な議論には応じます。
>かつて日本の皇室と同様に男子のみが王位を継承していた欧州の王室を見ると、スウェーデン、ノルウェー、ベルギー、オランダは1970年代末以降に長子優先の王位継承に切り替えている。英国は兄弟姉妹間だと男子優先だが、女子の王位継承を排除していない。 >男子のみの継承ルールを維持したままだと、継承者不在になってしまう可能性があるからだ。
・・・側室がない現代ルールだと王室の存続は女系を認めないと無理なんです。少なくとも側室がないまま男系を何が何でも守ろうとしている国はほぼないんじゃないかと思います(あっても断絶で直ぐ絶滅するでしょう)。仮に旧宮家を大量復帰させることが出来て、断絶する度に男系継承したとしても、血は大きく入れ替わることになりますし、皇位継承の安定性は決定的に失われます。貴族も無いのに傍系継承を繰り返したら、みるみる内に皇室の権威は失われます。旧宮家復帰派の方々は間違いを認めたくない(貴族制度を復活させたい?)だけで、その為に皇室を終わらせても何とも思わない(議論もできない/合理的な判断もできない)危ない方々だと私は思っています。日本の世論はよく分かっていると思うのですが、戦前を擁護するのが保守と思っている方々が譲らなくて・・・。
>そもそも実証的歴史学では、天皇の万世一系説は『古事記』『日本書紀』の創作とみなされている。だから「例外のない男系継承」も根拠が乏しいことになる。「神武天皇以来のY染色体が受け継がれている」などという説は神話以上の意味を持たない。
・・・ここはお言葉ですが、記紀の編者は万世一系説を創作していません。そんなことは何処にも書かれていないのです。後世の人がそう解釈しただけです。多分、神武天皇とか孝安天皇までの天皇は(応神~仁徳朝あたりの)偽作で、開化天皇までは即位もしていないと思いますが、別に万世一系を捏造しようとしたのではなく、歴史を編纂しようとした当時では、歴史が短すぎたのですし(だから長寿命)、大和在来の勢力としての歴史が必要だったのでしょうし、皇別氏族の由来を説明する必要があって、皇統に組み込みたい氏族もあったのでしょう。こういう歴史的事実を実証的に探究するのは大事だと思いますが、記紀編纂の意図(や時期)を誤読すると、実証どころじゃないだろうと言わざるを得ません。
>「女系天皇になれば姓が変わり、別の王朝になる」との主張もある。これは王朝の交代が何度も続いた中国の易姓革命論(天命によって王朝が改まるとして王朝の交代を正当化する理論)や宗族制をもとにしており、日本の皇統原理とはいえない。
・・・漢文先生が一番イキって話にならないんです。日本で中国の制度が認められていることに興奮しているからです。旧皇族復帰派の人が中国の制度を維持したがっているとは思いませんが、それよりも何よりも自分達が間違っていたと認めることが出来ないので、(憲法で禁じられている)御聖断がないと、あの人達を納得させることが出来るのか心配しています。都合の悪いことはスルーする技術には長けていますからね。女性皇族が結婚後も皇籍を残すと(皇位継承権がなくとも、配偶者や子供に皇籍が与えられると)、将来的には状況が変わってくる可能性もあると思いますが、それを見越して、強固に反対する連中がいるので、困ったものではあります。
>井上の反対論の本質を表していたのは「女性の参政権を認めずに、最高の地位である女性天皇を認めるのは矛盾」という説明だった。
・・・日本人はどういう訳か憲法を中々変えようとしないですね。女性の参政権を認めた時に、女性天皇を認めても良かったはずですが、そうはならなかった。決めることばかり頭にあって、どうしてそうするのか議論を重視してないからなのかもしれません。
>明治の民法では女性は男性に従属する「法的無能力者」とされた。夫婦は主従であり、妻は夫の所有物であった。男尊女卑の家父長制国家では、女性天皇が実現しても、その夫が天皇より上の存在とみなされてしまう。井上の女性天皇反対は社会の状況を見すえた現実論だった。
・・・旧皇族復帰派の人がこうした男尊女卑の考えを主張はしませんが、強固な主張をされる方々に女性は家庭を守るものという発想が根底にあるのは見え隠れします。そんなものは保守的というより、頑迷固陋なだけなんです。幸いにして、国民の大勢にそんな発想は今時ありませんが、政治の大勢が保守系なので、強固な主張をする支持者に引っ張られている現状です。そんな中でも女系を同時に容認する考えを示しているのは、世論に配慮した政治の現実性なんでしょうが。
>女性天皇は事実上、奈良時代で終わったと考えられる。
・・・称徳天皇がきっかけというのは、半分当たりだと思いますが、称徳天皇が弓削道鏡を重用した背景に(あまり言いたくないのですが)藤原氏の専横があるんじゃないかと思います。少なくとも元正天皇の未婚じゃないと即位できないルールに女性天皇排除の伏線を見て取ることが出来ます。女性天皇が男性皇族と結婚してしまうと、豪族たちが外戚になれないからです。或いは称徳天皇は女性天皇排除の動きを察知して、それならいっそで道鏡に皇位を譲ろうとした可能性があると思います。天皇が一番偉いはずという考えからです。いずれにせよ、結果は藤原氏の勝利で(完全に政治を牛耳った訳でもありませんが)、江戸時代の女性天皇も元正天皇のように結婚は出来ませんでした。
>男系か女系かをめぐるこれまでの論議には、過去の歴史に埋もれている皇位継承の本質が、現代の象徴天皇制と本当に結びつくのかという問いかけが決定的に欠けている。
・・・私は現皇室は今のルールで育ってきたのですから、皇統の存続の危機とは言え、急にルールをガラッと変えるのは避けた方がいいと思いますが(現時点で女系天皇を認めないと議論・政策を一歩も進めないというのは疑問)、皇位の女系継承を将来的に容認する結果になるだろうことを隠すつもりもありません。議論した方がいいとも思います。心配なのは、女性皇族の結婚で身分保持が認められたとしても、配偶者や子供に皇籍が与えられずに劣位に置かれることが容認される可能性が高いように見えることです。そんなことで良い配偶者に恵まれるのでしょうか?或いは配偶者は皇籍を取得するか選択できるようにしたら、民間でバリバリ働くことも可能かと思考実験してみましたが、警備の問題はあるのかもしれません。
ただ、これだけは言いたいのですが、子供が皇籍を持たないのは不味いんじゃないかと思います。皇統の維持に全くならないからです。皇室に限らず、子供は生まれる家を選べません。皇室に生まれたら(遠い傍系でない限り)皇族として生きるのが古今東西基本的な王室ルールだと私は思います。悠仁さまへの継承の既定路線を踏まえると(愛子天皇への路線を敷いて、悠仁さまを「廃嫡」することを考えないと)、皇位の女系継承を今認める訳にはいかないんですが(愛子天皇待望論も酷なところがあると思います)、皇族に生まれたら皇族という原則(遠い傍系除く)は守って欲しいというのが私の考えです。
後は特に女性に家に入るという概念があるのが引っ掛かるリベラルな方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは日本一の旧家ですので、保持をする=家に入る=配偶者には皇籍を与えるというのを基本線に考えています(皇位継承権は与えないのも日本一の旧家/慣習だからです)。私は(右巻きの人がレッテルを貼るような)王室廃止論者ではないのです。
以上が現代の皇室典範に関する私の意見ですが、古代のルールを簡単に纏めておくと、奈良時代以前は(男系継承よりの)双系継承と言っていいと思います。母からの継承も重視されているからです(特に財産継承)。特に持統天皇から文武天皇への継承は明らかに(男系継承に配慮した)母系継承です。天武王統では天武天皇(父系)の血筋が唯一の条件ではありませんでした。
皇統の危機の際の継体天皇の時も母系継承が重視され、手白香皇后が大和古墳群に継体天皇が(神武天皇皇后が象徴する)三島に眠ります。応神天皇の時も皇統の危機だったと言えますが、前王統の三姉妹が妃として迎えられ、(応神天皇は結局既定路線に従わなかったように見えますが)実質的に皇后的なポジションにあったと思われます。また皇統の危機の際には皇族内で近親婚が繰り返され、貴種を強調したように思われます。これは古代の天皇が男系のみに拠ってない証拠です。
私が旧宮家復帰派の「神武天皇以来一度もルールが変わってない式の言説」をデマだと考える所以です(男系継承の原理でセーフになっていること、母系継承を認めると現代ではアウトになることは否定しない)。
青山繁晴氏「父系一系の子、皇位継承権は当然の帰結」 森議長の「養子の子」発言に賛同(産経 2026/6/9)
旧宮家の母体となる伏見宮家の成立は室町時代ですが、臣籍降下して久しく天皇を輩出する為の権威は失われているのではないかと思います。また家祖の栄仁親王は北朝第3代崇光天皇の第1皇子に位置づけられ、北朝は未だに正統ではありません。こういった歴史を無視して、皇位継承を決めるのは性急だと言わざるを得ません。父系一系と言いますが、記紀にはその旨の記載はなく、寧ろ皇祖神とは女系で繋がっています。父系一系を至上とする観念は、伏見宮家から宮家を多くつくり、女性天皇の即位を否定した明治政府が創り上げた近代の解釈に過ぎないのではないですか?少なくとも男系男子による皇位継承の原則は明治以来の歴史しかありません。
旧宮家は皇室の藩屏としてつくられ(そうだとすると、皇室そのものではないということになります)、華族制度と密接な関係があります。華族制度は現行憲法違反なのです。だからそこの議論を迂回する為に(憲法改正は困難なので)養子制度で今の皇室に男系男子を入れ込もうとしています。戦後に否定された明治時代以来の(男系男子の)権威で(国民の象徴たる天皇の)皇位継承を(国民的議論抜きに政治家だけで)決めてしまうことが果たして妥当なのでしょうか?
皇族数の減少は危機的な事態です。これまで議論されてこなかったのは残念ですが、緊急回避的に政治家だけで、皇族数を確保するのは止むを得ないところがあります。しかし皇位継承の話を拙速に決めてしまうのは到底容認できません。皇族数を確保してから、経過を見て皇位継承の議論をすることも出来るのです。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!