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こども編集部と出会って5年の話(保護者のリアル)

この春からいよいよ高校生部の一員になれる喜びに満ち溢れた息子を持つ、保護者兼大人サポーターかな(現在裏方中)です。
息子がこども編集部に入って丸5年。今回は、我が家が編集部を選んだ経緯も含めて、この5年間を振り返りながらお話させていただきます。
 
我が家は小さい頃から、息子が好きなジャンルのイベントやワークショップを片っ端から調べては、足しげく通う親子でした。
こう言うとちょっと意識高い系に聞こえてしまうかもしれませんが、むしろ逆で。
自分の子育てに自信がなさすぎて、目につく楽しそうなイベントにひたすら参加することで、その焦りをかき消そうとしていた気がします。
 
 どうやら何かを作ったり、描いたりするのが好きそう。
 寝ても覚めても電車。
 
本人の「好き」で選んだイベントなので、もちろんどれも親子の時間としてとても楽しかったのですが、行けども行けども、その体験がどこか泡のように消えていってしまう感覚がありました。今一つ、本人の中に経験が“蓄積されているという実感”がなく…。
 
これは私自身の小学生の頃の話ですが、出る杭は打たれまくる田舎の学校と、割と厳しい家との往復が世界の全てで、どこにも居場所がないと常に感じている子どもでした。
もしその時、安心して自分を出せる場所が一つでもあったら、きっと見えている世界はもう少しやさしかっただろうな…。
 
そんな経験を引きずりながらも、息子の性格を考えると、
「学校や習い事のお友達がいない、家でもない、第三の居場所を作っておいてあげたい」
「思春期はもちろん、大人になってからもきっと拠り所の一つになるはず」
という思いの中で出会ったのが、こども編集部でした。
こどもの居場所でありながら、実践的な体験ができる、まさに私が思い描いていた場所がここにありました。
 
初めて息子が参加したのは「動画制作ワークショップ」。
今までと同じような「体験」の一つとして参加したのですが、今までの体験との違いをはっきりと感じたのが、良い意味で「子どもを子どもとして扱わない空気」だったこと。
 
講師はその道のプロの方。あえて子ども向けにさわりだけを落とし込んだ体験版的なプログラムにはせず、普段仕事の現場ではどういうツールを使っているのかという具体的なことから、動画制作そのものよりも実はそこに至るまでの作業時間の方が圧倒的に長く大変なんだという泥臭い部分まで、まるで大人向けの職業体験のように再現性が高い内容でものすごく新鮮だったのを覚えています。
 

プレミアを使って動画編集


 そこから編集部の規模もどんどん大きくなり、自ずとできることも増え、楽しく活動していく中で、親である私個人の問題が表面化。
「もっとここをこうしたらいいんちゃう?」
「さっきのはもっとこう言ったら良かったのに」
我が子の言動が、その場において正しいか正しくないかのジャッジを自分が勝手にしていることに気づいてしまったのです…。
 
 他の大人サポーターもそれぞれにみんな個性がある中で、まずは子どもの意思を尊重するというスタンスだけは誰一人ブレず。そんな強くもやさしい空気の中で際立つ、己の過干渉ぶり。
普段割と子ども主体で動けている方だと思い込んでいただけに、やたら口を挟みたくなる自分がいたり、意思を尊重するどころか意思決定の主導権を無意識に握ろうとしている自分に気づかされた時は、まぁまぁの衝撃でした…。
(なかなか客観視できないことだからこそ、本当に気づけて良かったです。)
 
「主役はあくまで子どもたち」という大前提。
そこをふわっとした表面的な雰囲気に逃げず、ここにいる大人たちは本気でそんな世界を実現しようとしている!
こども編集部に関わる全ての大人たちの「本気の覚悟」が伝わる現場だからこそ、感じられたことでした。
 

少し熱くなって親目線の話ばかりになってしまいましたが…。
では肝心の息子自身が編集部で得られたものは一体何なのか?
これも主観が入りますが、パッと思いつく限り書き出してみました!
 
・自分の考えや思いを伝えてもそのまま受け止めてもらえる安心感
・好きなことを堂々と好きだと言える環境
・コミュニティーの中の一員として、最後まで役割に責任を持って向き合う力
・お仕事として受けたものが、目に見える形として届けられる達成感
・そんな成果物が自分たちの生活圏を超えてどんどん広がり、反応をいただける喜び
・普段なかなか出会えないタイプの人や、赤ちゃんからお年寄りまでさまざまな世代との交流によって生まれる視野の広がり
・当たり前とされていることに疑問を持つ力
・意見が違う人の言葉も、一つの考え方として受け入れる柔軟性
 
改めてこども編集部は、そんな伸びしろだらけの子どもたちの「やりたい」をひたすら具現化できる場所だなぁと思うんです。
その都度、必要であればありとあらゆるプロの力と英知をかき集め、それらを組み合わせて最大限に活かすことで、いろんな「やりたい」を実現していってるんですよね。
企業や行政からの依頼もどんどん増え、社会との繋がりを意識することで生まれる程よいプレッシャーも、子どもたちにとって良い刺激となっているようです。

撮影しに海まで

子どもたちの「やりたい」の着地を「達成感」だけに終わらせず、何かしらアウトプットができる形でお仕事として組み立てるって、改めて唯一無二の活動だなと感じています。
そこで直接人と関わっていく中で、相手にきちんと意図が伝わる伝え方や、人としての礼儀やマナーなど、社会的に必要なスキルを肌感覚で掴んでいけるのもまた、編集部活動で得られる大きな副産物の一つだなぁと。
「しっかりと子どもの中に蓄積されている実感が持てる生きた体験」を、今ようやく編集部で味わうことができています。
 
 携帯やPCの中だけで情報を得られてしまう今、編集された動画や切り取られた情報だけで知ったような気にさせられてしまう子どもたち。これからの未来、そこにどう寄り添っていけばいいのか、私と同じように悩まれている方もきっと多いはず。
我が子の「好き」が一体どこに向いているのか知りたい親御さんも、具体的に実現させたい夢が既にある子も、ぜひ一度こども編集部の活動を覗きに来てみてくださいね。

この記事を書いた人
KANA|こども編集部 保護者兼ライター


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