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「Threads×noteで6桁稼げました」が刺さるのは、あなたが弱いからじゃない。アドラー13年実践の作業療法士が解く、優越コンプレックスの正体

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プロローグ——「焦り」の正体を、アドラー心理学でほどく

Threadsを開くと、こんな投稿が、毎日のように流れてくる。

「Threads×noteで、月6桁達成しました」 「note開設1日で、初収益化」 「1ヶ月で、収益15万円」 「私は今、毎月6桁、稼いでいます」

数字が、踊っている。

私は作業療法士16年目、特養勤務のHSP・ISFJだ。アドラー心理学を13年実践してきて、100人近くの方の最期に立ち会ってきた。普段は、現場のことやアドラーの考え方を書いている。

このアドラーシリーズも、今日で13本目になる。

今日のテーマは、はっきりしている。

なぜ、私たちは「6桁稼げました」に、こんなにも心を揺さぶられるのか。そして、そういう投稿をする人の中に、なぜ「中身のない人」が混じってしまうのか。

これを、アドラー心理学の「劣等感」「優越コンプレックス」、そして「価値低減傾向」という3つの言葉で、ほどいていきたい。

最初に言っておく。今日の主役は、優越コンプレックスだ。つまり、「稼げました」と叫ぶ側の、心の仕組みのほうだ。

そして、これは批判の記事ではない。0→1を達成できずに焦っている、かつての私のような人に、一つの「判断の軸」を渡すための記事だ。

第1章——note初心者だった私が、本気で錯覚していたこと

正直に、自分の話から書く。

私がThreadsを始めた頃、私のnoteのフォロワーは、まだ100人にも満たなかった。正確な数は忘れたけれど、とにかく、右も左もわからない、ただの初心者だった。

そのとき、Threadsで「Threads×noteで稼げました」という投稿を、たくさん見た。

最初の私の感想は、こうだった。

「うわ、稼いでる人、めちゃくちゃいるな」

純粋に、そう思った。世の中には、こんなにもnoteで成功している人がいるのか、と。

でも、ある日、ふと、その投稿主のnoteアカウントを、見に行ったことがある。

フォロワー、10人。

え、と思った。フォロワー10人で、6桁? それでも当時の私は、こう考えてしまった。

「そうか、Threadsとnoteをかけ合わせると、フォロワーが少なくても、こんなに稼げるのか」

——今思えば、完全に錯覚だった。

でも、初心者だった私には、それを見抜く目が、まだなかった。何が普通で、何が異常なのか。その基準そのものを、持っていなかったのだ。

だから、「稼げました」という投稿が並んでいるだけで、「これは、売れている世界なんだ」と、勝手に信じ込んでしまった。

第2章——「自分も売れる」という錯覚が、焦りに変わる

錯覚は、そこで止まらなかった。

「フォロワーが少なくても稼げるなら、自分も、有料記事を出せば売れるんじゃないか」 「Threadsで宣伝すれば、売れるんじゃないか」

そう、思い込んでしまった。

そして、これが、じわじわと「焦り」に変わっていく。

周りは(そう見えるだけなのに)、みんな稼いでいる。なのに、自分は0→1すら達成できていない。記事を書いても、売れない。スキも、つかない。

「結局、自分は、何も達成できなかった」

そうやって、落ち込む。

ここで、人はどう動くか。「自分も、売れるようになりたい」と願う。当然だ。

そして、こう考える。「売れている記事は、何が違うんだろう。勉強のために、買ってみよう」と。

——誤解しないでほしいのだが、私は「有料記事を買うこと」自体を、否定する気はまったくない。学びのためにお金を使うのは、むしろ健全なことだ。

問題は、初心者には、「売れている記事」と「売れていない記事」の区別が、つかないことだ。

中身があるのか、ないのか。再現性があるのか、ないのか。それを見抜く目が、まだない。だから、いちばん目立つ「6桁稼げました」の人が出している記事を、つい買ってしまう。

ここに、ひとつの、おかしな構造が生まれる。

早く0→1を達成したいと願っているのに、達成するどころか、自分がお金を払う側になっている。

稼ぎたくて焦っている人が、稼げないまま、カモにされていく。

不思議じゃないだろうか。いちばん稼ぎたいと願って、いちばん焦っている人が、いちばん搾取されやすい。

私は、この構造に、途中で気づいた。気づけたから、今こうして書いている。

第3章——劣等感は、悪くない。問題はその「次」だ

ここから、アドラー心理学で、この構造を解剖していく。

まず、「見る側」、つまりかつての私のような初心者の心理から。

なぜ、「6桁稼げました」を見ると、焦るのか。

それは、劣等感を刺激されるからだ。

ここで、大事なことを書いておく。アドラー心理学では、劣等感そのものは、決して悪いものではない。

「あの人は稼いでいる。自分はまだだ」と感じる。この「まだ足りない」という感覚は、本来、人を成長させるエネルギーになる。「よし、自分も学ぼう」「コツコツ書き続けよう」と、建設的な努力に向かえるなら、劣等感は、最高の燃料だ。

アドラーは、劣等感を、人が前に進むための、ごく自然な感情だと考えた。

問題は、その「次」だ。

劣等感を、建設的な努力に変えられる人もいれば、そこから「逃避」や「手っ取り早い解決」に向かってしまう人もいる。

「コツコツ書くのは、しんどい。時間もかかる。それより、あの人みたいに、ぱっと稼ぎたい」

この「早く、楽に、劣等感を埋めたい」という気持ちが、強くなりすぎたとき。人は、近道を売ってくれる人に、財布を開いてしまう。

つまり、初心者が焦って高額な情報商材に手を出してしまうのは、意志が弱いからではない。劣等感を刺激される構造が、SNSそのものに、組み込まれているからだ。

数字が並ぶ。比較が生まれる。焦りが生まれる。これは、人間の心の、自然な反応だ。

だから、まず、これを読んでいるあなたに伝えたい。

「6桁稼げました」を見て、焦ってしまう自分を、責めないでほしい。それは、あなたが弱いからではない。誰だって、揺さぶられる。

第4章——優越コンプレックスとは、「劣等感を隠すための見せかけ」だ

さて、ここからが、今日の本題だ。

「稼げました」と叫ぶ側、つまり「発信する側」の心理を、アドラーで見ていく。

ここで登場するのが、優越コンプレックスだ。

言葉が似ているせいで、ものすごく混同されやすいのだが、「優越感」と「優越コンプレックス」は、まったくの別物だ。

優越コンプレックスとは、アドラー心理学では、こう説明される。

実際には優れていないのに、優れているように見せかけること。劣等感を、偽りの成功で覆い隠そうとする態度。

ここが、肝だ。

本当に実力のある人は、自分を、大きく見せる必要がない。中身で、勝負できるからだ。

でも、心の奥に、強い劣等感や不安を抱えている人ほど、それを隠すために、「自分は、すごいんだ」というポーズを、必死で取ろうとする。

そして、ここがアドラーの、いちばん鋭いところなのだが——

優越コンプレックスと、劣等コンプレックスは、根っこが同じだ。

劣等コンプレックスは、「自分はダメだから、できない」と、劣等感を言い訳にして、課題から逃げる態度。

優越コンプレックスは、「自分はすごいんだ」と、見栄を張って、課題から逃げる態度。

一見、正反対に見える。でも、どちらも目的は同じだ。本当に取り組むべき課題から、目をそらすこと。

「6桁稼げました」と、数字を叫び続ける。でも、肝心の「どうやって、読者の役に立つ価値を作るか」という、本当の課題には、向き合っていない。

数字を叫ぶことで、自分の中の不安を、覆い隠している。

だから、私はこう思っている。

本当に強い発信は、数字を叫ばなくても、中身で伝わる。逆に、数字だけを、何度も何度も見せてくる発信ほど、実績の証明ではなく、不安の補償である可能性が高い。

第5章——「価値低減傾向」——他人を踏み台にして、優位に立つ

優越コンプレックスには、もうひとつ、たちの悪い派生形がある。

アドラーは、それを**「価値低減傾向(かちていげんけいこう)」**と呼んだ。

これは、自分を高める努力をする代わりに、他人の価値を下げることで、相対的に、自分が上に立とうとする態度のことだ。

SNSの文脈に置き換えると、わかりやすい。

「まだ、note書いてるだけの人、やばいよ」 「稼げてない人には、これが見えてないんですよね」 「行動できない人は、一生このまま」

こういう、見る人を、そっと見下すような物言い。読み手の劣等感を、わざと刺激する言葉。

これが、価値低減傾向だ。

相手を「稼げていない、遅れている、行動できない人」という枠に押し込めて、不安にさせる。そして、その不安を埋める「答え」として、自分の有料記事や、高額な講座を差し出す。

自分が秀でることで上に立つのではなく、相手を下げることで、上に立つ。

アドラーは、これを、劣等感と虚栄心の表れだと、はっきり指摘している。

だから、もしあなたが、誰かの投稿を見て「自分は、ダメなんだ」と、ぐさっと刺されたような気持ちになったなら。一度、立ち止まってほしい。

それは、あなたが本当にダメだからではなく、相手が、あなたの劣等感を刺激する言葉を、意図的に使っているだけかもしれない。

人を不安にさせて、その不安で商売をする。これは、アドラーの言う「共同体感覚」——仲間に対して、建設的・貢献的であろうとする態度——の、まさに正反対にある。

第6章——だから私は、見抜けるようになった

ここまで、心理の話をしてきた。

でも、心理だけわかっても、実際に見抜けなければ、意味がない。だから、ここからは、私が実際に使っている「判断の軸」を、正直に書く。

私が、途中で気づいた、いちばん大きなことがある。

有料記事には、購入した人しか、コメントできない。そして、購入した人しか、スキ(高評価)を押せない。

これは、地味だけれど、ものすごく重要な事実だ。

つまり、有料記事についている「スキの数」は、ほぼそのまま「買った人の数」に近い、ということになる(全員が押すわけではないので、実際の購入数はもっと多い可能性はあるが、目安にはなる)。

だとしたら、考えてみてほしい。

「6桁稼ぎました」と言っている人の有料記事に、スキが、数個しかついていなかったら?

仮に500円の記事だとして、6桁——つまり10万円を売り上げるには、200部、売れている必要がある。なのに、スキが一桁。コメントも、ほとんどない。

それは、計算が合わない。

もちろん、複数の記事を出していたり、高額な商品を別で売っていたり、という可能性はある。だから、一概には言えない。でも、「数字の主張」と「実際の反応」が、明らかに釣り合っていないアカウントは、少なくとも、額面通りには信じないほうがいい。

これが、私が見ている、いちばん確実なサインだ。

第7章——フォロワーと反応を見れば、だいたいわかる

スキの数以外にも、私が「これは、ちょっと怪しいな」と感じる、いくつかのサインがある。正直に、並べていく。

ひとつ目。Threadsの投稿が、同じような内容ばかり、連発されている。

「稼げました」「行動が大事」「あなたも今すぐ」。判で押したような、定型文のような投稿が、ひたすら繰り返される。価値のある中身を、コツコツ発信している様子がない。本当に何かを伝えたい人の投稿は、もっと、その人の「考え」や「体験」がにじむものだ。

ふたつ目。最初から、有料記事しか投稿していない。

無料で、ちゃんと価値を渡している記事が、ほとんどない。いきなり、お金を取る記事ばかり。本当に読者に貢献したい人は、まず無料で、惜しみなく価値を出す。それができている人かどうかは、過去の記事を見れば、すぐわかる。

みっつ目。そもそも、フォロワーが少ない。普段の投稿に、スキもついていない。

これは、いちばんシンプルだ。フォロワーが二桁で、日々の投稿にもほとんど反応がないアカウントが、「〇〇万円、稼ぎました」と言っている。それは、構造的に、ほぼ不可能だ。影響力がないところに、お金は集まらない。

よっつ目。プロフィールに、noteのリンクを貼っていない。

これは、私がけっこう重視しているサインだ。

普通、noteで稼いでいるなら、自分のnoteへ、堂々と誘導するはずだ。なのに、リンクがない。じゃあ、どこで売るのか。

——DMだ。

「興味があれば、DMください」というパターン。そして、DMを送ると、高額な商品を売りつけられる。表に出せない理由が、そこにあることが多い。

これらは、あくまで「私の感覚」だ。すべてが当てはまるわけでも、これだけで断定できるわけでもない。

でも、フォロワー、普段のスキの数、無料記事の有無、リンクの有無。この4つを見るだけで、「額面通り信じていいか」は、かなりの精度で、判断できるようになる。

第8章——本物か偽物かより、「自分の課題」に戻る

ここで、アドラー心理学の、いちばん大事な考え方に戻りたい。

**「課題の分離」**だ。

これまでのシリーズでも、何度も書いてきた。課題の分離とは、「これは、誰の課題か」を見極めて、自分が背負わなくていいものを、手放す技術だ。

では、考えてみてほしい。

「あの人が、本当に6桁稼いでいるかどうか」。これは、誰の課題だろうか。

——それは、究極的には、その人の課題だ。本当に稼いでいるなら、おめでとう。嘘なら、いつか、その嘘が、その人自身に返っていく。それは、私たちが、悩むべきことではない。

では、私たちの課題は、何か。

その数字に飲まれず、焦らず、自分の発信と、自分の商品を、コツコツ育てること。

これだけだ。

かつての私は、「あの人は稼いでいる」という、他人の数字を、自分の課題にしてしまっていた。だから、焦った。落ち込んだ。そして、よくわからない記事を、買ってしまいそうになった。

でも、他人が稼いでいるかどうかは、私の人生に、本当は1ミリも関係ない。

私がやるべきことは、ただ、目の前の一記事を、誠実に書くこと。読んでくれた人が、ほんの少しでも「読んでよかった」と思える、価値を渡すこと。

それだけに、集中すればいい。

シリーズ第5弾で書いたが、私のYouTubeは、登録者16人だ。再生回数も、ほとんどが二桁。数字だけ見れば、笑われるかもしれない。

でも、私は、もう焦らない。

なぜなら、私の課題は、「他人より上に行くこと」ではなく、「昨日より1センチ、誰かの役に立つこと」だと、知っているからだ。

第9章——承認欲求は、捨てなくていい。向ける先を変えるだけ

最後に、もうひとつだけ。

「6桁稼げました」と叫びたくなる気持ち。あるいは、それを見て、自分も認められたいと焦る気持ち。

その根っこには、承認欲求がある。

「すごいと思われたい」「他人より、遅れていないと証明したい」「数字で、自分の価値を測りたい」。

アドラー心理学では、承認欲求に振り回される状態を、「他人の評価という、他人の課題を、自分の課題にしてしまっている」と整理する。

でも、私は、以前の記事でも書いたが、承認欲求は、捨てなくていいと思っている。

それは、人間の、自然な欲求だ。無理に消そうとすると、かえって苦しくなる。

大事なのは、**それを満たす「方法」**だ。

誰かを見下したり(価値低減傾向)、自分を大きく見せたり(優越コンプレックス)、見栄を張ったりして満たすのか。

それとも、地道に、誰かの役に立った、という「貢献の手応え」で満たすのか。

アドラーの言う、本当の「優越性の追求」とは、他人より上に立つことではない。昨日の自分より、一歩前に進むことだ。他人との競争ではなく、自分の成長。そして、共同体への貢献。

「6桁稼げました」と叫ぶ人は、たぶん、心のどこかで、満たされていない。だから、叫ぶ。

その姿は、責めるものではなく、少し、かなしいものだ。

だから、あなたには、そちら側に行ってほしくない。

数字を叫ぶ人になるのでもなく、数字に飲まれて焦る人になるのでもなく。ただ、目の前の誰かに、誠実に価値を渡す人で、いてほしい。

それが、いちばん遠くまで、いちばん健やかに、続けられる道だと、私は思っている。

エピローグ——あなたが今、焦っているなら

最後に、もう一度。

「Threads×noteで6桁稼げました」を見て、焦ってしまうあなたへ。

それは、あなたが弱いからじゃない。劣等感を刺激される構造に、まんまと、はめられているだけだ。誰だって、そうなる。かつての私も、そうだった。

でも、思い出してほしい。

本物か偽物かを、完全に見抜くことは、難しい。でも、フォロワー、スキの数、無料記事の有無、リンクの有無——この4つを見れば、「焦って飛びつくべき相手か」は、かなりわかる。

そして、いちばん大事なのは、見抜くことよりも、自分の課題に戻ることだ。

他人の数字は、あなたの課題じゃない。あなたの課題は、ただ、コツコツと、誠実に、書き続けること。

その地道さこそが、優越コンプレックスを使う人には、絶対に真似できない、あなたの本物の強さになる。

あなたが今、誰かの「6桁稼げました」に、焦っていませんか。

その焦りは、本当に、あなた自身のものですか。それとも、誰かに、意図的に、刺激されたものではありませんか。


プロフィール

作業療法士16年目|特養・ユニットケア勤務|元認知症ケア指導管理士|HSP・ISFJ|中学からテニス継続|7歳娘の父|アドラー心理学13年実践|106kgから77kgへ減量|うつ・対人恐怖を経て、薬なしで生きられるようになった現場ベースの発信を続けています。


📌ハッシュタグ

#アドラー心理学 #優越コンプレックス #課題の分離 #note初心者 #Threads #劣等感 #承認欲求 #生き方 #HSP


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