恋猫_11🎙️【追憶食堂】【シロクマ文芸部】
「恋猫と別れることができて清々したわ、と離婚したときに母はよく言っていましたが、父が亡くなったときはさすがに落ち込んでいました。
ちなみに『恋猫』がわからず母に聞いたところ、さかりのついた猫とのことで、口喧嘩すると父の方がギャーギャー騒いでいたそうです。
喧嘩するほど仲がいいとはよく言いますが、度が過ぎるといけませんね。
お父様が亡くなられてしまったということは、残念ながらアジフライはもう食べられない、ってことでしょうか…
さて先日、ラジオで『とんかつ公望』を探していると母に伝えると何やら思い出したようでした。
後日、1冊のノートを渡してくれました。それは父のレシピでした。
えっ!ってことは、まさか…
父は、僕が料理人を目指すようなことがあれば、このノートを渡して欲しいと生前、母に預けていたそうです。母も色々あり、ノートの存在を忘れていたようですが、今回のラジオをきっかけに思い出したみたいです。
さて、肝心のアジフライですが、ノートにレシピが載っていました。もし、僕で宜しければアジフライを再現したいと思います。僕も父のアジフライを食べてみたいですので。
ちなみに、僕は春日部でイタリア料理店『ロッソ』を営んでおります。
ということで、『とんかつ公望』の店主の息子さんから、直々にメールを送って頂きました。いやー、ほんとに縁を感じますね。たまたま入ったうどん屋さんでラジオを聞いていなかったら、リョーマさんは気付かなかったことになりますからね。そして、ナオキさんからのメールをきっかけにレシピのノートが見つかるなんて、運命を感じますね。
それではナオキさんに本件を報告してみたいと思います」
ショートストーリー?をつなげて連載中です。毎週金曜日頃投稿予定です。
目次に各話のリンクを貼っていますので振り返りにどうぞ。
小牧幸助さんの企画に参加しています。
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