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人生の締めくくり、最後は自分流で。鍵となる生涯現役、主体的な薬の選択  

「定年後の男性は、家でゴロゴロしていれば家族から邪魔にされ、散歩に行こうとすれば、日に何度も付き合わされるから犬にも嫌われる」

と、とある方が冗談交じりに言われたそうですが、人生を最後まで豊かに生きるには、私流の「生涯現役」につながる行動、習慣が必要です。特に

元気だから仕事をするのではなく
仕事をするから元気になる

という発想の転換が大事になってくるかもしれません。
 
  今から約50年前に脳卒中の死亡率が全国2位だった長野県は、健康づくり運動によって、平均寿命日本一にもなりました。現在も上位にランクインしています。
 なぜ、短期間でこれほど平均寿命が延びたのか? 国民健康保険中央会という組織が調査に乗り出して分かったことがあります。
 
 なんとなく健康ということで、「野菜を多く食べる」「運動する」などを予想しましたが、統計的に有意だったのは 

高齢者の就業率が日本一高い

ことだったそうです。
 内陸の県で、小さな農業に従事する高齢者が多く、マイペースで働き続けられることが大きな要因でした。
 
 そういえば、エリザベス女王は、亡くなる2日前まで、笑顔で公務をこなしたそうです。
 また、100歳以上の人を調査したアメリカの研究では、そのほとんどの人に当てはまる重要な共通点が見つかりました。それが、 

現在、働いている。
あるいは、最近まで働いていた。

です。
 逆に、リタイア(定年退職、引退)すると寿命が5年縮むという研究もあるそうです。
 
 私自身は、以前、引きこもりのような生活を送っていたことがあります。
 「わたしだけの時間」はたくさんあり、読書でも、ゲームでも、何でも好きなことができて・・・と思っていました。実際、初めの頃は楽しかったのですが、だんだんと精神的にきつくなりました。
 それは、「自分は必要とされていない」「何にも役立っていない」「わたしなんか・・・」という思いがふくらんだり、人との関わりが極端に減ったりしたからです。
 「ボランティアハイ」という言葉がありますが、人と関わったり、何か自分が人に役立っている、人を喜ばせていると思えることは、元気のもとになります。
 実際、ボランティア活動をする人は、しない人と比べて心臓血管系の病気のリスクが低く、約5年長生きするという研究結果もあります。
定年退職したとしても、何か他者貢献、社会貢献活動をすることは、自分の健康寿命、貢献寿命にとっても重要です。
 
例えば、次のような事でもいいのではないかと思います。

・畑で野菜を作って、おすそ分けをする。
・掃除の会に参加して、公共施設や地域の学校をきれいにする
・図書館や学校の「読み聞かせボランティア」に参加して、活動する
・読書会に参加し、感想を述べる中で、自分の経験を参加者に伝える
・祭りや地域イベントに参加し、手伝いをする
・・・

 脳科学的にも、人に親切にすると「オキシトシン」という幸せホルモンが分泌されることが知られています。
 たとえ、経済的に自立したとしても、生涯現役で、何か人と関わる事、貢献できることにつながる時間を持つことが大切になりそうです。
 
 
 また、100歳を超えて、生き生きとし、健康で誰の世話にもならずに生きているお年寄りに共通するのが
 
・よく動く(働く)
・よく食べる
・好奇心をもって生きる
・自分流
 
何だそうです。
 健康は大切ですが、健康のために生きているわけでもないので、あまりにこだわりすぎて「それこそ病気」となっては、本末転倒です。
 特に、高齢になってから(60歳を過ぎてから)の検査や治療は、少しずつ減らしていってもいいかもしれません。
 実際、アメリカの内科専門医の財団が「チュージング・ワイズリー」というキャンペーンを行っているそうです。平たく言うと、医療において、賢明な検査や治療法を選ぼうという運動です。
 
 日本の病院では、たくさんの薬が出されますが、薬は、ある意味、一長一短。
 ある部分にはプラスでも、副作用として、別の部分にマイナス効果が出ます。
 血圧やコレステロールを下げる薬などは、ずっと飲み続けることで別の不調につながることが多いので注意が必要です。
 統計的にも70歳以上の高齢者は、コレステロールが低いほど、死亡率が高くなることが知られています。
 なので、70までは、必要だったかもしれませんが、70歳を超えてからは、これからのことを考えて、「薬を辞める」という選択肢があってもいいはずです。
 寿命の事を考えた時、検査や治療によって、例えば好きなものを食べたり、習慣にしていることを我慢したりすることは、むしろ、健康にマイナスだったり、あるいは、「~しておけばよかった」と後悔につながったりします。
 もちろん、働き盛りで、今、倒れるわけにはいかない年代であれば、しっかりと検査を受け、日頃のケアが重要ですが、70歳あたりから、寿命を延ばすために、検査や治療で、制限ばかりかけられては「何のために生きているか」分からなくなります。
 予測される寿命が10年以内の人が、がん検診を受けても、無意味と言っていいかもしれんません。
 たとえ、80歳を超えてがんが見つかっても、その後の寿命や生き方を考えれば、手術や激しい(体に負担がかかる)治療はしなくなります。治療よりは、寿命までに、いかに豊かに、充実した人生を送れるかを考え、行動した方が、より良い人生になるからです。 

人生の締めくくり、最後は自分流で。
 その時、人とのつながりを大切に、「働く」ことをやめない、薬(治療)も自分で選択していくことが、鍵となりそうです。


 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです