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学童検討記 #2|「月10万円」を前に、それでも通わせたいと思ってしまった理由

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小学校入学を来年に控え、わが家は民間学童のKBC(キッズベースキャンプ)の利用を検討中。前回の記事で紹介した体験イベントを経て、次のステップへ進んだ。

平日の夕方。あえて「ガチの日常」の時間帯を狙って、個別説明会と施設見学へ行ってきたのだ。

イベントの日は、どうしても“ハレの日”になる。知りたかったのは、子どもたちが毎日を過ごす放課後のリアルな姿だった。

そしてもう一つ。避けては通れない「費用」の話もある。

ネットやパンフレットを眺めているだけでは見えてこなかった、生々しい現実と向き合う時間になった。


懸念していた「狭さ」を解決する仕組み

中に入ってまず目を引いたのは、空間の使い方だった。

体験イベントのとき、私は施設を見ながら少しだけ不安を感じていた。「平日、子どもたちがたくさん集まる中で宿題と遊びの両立ができるんだろうか」

しかし、その心配は杞憂だった。施設内には移動式の壁が設置されており、時間帯によって空間の役割を切り替えている。

この学童には、「宿題を終わらせてから遊ぶ」というルールがある。その時間になると、宿題をする子どもたちと遊ぶ子どもたちのスペースが壁によって区切られる。

個別ブースに閉じ込めるのではなく、空間全体を柔軟に使い分ける発想が面白かった。

宿題エリアでは、キッズコーチが宿題が終わったかどうかをチェックし、終わった子から遊びのスペースに移動する。

「これなら安心して任せられそうだな」

親としての最初の不安は、この時点でかなり解消された。

双子それぞれの居場所をつくるプロの目配り

そして、何より印象的だったのは子どもたちの表情だった。みんな本当に楽しそうなのだ。

わが家の双子も例外ではない。物怖じしない娘は、到着してすぐに上級生の輪へ飛び込んでいった。

一方、新しい環境に慣れるまで少し時間がかかる息子は、最初こそ私たちの近くを離れなかった。

親としては当然気になる。大丈夫だろうか。ちゃんと馴染めるだろうか。

そんな様子を見ていたキッズコーチが、自然に息子の隣へ座った。無理に輪へ入れようとするのではなく、会話をしながら少しずつ興味を引き出していく。

気がつけば、息子も他の子どもたちの中で遊び始めていた。

双子だからといって一括りにしない。それぞれの性格を見ながら関わり方を変える。

そんな細やかな目配りに、親として大きな安心感を覚えた。

帰り際、「またここに来たい!」と二人が声を揃えたとき、私の心はかなり傾いていた。

週1のつもりが、週3以上に心が動く

実は見学前まで、私は慎重派だった。

小学校生活に慣れるだけでも大変だろう。最初は民間学童は週1回くらいから始めればいい。

そう考えていた。

ところが説明を聞くうちに、その気持ちが少しずつ変わっていった。

週3日以上のレギュラー会員になると、利用できるサービスやサポートが大きく広がる。それ以上に魅力的だったのは、子どもたちの体験機会の豊富さだった。

日常的に公園へ出かける。制作活動をする。クッキングをする。ただ預かるだけではなく、「放課後そのものを豊かにする」設計になっている。

さらに野菜収穫やキャリア教育プログラム、サマーキャンプなど、イベントも充実している。

たまたま見学した日は月に一度の夜イベントの日だった。本来はお泊まり会の予定だったが、台風の影響で日帰りに変更になったらしい。

それでも、みんなでご飯を食べて銭湯へ行くという企画に子どもたちは大盛り上がりだった。子どもたちは、非日常な体験に少しそわそわしながらも楽しそうで、少し羨ましい。

子どもたちには、学校や家庭だけでは得られない経験をしてほしい。そんなわが家の価値観に、この環境は驚くほどフィットしていた。

「月10万円」という現実

見学を終えた帰り道。私と夫は自然と費用の話をしていた。

週3日以上のレギュラーコース。双子2人分。送迎オプション。イベント参加費。

家に帰って資料を広げ、ざっくり計算してみる。そして出てきた数字に、思わず夫と顔を見合わせた。

「……これ、月10万円コースじゃない?」

正直、高い。学童に対して抱いていたイメージを大きく超える金額だった。

旅行にも行ける。習い事だって増やせる。
決して軽い固定費ではない。

それでも不思議なことに、「やっぱり無理だね」という話にはならなかった。

夫婦の感想は一致していた。「高いけど、魅力的だよね」

私は体験プログラムやキッズコーチの関わり方に心を動かされていた。夫は送迎体制や運営の仕組みを評価していた。

見ているポイントは違う。
それでも最終的な結論は同じだった。

途中から私は、このお金を単純な「学童代」として考えられなくなっていた。

宿題を見てもらえること。
異年齢のコミュニティがあること。
長期休みの居場所があること。
親が毎回イベントを企画しなくても、子どもがさまざまな経験を積めること。

そう考えると、このお金は教育費であり、親の時間を買う費用でもある。

だからこそ悩ましい。価値を感じれば感じるほど、簡単には決められなくなる。

最後に残った「スイッチングコスト」という不安

ただ、一つだけ不安が残っている。
民間学童と公立学童の掛け持ちだ。

週3日は民間。残りは公立。理屈では成立する。

でも実際はどうだろう。
今日はどちらへ行く日なのか、子どもは混乱しないだろうか。親の管理負荷は増えないだろうか。

小学校生活に慣れるだけでも大変な4月に、本当に回せるのだろうか。

そんなことを考えていたとき、思わぬ発見があった。今通っているピアノ教室のお友達が、実際にこの学童へ通っていたのだ。

次は、そのママに話を聞いてみようと思う。パンフレットにも説明会にも載っていない、リアルな運用の話を。

保活ならぬ、学童活。今回の見学で、私たちの気持ちはかなり「通わせたい」へ傾いた。

問題は、その価値に毎月10万円を払い続ける覚悟があるかどうかだ。

もう少しだけ悩んでみようと思う。

(先輩ママへのヒアリング編に続く)

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