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花粉と虫との意外な関係~花粉が多いとカメムシ大発生??

花粉のせいで目や鼻がとてもつらい季節です。
花粉症の原因として知られるスギやヒノキの花粉ですが、意外なかたちで虫たちとも関わりがあるのです。


スギやヒノキの花粉と、サクラやバラの花粉の違い~虫を呼ぶか、呼ばないか

スギやヒノキなどは、花粉を風の力で運んでもらう植物です。虫を呼び寄せる必要がないので、花びらも香りもほとんどない実用重視の花が咲きます。
一方、サクラやバラは、ミツバチやチョウなど虫に受粉を助けてもらいます。美しい色や形、甘い蜜や芳香を放つなど、あの手この手で虫を呼び寄せます。

風媒花と虫媒花
スギやヒノキ(風媒花)の花は、サクラやバラ(虫媒花)の花よりも地味。
とにかく花粉を風に乗せてたくさん飛ばすことに全振りしている。

スギ・ヒノキは非常にたくさんの花粉を風で飛ばします。サクラ・バラが「少ない花粉を虫に確実に届けてもらう」のに対し、スギ・ヒノキは「大量に花粉をばらまいたらどれかが届くだろう」という戦略です。
この膨大な花粉こそが、春先に多くの人を悩ませる花粉症の原因です。

スギやヒノキの花粉のイラスト
残念ながら、スギやヒノキの花粉を食べる虫はほとんどいない。外側が固い物質(スポロポレニン)で覆われており栄養になりにくく「まずい」模様。花粉が小さく風ですぐに飛んでしまうため、集めて食べるには非常に効率が悪い。

スギ・ヒノキの花粉とカメムシの関係

花粉がたくさん飛ぶ年は、スギ・ヒノキの花がたくさん咲いているということ。その結果、スギ・ヒノキの実も増えます。この丸い実は、カメムシたちの主食なのです。
つまり、花粉が多い年はカメムシのエサが多くなり、カメムシが増えるのです。

スギの花、スギの球果、カメムシ
スギの花(左)と、その実である球果(中)。球果がカメムシ(写真はツヤアオカメムシ)の主食。球果は、秋深くなると熟して茶色くなり、種をこぼす。

花粉のデータを農業に利用

この花粉とカメムシの関係が、農業で注目されています。
果樹の害虫になるカメムシは、春先に目覚めると、まずスギやヒノキの実で育ち、数を増やします。そして夏にミカンやモモ、ナシなどの果樹園へ移動して果物の汁を吸い、商品価値を台無しにします。
スギ・ヒノキの花粉が多い→スギ・ヒノキの実が多くなる→カメムシがたくさん育つ→果物に被害が出る、ということから、スギ・ヒノキの花粉の量と気象データを組み合わせてその年のカメムシの被害を予測し、カメムシ対策をきっちり行うことにより、果物を守る取り組みが行われています。
無用之用ーー何の役にも立たず迷惑なだけに見えるスギやヒノキの花粉は、果物をカメムシから守るために役立っているのです。

カメムシ駆除にはカメムシキンチョール、イヤな虫ムエンダー
花粉が多い年はカメムシ要注意!家の中では「いるかも」が「いない」に変わる「イヤな虫ムエンダー」がおすすめ。どこに逃げたか分からなくても大丈夫! お部屋の真ん中でプッシュするだけで、カメムシを退治。

Insect pollinators collect pollen from wind-pollinated plants: Implications for pollination ecology and sustainable agriculture - Charles Sturt University Research Output
樹木花粉の形態
スギ花粉飛散数を利用したチャバネアオカメムシと ツヤアオカメムシの発生量予測
ヒノキ花粉飛散数を利用した果樹カメムシ類のカキ果実の被害予測
カメムシキンチョール | その他不快害虫用 | KINCHO
イヤな虫ムエンダー | その他不快害虫用 | KINCHO

花粉の多い年はカメムシが多くなる
「花粉の多い年はカメムシが多くなる」のは因果関係が認められるものの、「カメムシが多い年は花粉が多くなる」という逆の因果関係はない模様。いずれにしろ、やはり花粉はすごく迷惑。