シバンムシ ~戸棚の食品のチェックを!生態と対策、駆除について。
時々パカッと羽を上げてプーンと飛ぶ、小さな茶色いカブトムシのような虫、シバンムシ。お部屋の中で飛んでいたり、窓枠の下にいたりするのを見たら要注意!台所の保管食品をチェックしましょう。

シバンムシは、乾燥した植物質なら何でも食べる
シバンムシは、乾燥した植物質なら何でも食べます。貯蔵穀物や小麦粉などの穀粉、乾麺、パン、ビスケットなどの菓子類、香辛料、干しシイタケなどの食品だけでなく、漢方薬やタバコ、ドライフラワーや藁床の畳、そばがらの枕にも発生します。
タバコシバンムシは卵期間約10日、幼虫期間約45日、蛹期間約10日、成虫の寿命10日~30日、生涯産卵数は約100個(25℃条件下)。幼虫は白っぽく、アルファベットの「C」の字のような形をしています。
色は茶色で、体長は成虫で2~3mm。全体的に楕円形をしていて、表面は硬いです。時々パカッと茶色い羽を上げて、飛んでいきます。

シバンムシを見つけたら、食品をチェック
台所の棚に、数カ月以上、長らく放置した乾物などはありませんか?
長期間保管できる食品はついつい買っていたことを忘れてしまいがちですが、それをシバンムシは狙ってきます。唐辛子やカレー粉など、虫がわくとは到底考えにくい食材に発生してる場合もあります。
幼虫と成虫がたくさんわいている食材を見つけたら、直ちに廃棄!それでシバンムシ問題は大概、ほぼ解決します。

窓枠にちょこちょこいるが、そこが発生源ではない
窓の桟にシバンムシを毎日2・3匹見るから、と窓の近くにシバンムシの発生源を探してみたけれども、実は発生源は台所だった、というケースがよくあります。
シバンムシの成虫は、光のある場所に呼び寄せられる性質があります(正の走行性)。直射日光など強い光ではなく、窓からの柔らかい光が大好き。台所で育って成虫になった虫が、光を求めて窓枠に飛んで行ったのでしょう。

目についた虫に使える殺虫剤
シバンムシが発生したら、まずは発生源対策です。幼虫と成虫の発生している発生源をなんとか見つけ出し、それを処分すると今後の発生はおさまります。
目についた虫を退治したい時は「イヤな虫キンチョール」、「イヤな虫ムエンダー」をお使いください。

シバンムシアリガタバチ被害は減少
シバンムシ自体は、人を咬んだり刺したりしません。しかし、シバンムシに寄生するハチ「シバンムシアリガタバチ」が人を刺し、しつこく強い痒みを引き起こします。
1970年代にはタバコシバンムシが畳の内部(畳床)の稲わらに多数発生し、それに伴って増えたシバンムシアリガタバチが人を刺す被害が各地で多発しました。1980年代からこの被害は減少しました。畳床が木質ボードやポリスチレンフォームなどに変わっていったことが関係しています。現在では被害事例はまれで、殆どみられません。

応動昆第28巻第4号 タバコシバンムシの生態的研究
日東医誌,Vol.72No3 307-312,2021.
名古屋市:アリガタバチ類について(暮らしの情報)
東京都保健医療局 ねずみ・衛生害虫等被害発生・相談件数
生態と種類を知る | その他害虫 | ウルトラ害虫(がいちゅう)大百科 | KINCHO

