ちゃんと傷ついた、と言ってもいい 第2話 小さく扱われがちな心の傷
心の傷が厄介なのは、
その多くが、とても静かに生まれることです。
殴られたわけでもない。
大声で責められたわけでもない。
誰かに説明しようとすると、
「でも」「たいしたことじゃないし」と、
言葉が途中で止まってしまう。
けれど確かに、
胸の奥がきゅっと縮んだ。
その場で、何かを飲み込んだ感覚があった。
まるで、
メラミンスポンジでこすられたように。
目には見えないけれど、
細かい傷が、確かについている。
こうした傷は、
周囲からは気づかれにくく、
本人ですら、見逃してしまいがちです。
だからこそ、
「そんなことで?」と言われやすい。
そしてさらに、
自分の感じたものを疑ってしまう。
でも、
小さく扱われた感覚そのものが、
もう十分に、心を傷つけています。
やま
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