見出し画像

50代でのFIRE~ゴールが見えているその先に、新しいスタートが待っている

30年以上勤めた会社を退職しました。

2020年に「FIRE」という生き方を紹介する本を読んで以来、
自分の中に芽生えた思いに決着をつけた形です。


<最初に読んだFIREの本>

退職を決めてから、何度も、
「もったいない」という言葉を聞きました。

……ん?
「もったいない」ってなんだ?

私にとって、これ以上、会社で働くほうがよっぽど
「もったいない」という感覚でした。

突然ですが、
ここで「マラソン」を観戦していると想像してみてください。

長いマラソンコースを走り抜け、
1人の選手が競技場に戻ってきました。

残りは◯メートル、鳴り響く観客の応援の声。
もうすでにゴールは見えています。

あとは、残りわずか◯メートルを走り抜け、
ゴールにたどり着くだけ……

と、それなのに、その選手は、走るのをやめてしまいました。

「リタイヤ」

ボーゼンとする観客たち。

……おそらく、「50代で退職する人」というのは、
周りの人からはこんな風に見えているのでしょう。

それで、「もったいない」という言葉が出てくるのだと思います。

私もひとりの観客であれば、
「もったいない」と感じたかもしれません。

しかし、私は、実際に40キロメートル以上の距離を
自分の足で走ってきたランナーなのです。

残り◯メートルを「もったいない」と感じるか。
今まで走ってきた40キロメートル以上を
「よく頑張った。もう十分だ」と感じるか。

私は後者でした。

残り「わずか◯メートル」だって、
実際に走る人間から見れば「わずか」ではない。

会社生活に置き換えると、退職まであと「わずか◯年」の距離。

でも、私に残された人生の中での「◯年」と考えると、
とても「わずか」とは感じられなかったんですね。

「もったいない」かどうかは自分が決める。

今日は50代でFIREを決めた私の「残り◯メートル」の話です。

(※今日の記事は、FIREに向かう中での
  「悩みや迷い、気づき」等を
  率直に綴った内容となります。
  もしよろしければ、お付き合いください)


FIREと早期退職の違い(私見)

さて、「50代でのFIRE」と聞いて、
「それって、FIREじゃなくて、ただの早期退職なのでは?」
と疑問に思った方もいらっしゃるでしょう。

自分の中では、FIREと早期退職はまったく異なるものです。
退職するという行為は同じですが、そこに至る思想が違うと考えています。

FIREの定義をおさらいすると、
●Financial Independence (経済的自立)
●Retire Early (早期リタイア)

この2つが揃っているのが「FIRE」です。

「FIRE」という言葉が流行して久しいですが、
その本質を考えると、単なる早期退職ではなく、
自分の中で、「FI」(経済的自立)をどう整理するかが重要だと思います。

私は50代に差し掛かったとき、ふと立ち止まりました。

このまま会社に居続けることで、安定した収入は保証されるでしょう。
しかも、今までのキャリアで築いた実績から、
比較的高い給料をもらえる立場にいました。

けれども、それがいつまでも続くわけではありません。
役職定年、定年後再雇用など、
給料を減らされるイベントは指折り数えるところまで迫っています。

一方で、退職後の人生を考えると、全く新しいステージが待っています。
それは会社の肩書きも給料もなく、自分の力だけで生きていく世界です。

私が、そこでどのように生きるのか。
その準備を定年まで待たず、今から始めるべきではないかと思ったのです。

会社に残れば、定年までの数年間は経済的な安心があります。
一方で、私は、会社ではもう「やり残したこと」がないと感じていました。

これまでの経験を通じて得たスキルや知識は十分で、
それ以上の達成感を得るには、
むしろ会社の外に出る必要があるのではないかと思うようになったのです。

会社員にとって「経済的自立」とは会社に依存しないことです。

では、会社に依存しないとはどういうことでしょうか。

それは、自分の生計を立てる力を会社で働く以外の方法で築くこと。
投資や副業、新しいキャリアを通じて、収入源を多様化することです。

そして、それ以上に重要なのは、
経済的な面だけでなく、精神的な自立を果たすことだと思います。

会社にいる間にできないこと

私がFIREを目指した理由の一つは、自分の残りの人生を、
会社に縛られずに自由に生きたいという思いでした。

そのためには、今の生活を見直し、
将来の目標を明確にする必要がありました。

例えば、会社にいる間にできないことを考えると、
自由な時間を使って新しいスキルを学んだり、
地域活動に参加したりすることが挙げられます。

これらは、退職後の生きがいとなりうるもので、
会社に依存していては手を出せない分野です。

会社にいる間にしかできないこと

逆に、会社にいる間にしかできないこともあります。
例えば、会社にいる間に、
あらゆる機会を活かして「ポータブルスキル」を身につけることです。

「ポータブルスキル」とは、
業種や職種が変わっても持ち運びが可能な能力、
つまり汎用性の高いスキルのことです。

具体的には、

①人とつながる力
 コミュニケーションで関係性を築く力
 ・傾聴力:相手の話を真剣に聴き、理解する力
 ・説得力:相手の納得を引き出す力
 ・プレゼンテーション能力:わかりやすく、伝わる形で表現する力

②課題を見つけ、解決する力
 問題に立ち向かう思考と行動の力
 ・論理的思考力:物事を筋道立てて考える力
 ・課題設定力:問題点を見極め、テーマ化する力
 ・計画力:解決までの道筋を設計する力

③自分とチームを動かす力
 行動をマネジメントする実践力
 ・時間管理能力:時間をコントロールして成果を出す力
 ・情報収集力:必要な情報を効率よく集める力
 ・マネジメント能力:人やタスクをまとめ、運営する力
 ・リーダーシップ:周囲を巻き込み、目標に導く力

などが挙げられます。

「ポータブルスキル」は転職する人だけのものではありません。
退職後、自分の人生を快適にするため、必ず役に立つものです。

また、
長年関わってきたプロジェクトを最後まで見届けること。
今の立場だからこそ伝えられる経験を後輩に引き継ぐこと。

これらをやり切ることは、心の中で一区切りをつけるためにも大切でした。

私の中でもっとも重要だったこと

しかしながら、私の中でもっとも重要だったのは、
「これ以上、自分の時間を切り売りしたくない」
という切実な思いでした。

若い頃は「時間をお金に換えること」に対して
さほど深く考えることはありませんでした。

仕事をしてお金をもらうことは極めて当たり前のことで、
それ以外の選択肢は深く考えずに日々を過ごしていました。

しかし、40代、50代に差しかかると、次第に
「時間=命」
「残り時間=寿命」
という感覚が強くなってきました。

年齢を重ねるにつれ、
無駄にすることのできる時間が限られていることに気づき、

毎日の労働によって自分の時間を奪われていること、
つまり、「自分の命を削っている」ことに対して
強い違和感を覚えるようになったのです。

年齢が上がるとともに責任も増え、
会社の中での役職が上がるにつれてストレスも増えていきます。

若い頃のように自由に時間を使うことはできず、
残業や休日出勤が増えていくばかり。

その結果、心身にかかる負担が大きくなり、
健康にいいことは一つもないのが現実です。

給料が上がったところで、
結局は自分の時間と健康を犠牲にして
長時間働いて得たお金に過ぎないという現実を突きつけられます。

管理職になると時間外手当がつかなくなることの弊害も大きいです。

働き方改革の名のもと、
若手の時間外手当を削減することが最優先ミッションとなり、
自分の仕事が終わっても、若手の仕事が無限に押し寄せてきます。

その結果、サービス残業が増え、毎日の拘束時間が長くなることにより、
時給換算で考えると
「給料が上がっている」というのも幻想であることにも気づきます。

こうして、「時間を売ってお金に換えている」という感覚は、
年々、うなりを上げて加速していきました。

家庭や仕事での責任が重くなると、
自分の時間を持つことがどんどん難しくなり、
それが、精神的な圧力や体調不良を引き起こす原因になっていく
という悪循環……。

そんなことを自分ごととしてヒシヒシと感じるのが
40代、50代ではないでしょうか。

実際、過労やストレスが健康に及ぼす影響は科学的にも証明されており、
心臓病や胃腸の疾患、さらには精神的な病にまでつながることがあります。

40代、50代という年齢は、いわば「後半戦」の入り口であり、
過去に働きすぎて健康を損ねた結果が現れやすい時期でもあります。

だからこそ、このまま働き続けているだけでは、
人生のクオリティは高まりません。

むしろ、高まるのは「健康を害して、人生そのものを損なう可能性」です。

定年後のことを見越して、今からでも生活設計を見直し、
時間の使い方を変えていかなければ、
結果として得られるものは「お金」だけであり、
「豊かな人生」には繋がらないことを、50代にして実感したのです。

これを逆手に取って、少しでも早く「時間をお金に換える」以外の方法、
例えば、自分の時間を自由に使える働き方や投資活動にシフトできれば、
人生をもっと自由で健康的に過ごせるのではないか、と考えました。

それこそが、
定年を「先取り」してFIREすることの大きな魅力だと思うのです。

決断の先にある自由

ここまでに書いたようなことを考え抜いた結果、
私はFIREの道を選びました。

会社を辞めることは、不安もありましたが、
それ以上に、自分の力で生きていく覚悟を決めたことが大きな一歩でした。

FIRE後の生活は、想像以上に充実しています。

投資等を中心とした収入源を確保しつつ、
読書や家庭菜園などの活動に時間を使えるようになりました。

また、自分の好きなテーマで自由に発想し、
それをnoteで発信するという楽しみも生まれました。

会社に依存しないとは、自分の人生を自分でデザインすること。

経済的な自立を果たすと同時に、
自分が本当にやりたいことを追求できる自由を手に入れることです。

そのためには、何よりもまず、
自分の価値観や人生観を見つめ直すことが重要だと思います。

50代でのFIREに
「もうゴールが見えているのに、ここでリタイアしてしまうのか?」
という問いはなじみません。
むしろ、そのゴールの先に新たな挑戦が待っているのです。

「もったいない」かどうかは自分が決める。

この先、振り返ったとき、
「あのとき会社を辞めて本当に良かった」
と心から言える生活を積み重ねていきたいと思います。

<きのころワンポイントアドバイス>
あなたは、どんな未来を描きますか?
会社にとどまるのも、一歩踏み出すのも自由。
その選択が自分にとって最善であるように、
しっかり考える時間を持ちましょう!

たくさんのnoteの中から、私の記事を見つけて読んでいただき、
ありがとうございました。
「なんかいいかも」と感じていただけたら、
スキやフォローで合図を送ってもらえると、とても励みになります。
どうぞ、よろしくお願いします。

いいなと思ったら応援しよう!