トコジラミの生態 ~旅行先から連れ帰らない裏技を解説!
近年よく耳にする「トコジラミ」。昔から人々を悩ませてきた、大変に厄介な害虫です。一旦は姿をほぼ消しましたが、徐々に復活しています。棲みつくと駆除が大変!まずは連れ帰らないことが大切です。
トコジラミは、カメムシの仲間
トコジラミは、人の血を吸う害虫です。
大きさは成虫で5~8mm。実はカメムシの仲間です。
寝床回りに住み、幼虫、成虫、オス・メスを問わず一生を通じて人やペットから吸血します。血を吸われると大変かゆく非常に不快です。夜行性で、昼間はスキマに隠れており、周辺に吸血による黒い糞をシミ状に点々と残します。

旅行大好きトコジラミ
トコジラミは、人の移動に伴って分布を広げます。トコジラミには羽がなく、脚力も大して強くないので、自力で長距離を移動することができません。その代わりに、旅行者の荷物にまぎれこんで世界を旅するのです。
くれぐれも、旅先から家に連れ帰らないように注意してください。夜間、スーツケースやカバンの持ち手やファスナー部分など、ちょっとした隙間にひそむ場合があります!
足がそれほど発達していないので、つるっとした面を歩いたり登ったりするのが苦手。もし旅先のホテルからの連れ帰りが心配なら、床や壁がつるっとしているバスルームにはトコジラミが住み着いていませんので、寝る前にスーツケースやカバンをバスルームに入れておくなんて裏技も。

トコジラミは、手首や足首など一番近い皮膚を刺す
トコジラミは成虫になるまで40日前後で、成虫・幼虫ともに吸血します。成虫は1年も生きる個体もおり、絶食状態でも数カ月生存するという、大変生命力の強い虫です。
トコジラミは夜行性です。夜になるとひそみ場所から這い出てきて、二酸化炭素を感知して引き寄せられ、一番近い皮膚を刺します。なので、足首付近から先、前腕から先、首筋などが刺されやすいです。わざわざパジャマの中に潜り込んで刺したり、皮膚の柔らかい場所を探したりはしません。刺している途中に人が動くとびっくりして口器を抜いて刺しなおすので、何個か刺し痕が並ぶことがあります。
なお、今のところ、トコジラミが感染症を媒介するという報告はありません。

黒い点々を部屋の隅に見つけたら、要注意。
昼間は主に、寝室内の畳やベッドのすき間、壁の隅っこなど、せまい場所に潜んでいます。暗くなって皆が寝静まれば、コソコソと人の血を吸いに動き出します。潜み場所は赤黒い血の混じった糞で点々と汚れているのが特徴。
カメムシの仲間なので、独特のニオイを出すとも言われています(が、筆者にはよく分かりません)。

すみつくと、駆除が大変に厄介
トコジラミが一旦部屋にすみついてしまうと、駆除が大変に厄介です。
トコジラミの巣は、ベッドのフレームとマットのすき間、寝室の壁や畳、家具のすき間、障子の周囲、カーテンと壁の間などにあります。血糞で汚れた巣を何とか徹底的に探して掃除機で丹念に吸い取り、殺虫剤(ゴキブリがいなくなるスプレー、コックローチうごかなくなるスプレーなど)を直接十分に噴射して退治してください。

トコジラミの復活、駆除は難しい!!l ]pn. ]. Environ. Entomol. Zool. 21 (3) : 187 -193 (2010)
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