学童検討記#1|「送迎対象外」の絶望から始まった、双子の民間学童選び
来春、わが家の双子は小学生になる。
ランドセルの色も決まり、入学への期待が少しずつ膨らんでいる。
その一方で、最近の私はランドセルよりも学童のことを考えている時間の方が長い。
共働き家庭にとって、小学校入学はお祝いであると同時に、大きな環境変化でもある。平日の放課後や長期休みをどう過ごすのか。その選択は、子どもだけでなく親の働き方や暮らし方にも直結する。
いわゆる「小1の壁」。
わが家も、いよいよその入り口に立った。
公立学童を基本に考えていたものの、手厚いサポートや多様な体験プログラムに魅力を感じ、民間学童についても調べ始めた。
そして開始早々、私はひとつの現実を突きつけられることになる。
「送迎対象外」
進学予定の小学校が、気になっていた民間学童の送迎対象校に入っていなかったのだ。
狙っていた民間学童は「対象外」だった
候補のひとつは、民間学童のKBC(キッズベースキャンプ)。
非認知能力の育成を掲げ、さまざまな体験活動を提供している。預かり時間も長く、共働き家庭からの評価も高い。
「ここ、すごく良さそう」
そう思いながら公式サイトを読み進めていた私は、一気に現実へ引き戻された。進学予定校が送迎対象校に含まれていなかったのである。
小学校から離れた場所にある学童まで、入学したばかりの1年生が毎日移動する。
しかも、わが家は双子だ。片方が先に行こうとするかもしれない。途中で意見が割れるかもしれない。道路を渡るタイミングでふざけるかもしれない。
普段の様子を思い浮かべるだけで、親としては到底現実的だと思えなかった。
「やっぱり無理か……」
半分諦めながらも、せっかくなら実際の雰囲気だけでも見てみようと思い、週末の体験イベントに申し込んだ。
一瞬で子どもの心を掴んだプロの技
今回のイベントはパフェづくり体験だった。施設に入ると、まず感じたのは明るく活気のある雰囲気。
そして何より印象的だったのが、スタッフの方々の子どもへの関わり方だった。
自己紹介の段階から、コール&レスポンスを交えながら場を温めていく。初対面で緊張していた子どもたちが、数分後には笑顔で返事をしている。
その空気づくりの上手さに驚いた。
気づけば、最初は親の後ろに隠れていたうちの双子も前の方で手を挙げていた。
手洗い、ヘアキャップ、エプロン、手袋の準備も徹底されていて、衛生面への配慮も感じられる。
パフェづくりが始まると、普段は些細なことで言い合いをしている双子が、終始無言で作業に集中していた。
帰り道でも、「〇〇コーチ面白かったね」「また来たい!」と、ずっとイベントの話をしている。
その場限りの楽しさではなく、「また行きたい場所」として心に残ったことが伝わってきた。親として、それが何だかうれしかった。
「無理」が「検討できる」に変わった日
そして今回、最大の収穫は別にあった。
送迎についてスタッフの方へ直接相談できたことだ。実は送迎対象校でなくても、地域の公共交通機関を利用しながら、スタッフが学校まで迎えに行き、学童まで引率する方法があるという。
私は思わず、「そんな方法があるんですか?」と聞き返してしまった。
正直、公式サイトを見た時点で候補から外していた。
だからこそ、「対象外だから無理」と思い込んでいた選択肢が、たった数分の会話で再び候補に戻ってきたことに驚いた。
最近、仕事でも子育てでも感じる。ネットで情報収集をしていると、自分は十分に調べた気になる。
でも、本当に意思決定が変わるのは現場に足を運んだときだ。今回の学童探しも、まさにそうだった。
楽しかったからこそ気になったこと
双子は大満足。
送迎問題にも解決の糸口が見えた。
それでも親として、ひとつだけ気になったことがある。施設の広さだ。
イベントの日は快適に見えた。しかし平日の夕方、たくさんの子どもたちが集まったときはどうだろう。
宿題をしたい子。静かに本を読みたい子。元気に遊びたい子。
さまざまな子どもたちが同じ空間で過ごす中で、どのように環境が保たれているのだろう。毎日通う場所だからこそ、この点はしっかり確認したい。
次は「イベント」ではなく「日常」を見に行く
今回の体験で、民間学童の魅力と通うための現実的なルートは見えてきた。
そこで次は、平日の夕方に個別説明会を予約した。見たいのはイベント用に整えられた姿ではない。子どもたちが実際に過ごしている放課後の日常だ。
どんな雰囲気なのか。どれくらい混雑しているのか。長期休みはどうなるのか。そして親として避けて通れない、費用はいくらかかるのか。
保活ならぬ、学童活。
毎日を無理なく笑顔で回していくために、もう少しだけ悩んでみようと思う。
(平日夕方見学編へ続く)
▼我が家のラン活の話はこちら
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