過去記事を漫画にしてみたら、1時間半かかった話🎨
昨日、自分の過去記事を1本、漫画にしてみた。
2ページ、8コマ。それだけ。
かかった時間は1時間半。
楽しかった。でも、正直この時間のかけ方は続かない。
その感想も含めて、工程を全部書き残しておこうと思う。同じことをやろうとしている人の、時間の見積もりの役に立てば。
なぜ漫画にしようと思ったのか
ネタはもう手元にあった。
過去に書いた記事の中から、アドラー心理学に触れたものを漫画にできないかと考えた。ただ、やってみて分かったことがある。
アドラーの記事の多くは、漫画にならない。
課題の分離とか、目的論とか、共同体感覚とか。概念を説明した記事は、絵にすると図解にしかならない。
漫画になるのは、場面が1つだけある記事だ。
選んだのは、詰所で若手職員が怒鳴られて、事故報告書を書かされていた日の話。登場人物が3人、小道具が配薬カートと薬情と報告書、そしてオチが自宅で娘に謝る場面に飛ぶ。起承転結が、記事の中にもう入っていた。
セリフも記事本文からそのまま抜いた。1文字も新しく書いていない。
工程を全部書き出してみる📝
①記事を選ぶ(5分)
場面が1つあるか。人物が3人以下か。この2つだけ見た。
②画風を決める(10分)
ここが一番大事だった。キャラクターは画風ごと固定されてしまうので、後から変えると全部作り直しになる。
淡彩の水彩、細い線、低彩度。介護の話に合う静かな絵にした。
③キャラクターシートを作る(30分)
一番時間を食ったのがここ。
若手職員、私、怒っている職員、娘。4人分の全身三面図と表情集を作った。
白黒でも彩色でも、顔の微差では描き分けられない。効くのは体格、髪型の輪郭、服の色、そして小道具。
だから服の色と名札のストラップの色を人物ごとに変えた。
若手は白ポロに青いストラップ。私は濃紺ポロに黒。怒っている職員はオリーブグリーンに赤。
後ろ姿でも誰か分かる状態を作っておく。これが後半でかなり効いた。
④2人を同じコマに置いて検証(10分)
シートを横に並べて見比べても、実は分からないことがある。
同じ画面に2人入れて初めて、顔の描き込み密度の差が見える。片方だけリアル寄りだと、並べたときに浮く。
ここで問題がなかったので、本編に進んだ。
⑤コマを1枚ずつ生成(30分)
1ページ丸ごと一発で出す方法もあるけれど、4コマ全部が同時に当たる必要があるので歩留まりが悪い。
1コマずつ出して、後から並べた。
⑥セリフを乗せる(5分)
日本語の文字は生成時に崩れる前提でいた。ところが今回は、事故報告書も薬剤情報提供書も、正しく出た。
これは運が良かっただけだと思っている。
途中で起きた事故💥
モブが主人公の顔で複製された
背景の職員2名、とだけ指示したら、参照画像にあった顔がそのまま流用された。同じ人が画面に2人いる絵ができあがった。
空白にしておくと、必ず主要キャラで埋められる。
モブにも髪型と服の色を指定して解決した。
顔を描かない人物を作った
怒っている職員は、最初から最後まで顔を描かないことにした。
後ろ姿、影、シルエット。それだけで通した。
理由は2つある。実在の職員が特定されないための配慮。そしてもう1つ。
圧をかけてくる人の顔が描かれないと、読者は自分の職場の人をそこに重ねられる。
結果的に、これが一番の演出になった。
最初の絵が幸せすぎた
夕陽の暖色が全体に乗って、若手も穏やかな顔で、ペンも普通に走っていた。
先輩が若手を見守るいい職場の絵。
事故報告書を書かされて固まっている場面にならなかった。
彩度を落として、窓の外を薄暮にして、ペン先を紙から数ミリ浮かせた。それだけで同じ構図が別の意味になった。
1時間半をどう見るか⏱
ネタはあった。セリフも記事から抜いただけ。それでこの時間。
ゼロから物語を考えていたら、こんな時間では終わらない。
そして今回はChatGPTを使った。ツールを混ぜると画風が揃わないので、途中から1つに統一した。これも判断に時間を使った部分だ。
楽しかったのは間違いない。自分が書いた文章の場面が絵になって出てくるのは、単純に嬉しい。
ただ、毎回これをやるのは無理だ。
それでも残ったもの
救いは、時間の大半がキャラクター作りだったこと。
キャラクターシートは使い回せる。
2話目をやるとき、新しく作るキャラはほぼゼロになる。背景を詰所から事務所に変えるだけで動く。
つまり、次は1時間半かからない。
今後どうするか
検討中、というのが今の結論。
現実的な運用として考えているのは、2ページの漫画ではなく、記事の中に挿絵を1枚だけ入れるやり方。
キャラクターが固定されているなら、挿絵1枚は数分で出る。それだけでも記事の見え方は変わる。
漫画をフルで作るのは、よほど場面が立っている記事だけ。
全部を漫画にしようとしないこと。
たぶん、それが正解に近い。
かかった時間に少し残念な気持ちになったけれど、キャラクターという資産だけは手元に残った。
それを次にどう使うかは、また書こうと思う。




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