ユスリカ ~自転車で河川敷を走っていると顔に当たってくるアレ
3月5日、まだ寒さ厳しい啓蟄(けいちつ)。
この頃、最初に冬の長い眠りから覚める虫は、ユスリカです。

虫のなかでも不動のトップバッター

自転車で河川敷を走っていると、突然顔の前に黒い雲のような小さな虫の大群がドバーッと現れることはありませんか?きっと、それは「ユスリカ」です。
大阪では毎年3月初旬、虫たちのトップバッターとしてユスリカの集団がふわりふわりと現れます。あの群れはほぼ全員がオス成虫。周辺と違った目印の上に「蚊柱」と呼ばれる集団を作り、メスが突っ込んでくるのを待っています。車の上にブワッと蚊柱を作ったり人の頭の上に蚊柱を作ったりしつつ、目印から目印へ移動しています。
散歩中、自分の真上に蚊柱にまとわりつかれたときは、標識や看板など自分の身長よりちょっと高めの物の近くにゆっくりと移動してみてください。その上に蚊柱を移動させることができます!
とても儚い、ユスリカの一生

ユスリカの幼虫は清流から汚い水まで、様々な河川や側溝などの水の中に住んでいる、身近な存在です。幼虫が水中でユラユラと体を揺するように動かす様子から「ユスリカ」の名がつけられました。
「蚊」の近縁種ですが、口がない種類も多く、血を吸うことはありません。ユスリカ成虫の寿命は大変に短く、羽化すると餌も取らずに結婚相手を探し、急くように水の中に卵を産んで、長くても一週間ほどで死んでいく、とても儚い生き物なのです。
ユスリカの種類はさまざま。大量発生も!

ユスリカは大変に種類が多く、世界では1万5000種、日本に約2000種が知られます。網戸をくぐる小さなものから1cmを超えるもの、また色も黒や茶色や緑とさまざまです。
血を吸わないので害がなさそうですが、時に大量発生するため、壁を覆い尽くしたり死骸が山と積もったりして不快である、まれにアレルギーの原因になるといった害があります。
初夏から秋にかけての発生が多いのですが、温暖な地域では3月から12月くらいまで、何らかの種類のユスリカ成虫が常に発生しています。
発生のピークは1週間ほどで終わることが多いです。しばらくすると嘘のようにいなくなってしまうことも。
ユスリカの侵入を防ぐには
ふだん、飛ぶ虫が家の中に入ってくるのを防ぐには「虫コナーズ プレートタイプ」を家の中と外の間に吊るしておくと効果があるのですが、大量発生の場合は、壁や網戸にスプレーできる製品がお役に立ちます。ユスリカが壁や網戸にくっついたり、家に入ったりするのを防ぐには、「虫コナーズ アミ戸用スプレー」 「虫コナーズ アミ戸・窓ガラス用スプレー」がおすすめ。アミ戸からの虫の侵入をブロックします!

明かりがユスリカを呼び寄せてしまう場合は、夜間にカーテンをきっちり閉めたり、外灯を消したりするのも有効です。また、「イヤな虫キンチョール」などの殺虫スプレーを虫に直接噴霧すると殺虫できます。
ただ、ユスリカが住む水域の対策が行われない限り発生は続きますので、地域ぐるみの取り組みが必要になる場合も多いです。
ユスリカは水をきれいにする生き物

ユスリカは、幼虫が水中の汚れを食べて育ち、成虫が水から飛び立っていく過程で、水をきれいにしてくれます。また幼虫や成虫が他の生き物の餌になり、死骸が土に還って植物の栄養になることで、生態系の一員として大変大きな役目を担っています。
人にとっては時に鬱陶しい集団ですが、ユスリカはこの地球上になくてはならない大切な存在なのです。
https://www.kincho.co.jp/gaichu/seitai/yusurika.html
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kankyoshizen/biwako/328918.html

