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Mr.Children「幻聴」に聴く、走り続ける意味――FIREという人生の節目に

Mr.Childrenの「幻聴」という楽曲を知っていますか?

私は、自分の中で何かが一段落して「走り終わった」と感じるとき、
いつもこの曲を思い出します。

「やっとひと息つける」と思いきや、
また何かを求めて、再び走り出す――

一区切りついたタイミングで聴くと、やたらと感情を鼓舞される曲です。

何かに一段落し、リスタートを切る人のために、今日のnoteを綴ります。


「幻聴」という楽曲

「幻聴」(作詞:桜井和寿,作曲:桜井和寿)は、2015年6月4日に発売されたMr.Childrenの18thアルバム『REFLECTION』に収録されています。

興味深いのは、この曲が「アルバムの収録曲が全て揃った」翌日に出来上がった1曲だということです。

やっとひと息つけるねって思ったのも束の間 また僕は走り出す

「幻聴」(作詞:桜井和寿)より

冒頭の「やっとひと息つけるね」というフレーズには、アルバム制作を終えた安堵感が反映されていますが、
それと同時に「また僕は走り出す」という歌詞が示すように、
休息の直後に新たな挑戦へと向かう姿勢が描かれています。

私自身が仕事でプロジェクトを終えたときや、FIREを意識してから達成するまでの過程、
そしてその後の生活において繰り返し耳の奥で流れ、私を励ましてくれたのは、
この歌詞から感じる「達成感、からの、再始動」、そして、
「静から動への一瞬の瞬発力」でした。

50代でFIREを達成した瞬間とその後

私がFIREを目指した理由は、こちらのnoteに書きました。

FIREを達成したときは、確かに「やっとひと息つける」と感じましたし、
長年の努力が報われた安堵感と解放感で満たされました。

しかし、それも束の間のこと。

歌詞の通り、すぐに、「もう一度走り出すべきだ」と思ったのです。

観覧車に乗っかった時に目にしたのは 地平線のある景色

「幻聴」(作詞:桜井和寿)より

経済的な自由を手に入れたFIRE後の生活は、想像以上に広がりを持ったものでした。
しかしその自由は、ときに方向を失うことや、何をするべきか迷うことも含んでいます。

「幻聴」の歌詞で語られる観覧車から見た地平線の景色は、遮るもののない自由な世界の象徴です。

それは同時に、自分自身で進む道を見つけなければならない責任をも意味していると感じます。

幻聴に耳を澄ますということ

宝島じゃない

楽曲のサビに、
「向こうで手招くのは宝島などじゃなく、人懐っこくて優しくて暖かな誰かの微笑み」
というフレーズがあります。

FIREを達成すれば、
人生がまるで宝島を手に入れたような素晴らしいものになる――

そんなのは幻想です。

FIREはひとつの通過点に過ぎず、その後、どのように生きるかが重要です。

「宝島」(華やかな成功や目に見える成果)はありませんでしたが、日常でのささやかな楽しみや人とのつながりを感じることはありました。

歌詞が示す通り、本当に大切なことは「宝島」のように遠い存在ではなく、私たちのすぐそばにあるのです。

僕を呼ぶ声

そして、「遠くですぐそばで僕を呼ぶ声がする」という一節が、
この曲を象徴するフレーズです。

私はこの「幻聴」を、自分自身の内なる声や、これからの人生で出会う新しい挑戦の象徴だと捉えています。

FIREを達成した直後、しばらくの間、あえて何もせずに過ごしてみました。

しかしその間、心の奥から「次に何をする?」という声が絶えず聞こえてきた、ような気がしたのです。

その声に導かれるようにして、新しいプロジェクト(!)を立ち上げたり、今までやりたくてもできなかったことを本格的に始めたりしました。

幻聴に耳を澄ますことは、自分が本当に何をしたいのか、何を目指しているのかを見つめ直す時間を持つことです。

そして、その声に従って行動することで、新たな道が開けていくのです。

夢から夢へ

サビ前の「夢から夢へと橋を架けて渡る」というフレーズは、まさにFIRE後の生き方を表しているかのようです。

時間的な自由を得たことで、これまで諦めていた夢に挑戦する機会を手に入れました。

そして、一つの夢を叶えるごとに、
次の夢へと橋を架けて進む日々が続いています。

大切なのは、夢を持ち続けることと、
その夢に向かって一歩一歩進むこと。

歌詞にある「一歩また一歩確実に進む」というメッセージは、
FIREを目指す過程においても、これからの人生にとっても大切な指針です。

まとめ:走り続けることの意味

Mr.Childrenの「幻聴」が教えてくれるのは、人生は「ゴールの連続」ではなく、次々と新しい旅が始まる過程、「リスタートの繰り返し」だということです。

FIREを達成した今でも、私は「幻聴」に耳を澄ましながら、次の夢に向かって走り続けています。

「やっとひと息つける」という瞬間があったとしても、それは次への準備に過ぎません。

そしてその先には、決して華やかではありませんが、すぐ隣にあるささやかな喜びや誰かとのつながりが待っています。

あなたも、心の中から聞こえてくる「幻聴」に耳を澄ませてみてください。それが、あなたの次の一歩を照らす声になるかもしれません。

ちなみに、ここまで綴ってきた歌詞の解釈は、作詞者である桜井さんの意図とは違っているかもしれません。

でも、桜井さんは「間違った解釈の方が、聴き手によっては良いと思う」と語っていたそうです。

つまり、誰にとっても、
自分の耳に聞こえてくる「幻聴」が自分にとっての正解なのです。

それが、リアル「幻聴」だとしても!🍄

<きのころワンポイントアドバイス>
「何かを終えたあと、次に何をしたらいいか分からない」という人は、
まずは“今の自分がいちばん気になっているもの”に目を向けてみましょう。

それが「幻聴」の正体かもしれません。

あなたの小さな行動が、新しい夢への橋のはじまりになりますように。


<改めてアルバム紹介>
「幻聴」は、2015年にリリースされたアルバム『REFLECTION』に収録されています。当アルバムはミスチルの最高傑作(の1つ)。
私は、このジャケットを見るだけで、あの頃の自分に戻れる気がします。


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