【S-books 9】『柏レイソル 太陽王34年の物語――サッカーマガジン2025年12月号』(ベースボール・マガジン社)
優勝争いするほどクラブの調子がいいと、ファン・サポーターにもご褒美があるもの。シーズン終盤に発行された「サッカーマガジン2025年12月号」は柏レイソルのファン・サポーターにとって、まさにそんな存在だ。
レイソルを特集した「サッカーマガジン2025年12月号」の見どころを、不定期連載企画「S-books」で紹介しよう。
最新インタビューから在籍全選手&監督名鑑まで
10月26日の第35節を終えて、首位まで勝点1差。猛追や肉薄という言葉がピッタリな状況の柏レイソルを特集した「サッカーダイジェスト」が、10月24日に発行された。
“一冊丸ごとレイソルしかない”といった内容で、レイソルアカデミー出身の古賀太陽と細谷真大の対談や、同学年で高校、大学と対戦経験もある小泉佳穂と原田 亘の対談をはじめ、1992年から続く34年の年代記、カレカや渡辺毅、北嶋秀朗といったクラブのレジェンドたちへのインタビューなどが掲載されている。
詳しくは手にとってみていただきたいところ。例えば、小泉と原田の対談では高校時代に対戦したふたりの関係性がおもしろい。原田は小泉のこと知っていたが、小泉は原田のこと分かっていなかったことが明かされていたり、今シーズンの右サイドの連係やリスクを負ったチャレンジなどについても語っている。
さらなる見どころは、今シーズンの所属全選手を戸嶋祥郎が解説する「選手名鑑」。チームメイトだから知っている素顔や意外な一面から、プライベートの人間関係などまで紹介されていて、チームの雰囲気のよさが伝わる良企画だと思う。
巻末にはJリーグ参入した1995年から2025年までの選手名鑑と監督名鑑と、全てのシーズンのリザルトも載っている。これらを資料として身近に紙で置いておくだけでもこの本の意味があるのでは。
癒しにもなる一冊! 高額転売もあるけれど、定価は1,590円です
最新の研究によると、忙しすぎる現代人は眠るだけでは疲労から半分しか回復できず、そこに活力を加えることで100%の休養ができるらしい。
活力を加えるには、サッカー観戦のような好きなことに打ち込むことが有効なのだけど、好きなことについて探求したり、想像したりすることや、あれこれ友人たちと語り合うことにも同様の効果があるのだそう(『休養学――あなたを疲れから救う』片野秀樹(東洋経済新報社))。
つまり、推し活の一環として自分の好きなサッカーチームのことを考えているとき、自分自身を回復させているのだ。そして、今回紹介する「サッカーマガジン2025年12月号」は、定価1,590円でレイソルの知識を深められるだけでなく、自身の癒しになるわけだ。以前に紹介した「サッカーダイジェスト2025年6月号」と2冊合わせて最適なテキスト……とまでいうと少し言い過ぎ?
サッカー専門媒体とはいえ、レイソルがこのように注目されることは早々ないことなので、手元に紙で残しておきたいもの。たった1,590円で買えるのだから。
ただ、今回の「サッカーマガジン」は、発売と同時に入手しにくくなっていたり、インターネットで高額転売っぽい売られ方がされている。お近くの書店で出会えたら、即座に手にしてレジへ直行することをおすすめしたい。
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不定期連載企画「S-books」。こちらもおすすめサッカーブックです!
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