ちゃんと傷ついた、と言ってもいい―― 小さな傷を、なかったことにしないために ――
まえがき
このシリーズは、
「ちゃんと傷ついた」と言えなかった経験から生まれました。
大きな出来事ではなかった。
誰かを責めるほどのことでもなかった。
それでも、心の奥に、消えない違和感だけが残っていた。
「それくらい普通だよ」
「気にしすぎじゃない?」
そんな言葉に、自分の感覚を小さく折りたたんで、
何事もなかったように過ごしてきた人へ。
この連載は、
小さく扱われてきた心の傷を、
そっと現実に戻すための場所です。
説明できなくてもいい。
大げさじゃなくてもいい。
ただ、「確かにあった」と認めることから、
心は少しずつ、呼吸を思い出します。
各話まとめ
自分が感じた痛みが、
誰かの一言で軽く扱われてしまった瞬間。
怒るほどでもなく、泣くほどでもないけれど、
確かに残った「引っかかり」に目を向ける話。
第2話|小さく扱われがちな心の傷
心の傷は、必ずしも分かりやすい形をしていない。
見えないまま、説明もできないまま、
静かについた小さな傷について。
第3話|後になって気づく痛み
その場では気づけなかった。
安全になってから、ようやく分かる痛みがある。
遅れて気づいた感覚も、ちゃんと本物だということ。
傷ついたことを伝えるか、伝えないか。
どちらも、自分を守るための大切な選択。
正解は一つではないという話。
第5話|傷ついた私を、置き去りにしない
誰かに認めてもらえなくてもいい。
まずは自分が、自分の感覚を信じること。
小さな傷を抱え直す、静かな決意の話。
あとがき
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
もし、読みながら
「あ、これ自分のことかもしれない」と
少しでも感じる場面があったなら、
あなたの感覚は、ちゃんとここにあります。
この連載は、
誰かを責めるためのものではありません。
過去を無理に清算するためのものでもありません。
ただ、
小さな傷をなかったことにしないために。
傷ついた自分を、置き去りにしないために。
「ちゃんと傷ついた、と言ってもいい」
その言葉を、
あなた自身にも向けてあげられたなら、
それだけで、この連載は役目を果たしています。
どうか、あなたの感覚を、
これからも大切にしてください。
やま
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