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「小さな農のある暮らし」と「自分らしい仕事」をX(かけ算)してみた

あなたの暮らしに、ちょっとだけ「農」があるとしたら、どんなふうに変わると思いますか?
そして、それを「自分らしい仕事」と掛け合わせてみたら——?


「半農半X」は自由な枠組み

塩見直紀氏(半農半X研究所代表)の提唱する
「半農半X(エックス)」という生き方をご存知でしょうか?

農業と、もうひとつの何か(X)を組み合わせた、
自由で柔軟なライフスタイルです。
「X」には、自分の仕事や特技、趣味などが入ります。

「半農半X」の良いところは、暮らしの中に「農」があること

自然に触れ、季節を感じ、手を動かして食べ物を育てることで、
小さくても自給的な安心感が生まれます。

一方、「X」の部分は、とことん自由

ライター、プログラマー、アーティスト、教育者、研究者……
何でもあり。

「自分らしいことを、自分のペースでやる」——
このシンプルな原則こそが「半農半X」の核心です。

この「X」の広がりが、
「半農半X」を単なるライフスタイルの一つにとどまらせず、
創造的でユニークな人生設計にするカギだと思います。

「マルチ・ポテンシャライト」の可能性

私は「半農半X」の生き方に
「マルチ・ポテンシャライト」との相性の良さを感じました。

「マルチ・ポテンシャライト」(multi-potentialite)は、直訳すると、
「多様な可能性(マルチ・ポテンシャル)を持つ人」という意味です。

興味・関心がありすぎて、一つの分野にとどまらず、
つい“あれこれ”に手を出してしまうタイプ。

でもそれは、ただの寄り道ではありません。

あちこちに広がった好奇心が、それぞれにスキルとして育ち、
やがてそれらがゆるやかにつながっていくことで、
新しい価値を生み出します。

私自身もFPや独立系司書、Webライターなどとして活動し、
読書や家庭菜園、野鳥観察などを楽しむ生活をしています。

バラバラに見えても、積み重ねたスキルがつながるとき、
マルチ・ポテンシャライトの“底力”が発揮されるのです。

「半農半X」×「マルチ・ポテンシャライト」

この2つの共通点は「多様性」と「自己実現」です。

「半農半X」の「X」には、自分の本業を入れるのがセオリーですが、
マルチ・ポテンシャライトにとって「X」は「X」のまま
変数

マルチ・ポテンシャライトの変わり続ける興味やスキルを「X」に代入することで、
変幻自在なアウトプットが無限に生み出されること。

それが「半農半X」と「マルチ・ポテンシャライト」を
「X」(クロス)する、つまり、掛け合わせる強みなのです。

私と「半農半X」との出会い

「半農半X」という言葉に出会ったのは30代の頃。

ただ、当時の私は「半農半X」という生き方に憧れを抱きながらも、
家族を養うことが最優先で、
安定した収入を得るため仕事に追われていました。

毎月の収入で家計を支え、
ローンを返済し、子どもの教育費を工面し……

とにかく「今を守ること」が最優先。
「ほどほどに働く」という選択肢は、夢物語に思えました。

しかし、50代になり、家のローンを完済し、
子どもにかかるお金も目処がつき始めると、
次第に自分の将来に対する意識が変わってきました。

これまで先送りにしていた
「自分の時間」や「人生の後半戦」に対する思いが強くなり、
「これからの時間をどう使おうか?」と本気で考えるようになりました。

小さな「農」からはじめる

「でも、農業を始めるのって、気合がいりませんか?」
「農家の方に、「農業をなめるな!」って怒られるのでは??」

気になりますよね?

塩見氏の見解はこうです。

ここで言う「農」は、「農家になる」「農業で食っていく」とイコールではありません。
農は”広さ”でも”時間”でもない、と思うんです。
つまり、耕作面積や、費やす時間は問題でなく、
「暮らしの中に農があること、農を意識して生きること」が重要なのです。
ですから、「ペットボトルでスプラウトを育てる」も
「ニンジンのヘタから芽を育てる」も「農」。

さらに、こんなことも。

「農」とは言い換えれば「ていねいに暮らすこと」であり、
 「センス・オブ・ワンダー」(レイチェル・カーソン)をもって生きることなんです。
 暮らしの中に農の視点を持つことで、
 「いつかは終わる生命体である自分」を意識することになり、
 それが、時間に対する考え方を変え、
 自然や他の生命や後世に思いをいたすことを可能にする。
 ひいては、食糧問題や環境問題の解決につながる、という考え方です。

つまり、ガチ農業をやる必要はないってことなんですね!

袋栽培でサツマイモを育てながら、江戸の飢餓に思いを馳せる…

それも立派な(かどうかはともかく)「半農」なんだとしたら、
ハードルがグッと下がりますよね。

多様性の時代における新しい価値観

「VUCAの時代」と言われるいま、
一つの肩書きや収入源に頼る生き方は、どこか不安定です。

そんな中で、「半農半X」と「マルチ・ポテンシャライト」は、
柔軟に対応できる生き方として非常に魅力的です。

●「半農半X」の「農」は、生きるための安心、
 「X」は、自分を表現するための自由。
●「マルチ・ポテンシャライト」は変幻自在。
 「X」(変数)そのもの。

この2つを掛け合わせることで、
自分なりの“セーフティネット”が生まれてくるのかもしれません。

そして、人とのつながりも、自然に増えていく。

農作業の中での出会い、記事を通じた共感——

それぞれの「X」がクロスする場所で、新しいつながりが生まれます。

“半農型ポートフォリオワーク”という働き方

私も半農半X的な生活を目指しています。

と同時に、「マルチ・ポテンシャライター」
(「マルチ・ポテンシャライト」+「ライター」を意味する造語)
という新しい働き方に挑戦しています。

庭や室内で野菜を育てつつ、ライターとして執筆活動を行う。
また、読書や研究活動も「X」の一部として位置づけています。

ひとつひとつはバラバラに見えるかもしれないけれど、
私の中ではすべてがつながっています。

原稿の構成に悩んで野菜を眺めると、なぜかふっとアイデアが浮かぶ。
投資のリスク分散と趣味の多様性が、意外なところでリンクし始める。

それはまるで、「自分の暮らし全体を編集している」感覚です。

家庭菜園にライター活動。FP業務や投資——
自分の「X」を自由に組み替えながら生計を立てていく。

そんな柔軟で、サステナブルな“半農型ポートフォリオワーク”こそ、
私の考える「新しい働き方」です。
(※)ポートフォリオワーク:
   複数の仕事・スキル・収入源を組み合わせる働き方

大事なことは自然と共生すること
自分も自然の一部だと感じることだ、と思うんです。

「土に根をおろし、風とともに生きよう。
 種とともに冬を越え、鳥とともに春を歌おう」

私の大好きな映画、『天空の城ラピュタ』に出てくる言葉です。

自然とともに生きること。
それが人間らしい生き方につながる。

であれば、例えば——

●サボテン神7の寄せ植えを作る
●多肉植物の小鉢を窓際に並べる
●緑のカーテンでヒョウタンを作る
●庭にハスの花が咲くビオトープを作る
●庭のすみっこでキノコを育てたっていい

こういう楽しみを生活に取り入れることが、
すべて「半農」になるってことです。

オラ、ワクワクすっぞ!

まとめ

「半農半X」と「マルチ・ポテンシャライト」。
どちらも、これからの時代を柔軟に生きるためのヒントになる考え方です。

この組み合わせは、単なるライフスタイルの選択肢を超え、
「自分らしく生きる」ための一つの方法論を提供してくれます。

「農」で根を張りながら、「X」で枝葉を広げる。
それは「好奇心の光合成」をしながら生きていくこと。

この自分らしい、変幻自在でクリエイティブな生き方を極めて、
これからの不確実な時代を豊かに乗り越えていきたいと思います。

<きのころワンポイントアドバイス>
あなたの「半農半X」の「X」は何ですか?
その組み合わせで、どんな未来を描いてみたいですか?
その問いが、きっと新しい一歩の始まりになります。

たくさんのnoteの中から、私の記事を見つけて読んでいただき、
ありがとうございました。
「なんかいいかも」と感じていただけたら、
スキやフォローで合図を送ってもらえると、とても励みになります。
どうぞ、よろしくお願いします。

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