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Prologue #3 🇯🇵 出国までの最終調整


当noteは「バイクで世界一周」というクソゲーの攻略本兼冒険の書を目指しています。


全エピソードはこちらから。


これまで:
北海道の自宅を出発し、2度の転倒やパニアの装着トラブルなどありながらも本州を南下。名古屋の実家に到着した。


当面の目標:
ロシア・ウラジオストクよりユーラシア大陸横断を開始する

直近の目標:
ロシア行きの船がある鳥取県・境港までバイクで行く




名古屋では3日間滞在し、これまでの走行で見えてきた課題に対処しながら、出国に向けた最終調整を行います。


サイドスタンドの傾斜問題


前回の記事でも触れたとおり、駐車中にバイクが自然転倒する問題が発生しました。


サイドスタンドでの駐車では車体の傾きが浅く、ほぼ直立に近い状態になってしまうことが原因です。

対策としては、サイドスタンドエンド(下駄)を外す、サスペンションを硬くして車体の沈み込みを減らすなどがありますが、正直どちらもやりたくありません。



そこで、ホームセンターで厚さ1cmの木片を購入しました。
不安定な場所に駐車する際には、こいつをフロントタイヤにかませることで角度を確保することにします。



実際に使ってみると「無いよりはマシ」といった程度ですが、一定の効果はあります。

荷物は増えてしまいましたが、他に良い方法が見つかるまでは、この「木片かます作戦」でやっていくこととします。


走行時のハンドル振動問題


実はバイクについて、もう一つの懸念がありました。

転倒したせいかはわかりませんが、40~60km/hの速度域で時折ハンドルが左右にブレ、両手で押さえないと振動が増幅していく(シミー現象)のです。

ハンドルを両手で握っている限りは全く問題のない程度なのですが、もしかしたらバイクにダメージがあるのではと疑い、再びレッドバロンへ駆け込みます。

整備士に診てもらったところ、結果として車体自体には問題ありませんでした。

原因として考えられるのは、

  • パッキングによるホイールバランスの崩れ

  • フロントタイヤの偏摩耗

とのことでした。

パッキングに関してはなんとでもなるとして、確かに前輪のタイヤは触ってみると若干ボコボコしています。



溝はまだ残っており、あと3,000kmは耐えられそうに見えますが、前オーナーとの通算で12,000kmくらい走ってるはずなので、確かに交換してもいいタイミングかもしれません。

なにより、この先のロシアやモンゴル、中央アジアではタイヤが手に入るかまったく不明なので、結局名古屋で交換していくことにしました。

ここでサブクエスト「フロントタイヤの調達」が追加されます。


フロントタイヤを入手せよ


さて、フロントタイヤの交換を決意したものの、ここで新たな課題が出てきました。

Vstrom650に合うサイズのタイヤがないのです。

名古屋周辺のバイク屋に10件ほど電話をかけて在庫を確認しましたが、本当にどこにもありません。

どうやら19インチのフロントタイヤはあまり一般的ではないようで、どのショップもはじめから在庫を置かないようにしているようでした。

もちろん取り寄せればモノは簡単に手に入ります。
しかし、取り寄せには3〜4日かかるので、それを待っていてはロシア行きのフェリーに間に合いません。

最後の望みとして、在庫確認の電話が繋がらなかったこちらのお店にカチコみ、直接タイヤを探します。



あるのか…?


ある!!


奇跡的に2種類のアドベンチャータイヤが1本ずつ残っていました。


ブリヂストンの場合、リアタイヤも同一銘柄なので前後で同じタイヤにできます。

一方、ミシュランのタイヤはオフロード性能に優れます。

1時間ほど悩んだ挙句、ミシュランのAnakee Adventureに決定しました。

フロントとリアで違うメーカー・性能のタイヤになってしまいましたが、やむなしということにします。



当初はタイヤを担いで移動し、道中のどこかのバイク屋でタイヤ交換することを覚悟していましたが、平日の夕方だったこともあり、幸いにしてタイヤを購入した直後に交換作業をしていただけました。


¥27,000


ハンドルの振動については完全解消というわけにはいきませんでしたが、ブレは減り、かつ増幅していくような挙動もなくなったので、いったんこれにて解決とします。

それにしてもタイヤ探しは名古屋ですらこのザマですから、海外ではもっと絶望的であろうと、新たな課題が見えたのでした。


パッキング問題


続いて出発直前に破綻したパッキング問題です。

旅立ちの前日に急遽Amazonでポチり、実家に指定配送していたGiviの防水シートバッグを回収しました。


¥9,000


パニアから溢れた荷物を入れ、バイクに縛り付けたらこんな感じです。



これで40Lの積載キャパが増えるので、パニアと合わせれば合計178L。

荷物の総量は140~150Lくらいになったので、パッキングは上限に対して20%ほどの余裕を持つのが正解ということなのでしょう。


現金の確保


¥400,000


続いて現金の準備です。
海外での両替用として40万円を引き出しました。

「海外どこでもクレジットカード使えるだろアナログじじいかキサマは!」という声が聴こえてきそうですが、どうしても大量の現金を持ち歩かなければいけない事情があるのです。

もちろんこれほどの現ナマなんて持ち歩きたくないわけですが、事情は追々説明します。


気合い注入


さて、バイク関連の準備が終わったので、最後にメンタルを整えるためにとある山に登りに行きます。


日本最高峰といっても過言ではない


喫茶マウンテン。
名古屋では(いろんな意味で)有名なお店です。


甘口抹茶小倉スパ ¥1,300


地元民には一般常識ですが、この甘口スパゲテモノに挑むことを「登山」、完食すれば「登頂」、残食なら「遭難」と言われています。

ちなみにおよそ8年ぶりにマウンテンを訪れたら、甘口りんごスパがレギュラーメニューに加わっていました。


なんか走馬灯みえた


悶絶しながらもギリギリ登頂。

不思議なことに、数々の理不尽を乗り越え、事故に遭いながらも世界一周バイク旅を完走する未来が、一瞬だけ見えたのでした。




走行距離:0km

noteで紹介できなかった写真はインスタに入れています。
ぜひご覧ください。


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きつねのあずまや 旅の途中でお世話になった現地の方に、「〇〇さんからのオゴリです」とビールをごちそうします。