水耕栽培が家庭菜園初心者に最適解だった7つの理由~土の沼というドロ沼
「家庭菜園、やってみたいけど……」
そう思ったことはありませんか?
土を使うのは大変そう。虫が苦手。ベランダが汚れるのもイヤ。
そもそも、スペースがないし、毎日世話をする自信もない。
“やらない理由”ばかりが次々と浮かんできて、
気づけば、いつも始められないまま——。
そんなあなたにこそ、伝えたい話があります。
かくいう私も、つい最近まで、失敗と挫折を繰り返していたんです。
でも、ようやく、
「これが最適解かな」と思えるやり方に出会いました。
それが「水耕栽培」です。
この記事では、
水耕栽培ってそもそも何?
具体的なメリットって?
なんで今注目されてるの?
初心者におすすめの本は?
といったポイントを、
やさしく・くわしく・実用的に紹介します。
読めばきっと、「私にもできるかも!」と思えるはず。
そして、記事の終盤には、
家庭菜園に関する本を、1年で30冊以上読んだ司書の私が選んだ、
「この本があれば安心!」という1冊もご紹介しています。
最後まで、ぜひお読みください。
試行錯誤の果てに見えた“最適解”
以前から興味があった
——正確には、何度か挑戦しては失敗していた——
家庭菜園に再チャレンジしています。
私は、何事も本を読んで、じっくり研究したくなるタイプ。
今回の再チャレンジにあたり、まずやったのは
「決意を新たにすること」。
そして、次にやったのが、
「家庭菜園に関する大量の本を読み漁ること」でした。
図書館の棚にある家庭菜園本を片っ端から読み、
気になる本は身銭を切って熟読。
『野菜だより』『やさい畑』といった雑誌にも手を出して、
さまざまな家庭菜園スタイルを研究して、わかったんです。
「問題は、土だ……!」
家庭菜園というと、
「プランターに土を入れて野菜を植える」
というイメージを持つ方が多いと思います。
でも実は、この「土」がかなりのクセモノ。
「土」には、
初心者をコロしにかかる、驚くほど多くの“難所”があり、
家庭菜園を難しくする最強の敵だと気づいたんですね。
野菜の土、種類多すぎ!
土づくり?pH調整?理科の実験か?
ミミズ?生ゴミ?そこまでやるの??
同じ作物を育て続けると「連作障害」が!
虫が湧く!土が重い!ベランダが汚れる!
古くなった土は何ゴミ?どこに捨てるの⁉️
初心者の前に立ちはだかり、考えれば考えるほど奥が深い、
まさに、「土の沼」という名の「ドロ沼」。
ハマったら最後、身動きが取れなくなる——
こうして挫折ポイントを並べてみると、
「家庭菜園=土ありき」という前提そのものが、
初心者には高すぎるハードルだったのでは?……と思えてきたり。
ハードルが高すぎるなら、下をくぐればいい!
そこで、土をなくすべく浮上してきたのが「水耕栽培」です。
とはいえ、最初は正直、なめてました。
水耕栽培と聞いて思い出すのは、
小学生のころ育てた“ヒヤシンス”
ひょろひょろした“かいわれ大根”
——本格的な野菜を育てるイメージがなかったんですね。
さらには、土づくりの奥深さを知りすぎてしまったため、
「水耕栽培なんて邪道なんじゃないか?」
という気持ちが、心のどこかにあったのです。
でも、くわしく知れば知るほど、
手軽、衛生的、成長が早い、一年中できる
と、夢見る家庭菜園ティストの理想を詰め込んだような特長が
次々と見えてきて……
邪道どころか、王道。
水耕栽培こそ、家庭菜園の“最適解”なんじゃないか?
と思うようになったのです。(個人の感想です)
そもそも水耕栽培とは?
水耕栽培とは、
その名の通り、水を使って植物を育てる方法です。
もっと正確にいうと、
土の代わりに、水に溶けた栄養分(液体肥料)を与えることで、
植物が必要な栄養をしっかりと吸収させて育てるという栽培法。
水耕栽培では、「ハイポニカ」という液体肥料や、
「微粉ハイポネックス」という粉末肥料がよく使われます。
名前はちょっと理系っぽいけど(微分じゃない!)
実はとてもバランスのとれた超優秀なやつ。
野菜に必要な三大栄養素(窒素・リン酸・カリウム)、
さらに微量ミネラルまでしっかり入っていて、
「野菜にとっての完全栄養食」みたいな感じです。
しかも、肥料が水に溶けている状態で使用するから、
植物が栄養をダイレクトに吸収できる。
「植物にとって、必要なものだけを、必要なだけ供給できる」
これが水耕栽培、最大の強みなんです。
そのため、土よりも成長スピードが速くなることも多く、
また、土より「きれいに」、「おいしく」育つ——
という声も少なくありません。
ここで、「液体肥料って安全なの?」と思う人もいるでしょう。
液体肥料は農薬ではなく、人体に有害な成分は含まれていません。
植物に必要な成分を供給するという点で、
通常、野菜に使用する肥料と何ら変わらないんですね。
水耕栽培が最強である7つの理由
水耕栽培のいちばんの特徴は、
なんといっても「土がいらない」こと。
もちろん、土には土の良さもたくさんあります。
私自身も、「袋栽培」などで土を使うこともあります。
でも、水耕栽培って、
“無理なく続けたい人”にめちゃくちゃ嬉しい方法なんです。
ということで、ここでは、私が
「これはありがたい!」
と思った水耕栽培の魅力を7つ、ご紹介します。
① 省スペースでできる!
畑もプランターもいりません。
ペットボトルや100均のバケツなど小さい容器で始められます。
場所を取らないので、ベランダの片隅やキッチンでもOK。
② 室内でもいける!
夏の猛暑、冬の霜。どっちも気にせず、一年中、栽培できます。
グリーンが部屋にあるだけで癒されますし、
“野菜に見守られる暮らし”、悪くないです。
③ とにかく育つのが早い!
水に栄養が溶けてるから、吸収が早い。
早ければ1~2週間で収穫できる野菜もあって、
「育てる楽しみ→食べる満足」のサイクルが速い!
④ 失敗しにくい!
野菜の育て方って、さまざまな手法があって、
初心者とベテランの差が出やすいと思います。
でも水耕栽培は手順がシンプルだから誰でも成功しやすい。
⑤ お世話がラク!
水耕栽培は水と肥料をセットで補給するだけなので、
水やりや肥料管理のわずらわしさが軽減されます。
虫がほとんどつかないのもありがたいポイント。
⑥ おいしくて栄養もある!
水耕栽培のサニーレタスはうま味成分(グルタミン)が
土より高かったという実験結果も。
育てやすくて、おいしくて、栄養もあるって……これは強い。
⑦ コスパが良すぎる!
野菜に合わせてプランターも土も買わなくてOK。
液体肥料も、ほんのちょっとの量を1,000倍に薄めて使うから
全然減りません(笑)。
ちなみに、私が特にすごいと思っているポイントは、
③④⑤の“合わせ技”。
栄養分があり余っているから、わき芽を取ったりしなくていい。
その結果、1つのバケツから、
ミニトマトが1,000個採れたりするんです——。
水耕栽培、恐るべし。
もはや、「可能性」しかありません。
社会の変化と家庭菜園の未来
水耕栽培は、ここ数年で一気に人気が高まってきました。
その背景には、いくつかの社会的な変化があります。
● 自給自足のニーズが急増
コロナ禍で外出自粛や買い物の不便さを経験したことで、
・家にいる時間を有効に使いたい、
・食べものを自分で育てたい、というニーズが急増。
● 物価高に対抗する“コスパ追求”
野菜が高くなった昨今、1袋(ピー)円の値札を見るたび
「家で作れたら…」と思う人続出。
コスパ最高の水耕栽培が人気になるのは当然の流れです。
● サステナブル&エコ意識の高まり
水耕栽培は、
・身近な材料で始められる
・農薬不要で環境にやさしい、といった、
エコでサステナブルな暮らし方としても評価されています。
さらに、インテリアとしても映える美しさや
植物によるメンタルケア(グリーンセラピー)も注目され、
“植物と暮らす”新しいライフスタイルとして
水耕栽培が選ばれる時代になってきています。
いやー、すごい。
始めるなら、今です!
安心して始めるにはこの1冊
水耕栽培って、ペットボトルと液体肥料で始められるくらい、
確かにお手軽なんです。
でも——。
「どこから始めればいいの?」
「肥料はどれを使えばいいの?」
「容器って何がベストなの?」
……実は、「手軽」なぶん、迷うポイントも多いんですよね。
だからこそ、
私のような「本でしっかり下調べしてから動きたいタイプ」には、
ガイド役になってくれる本が必要不可欠でした。
数ある家庭菜園の本の中で、
初心者に絶対おすすめしたい1冊を選ぶならこちら!
『お家がどこでも畑になる!頑張らないカンタン水耕栽培』
(著:みかんぼーや)です。
YouTubeでも大人気の「みかんぼーや」さんのノウハウが
ぎっしり詰まった本です。
初心者向けに、わかりやすい写真が豊富、かつ、
身近にあるものを使って始められるアイデア満載。
なんといっても、
「頑張らない」っていうのがいいですよね!
もちろん、YouTubeだけで学ぶこともできると思いますが、
私としては、圧倒的に本がおすすめです。
📺 動画だと…
確認したい情報を探すのに時間がかかる
もう一度見たいところがなかなか出てこない
他のおすすめ動画が気になって、気づけば深夜……
📚 本なら…
必要な情報がすぐ見つかる
気になったページに付箋を貼ってすぐ見返せる
キッチンでもベランダでも開いたまま作業できる
と、実用的なメリットが多いです。
(私の手元にある本も付箋だらけ!)
もちろん、動画と本を組み合わせた使い方も可能です。
この本のいいところは、「これを育てましょう」ではなく、
「この容器で育てるなら、こんな野菜」
という発想で編集されているところ。
身近なアイテム(家にあるものから百均で買えるものまで)
をベースに始められるので、
読んでいると「いますぐ育てたい」ってなりますよ。
(むしろ、たくさん育てすぎちゃう問題が発生しがち)
「家庭菜園に興味あるけど、
何から始めればいいのか迷っている……」
そんな方には、間違いなくこの本が心強い味方になります。
この本のとおりに進めていけば、間違いありません。
ただ、一点だけ補足しておくと、
水耕栽培の“基本”である「サニーレタス」が、
この本ではちょうど真ん中あたりで登場します。
初心者の方は、早い・うまくいく・何度も収穫できる、
まさに水耕栽培のスター選手「サニーレタス」から始めて、
成功体験を積んでから、他の野菜に移るのがおすすめです。
サニーレタスの代わりに「ミックスレタス」の種を使うと、
いろんなレタスが一度に育って、見た目にも楽しいですよ!
ちなみにこの本、紙とKindleの両方がありますが、
家庭菜園のお供として使用しやすいのは「紙」だと思います。
でも、タブレットをお持ちの方は
濡れないというメリットがあるので、Kindleでも良さそうです。
(スマホだと見にくいと思います)
本って、実際に「手を動かす人」が書いてるかどうかで、
まったく実用度が変わるんですが、
この本は“実際にやってる人”の空気がすごいんです。
だから、安心して「まねしていい」と思えるんですよね。
🔍 ナノプラって大丈夫?水耕栽培とペットボトル
Amazonのレビューの中には「ペットボトルから出るナノプラスチックは大丈夫?」といった懸念の声もありました。気になる方はペットボトルを使わない方法もありますので、そちらを利用すると良いでしょう。
私は…、まったく気にならないというわけでもないですが、現代社会に暮らす以上、気にし出すとキリがないとも思っていて。
スーパーで売っている野菜の方が安全とも言い切れませんし、そもそも、ペットボトルの飲み物を日常的に飲んでいる時点で、ここだけ神経質になってもなぁ…というのが正直なところです。だから私は「自分で納得できる範囲で、楽しく育てる」ことを大事にしています。
おわりに
「家庭菜園を始めたいけど始められない」という人にこそ、
水耕栽培はぴったりです。
汚れない、虫が出にくい、簡単、早い、楽しい。
しかも、暮らしの中に“自然と共生する時間”も増える。
そんな「いいとこ取りすぎる家庭菜園」である水耕栽培を、
あなたもぜひ体験してみませんか?
家庭菜園の“入口”としても
忙しい人の“癒し時間”としても
子どもと一緒に楽しむ“食育”としても
きっと、水耕栽培は、
あなたの暮らしにジャスト・フィットしてくれるはずです。
まずは1種類。まずはペットボトル1本から。
それが、小さな畑のはじまりです。
そのための頼れるガイドブックとして、
みかんぼーやさんの本をおすすめします。
※この記事で紹介した書籍:
『お家がどこでも畑になる! 頑張らないカンタン水耕栽培』
(著:みかんぼーや)
<水だけで始める「スプラウト栽培」の記事はこちら>
たくさんのnoteの中から、私の記事を見つけて読んでいただき、
ありがとうございました。
「なんかいいかも」と感じていただけたら、
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どうぞ、よろしくお願いします。
