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ドイツ一人旅_コテコテ_14_01【海外旅行】

前の話  プロローグ

1999年冬 14日目 ラウターブルンネン

5時に起床した。

とりあえずテレビを付けるとハイジが英語で話していた。アニメ『アルプスの少女ハイジ』が英語版に吹き替えられて放送されていたのだ。語学が苦手な僕にとって、アニメの登場人物が各国の言葉を自由に操れるのはうらやましい。

急いで出発の準備を整え、ホテルのオーナーさんに指示された通り鍵をポストに入れると駅に向かった。なぜ、急いでいるかというとラウターブルンネンからユングフラウヨッホに向かう6時始発の登山鉄道は通常料金の約半額なのでその列車に乗るためだった。

登山鉄道のチケット窓口で並んでいると日本人女性に声をかけられた。

「ねえ。あんたもユングフラウヨッホに行くん?」
「うん、そうだけど…」

「じゃ、一緒に行こか」
「おっ、おぅ…」

半ば強引に決められてしまった。大阪出身のNさんは大学3年生だった。しつこくない程度になれなれしく接してくる、絵に描いたようなコテコテの関西人だった。それにしても女性で一人旅をしている人は結構いるもんだなと感心してしまった。

「ぼちぼち一旦ホテルに戻らんといけへんの。もう2,3日ほったらかしや」

どういうことかと聞いてみると、チューリッヒのホテルに宿泊していたのだが飽きてしまったのでふらっとインターラーケンを訪れ、気に入ったのでそのまま滞在しているそうだ。服装をみるとジャージ姿だった。

「それともフランスに行ってみようかな」

冗談とも本気ともわからないことをつぶやいていた。余りにも無計画で衝動的な行動に呆れる一方で、自由に旅する憧れも多少は感じていた。


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14日目に訪れる街

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