ドイツ一人旅_ギリギリ_09_01【海外旅行】
1999年冬 9日目 ミュンヘン
僕はあせっていた。
これから乗る列車の発車時刻は8時である。現在の時刻は7時50分。しかしまだミュンヘン中央駅にはたどり着いておらず地下鉄の中にいる。
今日は有名なノイシュヴァンシュタイン城に行く予定だ。ディズニーランドのシンデレラ城のモデルにもなっているこの白亜の城はミュンヘンの南の郊外にある。
最寄の駅はフュッセンという街なのだが、ミュンヘン発フュッセン行のローカル電車は2時間に1本しかない。つまり8時発の列車に乗り遅れれば次は10時発になる。
もっと余裕をもって出発すれば良いのだが、今朝急遽予定を変更したことがそもそもの原因だった。
今回泊まったユースホステルに2泊しようと考えていた。しかし同部屋になった日本人と相性が合わなかったため、ミュンヘンにあるもう一つのユースホステルに移動しようと今朝決めたのだ。それから慌てて荷造りをしたので思いのほか出発時間が遅くなってしまった。
7時55分。ようやくミュンヘン中央駅に到着した。大きなザックを背負い走って列車の時刻掲示板へと向かった。
列車の時刻掲示板は時系列に並んでいるので上の方からすばやく見て「フュッセン」行の列車が何番線であるか確認した。12番線だ。入口からさほど遠くない。
再び走り出した。
次の話 (表示されない場合は次回更新までお待ちください)

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