【家電猫】第1話
トースター猫

朝の光が差し込む、静かなキッチン。
トースター猫が、背中に白くてふわふわの
パンを2枚セットした。
「フフフ。今日も、とっておきの パンをセットしたニャ。
フワフワで、白くて、おいしいパン。
これから、こんがり焼けるのが楽しみニャ。」
トースター猫は、しっぽをパタパタさせながら
ご主人様が起きてくるのを待っていました。

窓の外から、ちいさな小鳥がやってきました。
トースター猫は、窓ガラス越しに小鳥を見つめます。
「……ん? 窓の外から、小さな音がしたニャ。
だれか来たのかな? あっ、小鳥さんだニャ!」
トースター猫は、窓ガラスにピタリと顔をくっつけて、
小鳥さんに、あいさつしました。
「おはよう、小鳥さん。今日も いい天気だニャ。
これからパンを焼くところだから、
焼きたての匂いを楽しみにしててニャ。」
トースター猫は、しっぽをフリフリ。
小鳥さんも、トースター猫が焼くパンを
楽しみにしているようです。

ピーン!ピーン!
突然、となりにいた「炊飯器ねこ」が
ごはんが炊けた合図を元気いっぱいに鳴らしました。
すぐ横で鳴った大音量のメロディに
トースター猫は、びっくり!
「ニャニャニャー!?」
びっくりした瞬間
トースター猫の背中から
2枚のパンが、ロケットみたいに
勢いよく飛び出しました!

「あわわわ! まだ、焼けてないニャーーー!!
ふわふわで、しろくて、
ただの 白いパンだニャアーーー!!」
トースター猫
明日こそは、びっくりしないで
こんがり焼けたパンを
飼い主さんに、プレゼントできるといいね。
つづく
