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『まねぶ』vol.0 │ 國學院大學メディアnote

 限られたであいの中で、「書く」という動詞にとり憑かれた人々と顔をあわせる機会は、あと幾度あるのだろうか。『まねぶ』は國學院大學がそんな書き狂いたちをnoteの街でナンパしてできたZINEである。いちいち編集が慥かで、さりげなく挿された写真にもうっとりする。vol.0は「偏愛」をテーマに編まれた。

 ところで、いわゆる美男美女の顔というのは、意外と平均値をとるという。偏りのない顔が大勢集まり均質化していけば、ひとは美しいと感じるようにできているのだ。一方、私は幼い頃から眼の裏側に指をいれる癖があったため、その彫りが日本人離れし、結局美男子からも遠くなった。

 偏愛は等しく蒐集を呼ぶ。偏ったものを蒐めては愛でるから、棲まいも平均から逸れていく。昔、私の部屋には百号のキャンバスしかなかったが、今や名も知らぬ動物の頭骨、幾枚か欠けているタロット、茶釜が万巻の古書のあいだに埋もれている。あとは幾千枚もの書道や靈符も散らかっているのだが、それ以外の偏愛は『まねぶ』に録しておいた。

 さて、「まねぶ」は「學ぶ」のおおもとという。真に似せる遊びが學びへと化けた。では、真とは何か。むろん真似事のことである。

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