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#2【セレブな母の正体―逸脱した価値観】幼い日の記憶①

今振り返ると
家族の中で一番"特異難物"なのは
母だったのかもしれない

ブランドに身を包み
時間をかけて仕上げた化粧に
オーダーメイドのスーツ
とても華やかな人だった
そして彼女はとても美人で
いわゆる“セレブ“というやつだ

母は片親で育った一人娘
祖母から溺愛されていた
社交的で家にいることはほとんどなく
子どもに興味を示すことはない

ただ、成績だけはしっかり見ていた

子どもを見ず、結果だけを見る人
そしてその結果で優越感に浸る人


母は毎日美しく装いどこかへ出かけていく
けれど、その行き先を私は知らない

どこへ行っていたのか
何をしていたのか
今でもほとんどが謎

ただ子どもの頃から
なんとなく、
この人は“普通じゃない”と感じていた

その違和感はやがて現実になる

その後彼女は
"1000万円"を超える多額の借金を
私に残し姿を消した




母が決めた私の1週間のスケジュールは
かなりハードだ

そろばんに始まり
習字、スイミング、英会話、学習塾
ピアノ、バレーなど

一日に習い事を二つ掛け持ちするのも普通で
気づけば毎日どこかの塾へ向かう
目が回りそうな日々

今思えば、これだけ習わせてもらえるなんて
とても贅沢で感謝すべきことなのかもしれない

だけれど
当時の私は、感謝の気持ちなど全く無く
ただただ「今日も塾があるのか」と絶望していた

“習い事フルコース”の毎日

17時を過ぎると自然に思う
「あ、今日もまた塾の時間か」と胃が痛くなる

そして気づく
こんなに詰め込まれても
何ひとつ極めていないという現実…



絵本ですら一度も読んでもらった事がないのに
あれはただの関わらずに任せ
手間を外に預けた
"母のエゴ教育"

母は、私の成績を上げるためなら

模擬試験の解答まで手に入れてきた‼︎

…いや、それ普通にアウトですけど


習字の大会では
私が書いたはずの文字は、
いつの間にか先生の美しい字にすり替わり

見事に受賞

読書感想文コンクールも同じ
誰がが書いた文章を
気づけば私の名前で応募されていて

またもや見事に受賞

ご近所さんに褒められるたびに
居心地が悪く走って逃げる私

小学生の卒業アルバム
「将来の夢」
そこにあった私の夢は――
「医者」

……え?
なんで?

確かに私は
「花屋さん」って書いて提出したはず!

あのページを開いた時の
あの静かな恐怖だけは
今でもちゃんと覚えてる

子供の私にはまったく理解できなかった
どうしてそこまでして
“良い成績”にこだわるのか
どうしてそこまでして
"人からの評価"を欲しがるのか

あれは、私のためじゃない
母自身を満たすためだった
と今ならわかるが
子供の私には理解できなかった

私の成績が上がり、周りから評価されるほどに
母は満たされていく

その感情は、どこか異常だった
でも同時に徹底していた

そこまでやり切る母の姿に押し潰され
気づいたときにはもう
自分の意見を言えない子になっていた

毎日のスケジュールはすべて決められていて
そこに私の意思はなく、
逃げ場もなく
逆らうこともできない
ただ従うしかない毎日だった

姉からの陰湿ないじめ
母の歪んだ理想に縛られ

家の中に、心が安まる場所などない

小学生の頃は
毎晩、布団の中で誰にも聞こえないように
声を殺して泣いていた

朝になると何もなかった顔で起きて
また一日が始まる

笑っていればやり過ごせると思っていた
いい子でいれば終わると思っていた


でも何も変わらなかった

ただ少しずつ
自分の気持ちを感じないようになっていった
悲しいのか、悔しいのか
それすらわからなくなっていて

あの頃の私は
祖母に叱られ
母に従い
姉の顔色を毎日うかがいながら

ただ必死に耐えていただけだった

声を殺して泣くことしかできなかった
自分を「弱い」と思っていたけれど

本当は、あの状況で壊れずにいられたこと自体が
精一杯の生きる強さだったのかもしれない

願い

それでも私は
ずっと母の愛を求めていた


優しく抱きしめてほしかった

何もできなくてもいいから
「生きてるだけでいいんやで」と
一度でいいから
そう言ってほしかった

私にはその言葉が
いつまでたっても届かない

だから私は
頑張ることでしか
存在を許してもらえない気がしていた

褒められるために
認められるために
“いい子”でい続けようとしていた

今でもふとした瞬間に思う

あの一言があったら
私はもう少し
肩の力を抜いて生きられていたのかなと

そして少しだけ可笑しいのは
こんな歳になった今でも

心の片隅で
その言葉を待っている自分がいること

── 本当に諦めが悪いな

でもそれくらい
欲しかった

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【母逮捕】
【母が使った2億円】

【母の1000万を超える借金と暴力団】
【母の転落 それでも見栄を張る訳】
【母の正体 全てが嘘の人生】


母のとんでもないエピソードは
マガジンにまとめました
よかったら覗いてくださいね

次回
#3【姉という恐怖―恨みと切り離し】幼い日の記憶②

【はじめてのnote】

【オバハンの独り言】

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