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職場で、たった一人にだけ「実は、note書いてるんです」と打ち明けた話。そして、私が小さな"居場所"を作った理由 🌿


日曜日の事務所に、私とその職員さんの、二人だけだった。
外は静かで、フロアからときどき、利用者様の声が遠く聞こえてくる。普段は何人もいる事務所が、その日は、がらんとしていた。

私は、ずっと迷っていた。

言おうか、やめておこうか。

その職員さんのことを、私はここ最近、ひそかに心配していた。彼女が、上司から注意を受けたらしいことを、なんとなく知っていたからだ。

そして、私はその日、決めた。

「実は、私……note、書いてるんです」

身バレを防ぐために、ずっと黙ってきたことだった。職場で、このことを知っているのは、誰もいない。家でも、妻以外には、話していない。それくらい、慎重に隠してきた。

でも、その日、私はあえて、たった一人に、打ち明けた。



なぜ、隠していたことを、わざわざ打ち明けたのか 🤔

私は作業療法士16年目、特養で機能訓練指導員をしているHSP・ISFJだ。アドラー心理学を13年実践してきて、100人近くの方の最期に立ち会ってきた。

普段は、看取りの話や、アドラーの考え方を書いている。でも今日は、もっと個人的で、もっと正直な話をしたい。

なぜ、私が、ずっと隠してきたnoteのことを、その職員さんにだけ打ち明けたのか。

理由は、ひとつだ。

彼女のことが、他人事だと思えなかったからだ。

私には、毎日23時まで罵倒され続けた過去がある。「生きている価値もない」とまで思った時期がある。そのとき、私の辛さに気づいて、声をかけてくれた人がいたことを、私は今でも忘れていない。

だから、目の前で、誰かが静かにすり減っているのを見て、何もしないでいることが、私にはできなかった。

少しでも、彼女の気分が軽くなればいい。

そう思って、私は、自分の「いちばん隠していたこと」を、差し出した。

ここから先は、打ち明けた手前、彼女の個人的なことが入ってくるから、詳しくは書けない。でも、ひとつだけ書かせてほしい。

彼女は、私の自己紹介の記事を読んで、共感してくれた。

それが、本当に、嬉しかった。

身近な環境で、私のnoteを知ってくれている人は、これまで妻しかいなかった。だから、職場という、いちばん「素の自分」を出しにくい場所で、たった一人でも、私の言葉を受け止めてくれる人ができたことが、じんわりと、嬉しかったのだ。



ちなみに——彼女のことは、つい先日、ある記事に書いた。「あの子、また寝てる」という、職場の陰口の輪の中で、私が静かに削られていた、という話だ。その記事の中の「眠ってしまう職員さん」が、まさに、彼女だ。

正直に言えば、今これを書いている時点で、その記事は、まだ世に出ていない。彼女のことを書いた記事を、本人の了解なしに出すことは、私にはできなかったからだ。

でも、彼女は言ってくれた。

「出してもらって、大丈夫です」と。

何度でも書く。嬉しかったんだ。

自分の弱さや、職場でのしんどさを、こうして受け止め合える関係が、ひとつでもあること。それが、どれだけ心を軽くするか。私は、その日、改めて実感した。

そして、思った。

私と関わることで、誰かの心が、少しでも軽くなるなら。

それを、もっとちゃんと、できる場所を作りたい。


「kirinoha」という人間に、話を聞いてもらいたいときの窓口 🪟

実は、私は少し前に、メンバーシップというものを始めた。

「働くこと」「育てること」「生きること」という名前で、月1000円。基本的には、悩みの相談ができる場所にしたいと思って、作った。

ここで、正直に書いておきたいことがある。

私は、これまでも「悩み相談、大歓迎です」と、プロフィールに書いてきた。実際、コメントやDMで、たくさんの相談を受けてきた。

じゃあ、なぜ、わざわざ「場」を作ったのか。

カウンセリングに行くほどではない。でも、誰かに、ちょっと愚痴を聞いてほしい。思いを、受け止めてほしい。

——そういう人の、窓口になりたかったからだ。

世の中には、「病院に行くほどじゃないけど、しんどい」という、はざまの時期が、確かにある。私自身が、まさにそうだった。うつの手前、対人恐怖の渦中。誰かに話を聞いてほしかったけれど、「これくらいで病院なんて」と、自分で自分の辛さに、フタをしていた。

あのとき、こういう場所があったら。

そう思える場所を、自分で作りたかった。




相談は、何でもいい。私に関係なくたって、いい 💬

メンバーシップで受ける相談は、何でもいいと思っている。

私に関連することなら、医療のこと、老後の不安、介護のこと、note運用のこと。何でも聞いてくれていい。

でも、それだけじゃない。

私とは、まったく関係のない悩みだって、いい。

要は、「kirinoha」という人間に、ちょっと興味を持って、何か話を聞いてもらいたいな、と思ったとき。そんなときに、ふらっと使ってくれたら、それでいい。

私が、何かを成し遂げる場にしたいわけじゃない。

ただ、目の前にいる相手と、ちゃんと向き合いたい。そして、その人が、少しでも心穏やかに、明日を過ごせるように。考えているのは、本当に、それだけだ。

しかも、これは、私一人で抱える場所にするつもりはない。

実は今、私とは違う専門分野の方を、何名か、お誘いしている。

いろいろな悩みを持ってきてもらえれば、いろいろな専門性を持つ人間の中で、誰かが、何か解決の糸口を持っているかもしれない。

一人では答えられない悩みも、何人かの視点が集まれば、ふっと、出口が見えることがある。私は、特養の現場で、多職種が連携して一人の利用者様を支える、その力を、ずっと見てきた。だから、この「持ち寄る」という形を、信じている。

そういう、いろいろな人の視点が集まる、ゆるやかな相談の場。

それを、少しずつ、育てていきたいと思っている。


正直に書く。まだ、ぜんぜん整っていない 😅

ここまで読んで、「よし、入ってみようかな」と思ってくれた人がいたら、本当にありがたい。

でも、ここで、嘘のない現在地を、書いておきたい。

このメンバーシップ、まだ、ぜんぜん整備できていない。

理由は、はっきりしている。

圧倒的に、時間が足りないのだ。

今の私は、有料記事の制作に、全力を注いでいる。アドラー心理学のシリーズを、まずは完結させたい。そして、そのあとに、HSPに特化した実践的な記事を、じっくり作っていきたい。やりたいことが、まだ、道の半ばなのだ。

だから、正直に言うと、私の中には、矛盾した気持ちがある。

来てほしい。でも、もう少しだけ、待ってほしい。

我ながら、勝手なことを言っていると思う。でも、これが、いまの私の、いちばん本当の気持ちだ。




それと、もうひとつ、課題に感じていることがある。

私は、もっと、note内のユーザーさんとの交流を、増やしたいと思っている。

記事を出せば、ありがたいことに、スキはつく。それは、本当に嬉しい。でも、スキの、その先。もっと深く、言葉を交わす時間が、今の私には、まだ足りていない。

一方通行で発信するだけじゃなくて、ちゃんと、双方向で関われる場所。メンバーシップは、私にとって、その第一歩でもある。

だから、これは「完成しました、どうぞ」という、きれいに整ったサービスの案内じゃない。

「まだ作っている途中だけど、一緒に育ててくれませんか」という、お誘いに近い。


「結局、何やってる人?」と思われても、いい 🌳

ここまで読んで、こう思った人もいるかもしれない。

「この人、結局、何がやりたいの?」 「noteの軸が、ひとつに定まっていないな」と。

その通りだ。

私は、看取りの話も書く。アドラーの話も書く。ダイエットの話も、HSPの話も、子育ての話も、AIで遊んだ話も書く。そして今度は、相談の場まで作ろうとしている。

軸が、バラバラに見えるかもしれない。

でも、私は、それでいいと思っている。

むしろ、それこそが、私の目指す姿だからだ。

いろいろな軸を持った、「kirinoha」というスペシャリスト。ひとつの専門に閉じこもるのではなく、いくつもの引き出しを持って、目の前の人の悩みに、いちばん合う引き出しを開ける人。

そう、私は、いわば「何でも屋」になりたいのだ。

これは、以前「作業療法士って、結局なにする人?」という記事でも書いたことだ。作業療法士という仕事は、リハビリの専門家でありながら、その人の生活、心、身体、環境、人生まるごとを見る。だから、ひとことで「何をする人」と説明するのが、ものすごく難しい。

でも、私は、その「何でも屋」っぷりを、誇りに思っている。

メンバーシップも、同じだ。

「働くことの相談所」でも、「子育ての相談所」でも、「介護の相談所」でもない。その全部であり、そして、そのどれでもなくていい。

「kirinoha」という、何でも屋の窓口。

そう思ってもらえたら、いちばん近い。


道に迷ったら、来てほしい 🚶

だから、最後に、伝えたい。

こんな人に来てほしい、という、決まった読者像は、実は、ない。

職場で消耗しているHSPの人。子育てがしんどい親。人生の岐路で迷っている人。老後が不安な人。

——もちろん、そういう人に来てもらえたら、嬉しい。

でも、それだけじゃない。

誰でもいい。

道に迷ったら、来てほしい。

私は、何でも屋だから。あなたの悩みが、どんな種類のものでも、まずは、ちゃんと、受け止める。私一人で答えが出せなくても、誘っている専門家の誰かが、糸口を持っているかもしれない。

あの日曜日の事務所で、私が、たった一人の職員さんに「実は、note書いてるんです」と打ち明けたように。

差し出した言葉を、誰かが受け止めてくれること。受け止めてもらえた、と感じられること。

それだけで、人の心は、ふっと軽くなる。

私は、その瞬間を、もっと作っていきたい。

まだ、整っていない場所だけど。もう少し、待ってもらうことになるかもしれないけれど。

それでも、もし、あなたが今、誰にも言えない何かを抱えているなら。いつか、この小さな窓口を、思い出してくれたら、嬉しいです。

あなたは今、その思いを、誰かに、受け止めてもらえていますか。


プロフィール

作業療法士16年目|特養・ユニットケア勤務|元認知症ケア指導管理士|HSP・ISFJ|中学からテニス継続|7歳娘の父|アドラー心理学13年実践|106kgから77kgへ減量|うつ・対人恐怖を経て、薬なしで生きられるようになった現場ベースの発信を続けています。

📖著書『やさしいまま、消耗しない働き方』


ハッシュタグ

#メンバーシップ #HSP #作業療法士 #生き方 #悩み相談 #居場所 #アドラー心理学 #note書き初め

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