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今年一番学んだこと/癌になる前となった後の死生観と生き方の違い―「ママが癌になったとき」―

1)生きるために、なる前となった後で一番違うこと「数年後に死ぬ」を受け入れる

「死」という言葉を、あなたはどれだけ深く考えたことがありますか?
私自身も、癌と診断される前までは、遠い未来の出来事としてしか捉えていませんでした。人生には限りがあることを知っていても、実感が薄かったのです。しかし、ある日突然、医師から「癌です」と告げられた瞬間、それはただの言葉ではなく、私自身の現実になりました。

最初に襲ってきたのは恐怖で、これまで大切にしてきた日常が、砂の城のように崩れていくような感覚でした。狂気で気狂いそうになります。「子どもたちを置いて私は死ぬのか」「家族はどうなるのか」。頭の中は混乱し、涙が止まりません。

死の存在が現実になると、人生が一変します。なる前の私は、未来の不確定な可能性を考え、準備し、計画し続けることで生きていました。

「数年後に死ぬ」は、癌でなかったとしても、わたしの癌を他人事だと笑うそこのあなたにとっても突然起こる可能性がある当たり前のことなのに、それを受け入れることは、思った以上に困難です。

進行中であるからこそ困難です。

毎日「今日は昨日より少しできるようになった」と思い、次の瞬間には「できていない」「そんな準備できない!」という気持ちになります。

2)じゃあ、子供や家族には? 私が死の前にできることは何ですか?

私が死んだあと、私が両親にやってもらったのに、わたしが娘たちにやってあげられないことの多さを思うと、胸が張り裂けそうになります。

正気を保つためにできることは、私がいなくなった後も、子どもたちや夫が笑顔で暮らしていけるように、今私ができることを具体的に実行していくことです。

私みたいながみがみいう母親であっても母親は子供にとって「そこにいてくれるだけで安心できる存在」です。その母がいなくなることは、言葉にならない恐怖や不安を与えるでしょう。だからこそ、私は彼らに「ママがいなくなっても大丈夫」と思える力を残してあげたい。

一緒に料理をしたり、勉強を見たり、ただ話を聞いたりすること。日常の中で「自分は愛されている」と実感できる時間を、これまで以上に増やしていきたい。

また、彼らが困難にぶつかったとき、乗り越えられるような「心の支え」になる言葉や記憶をたくさん残したい。それが私にできる「死ぬ前の贈り物」だと思います。

3)ありがとうと愛しているを伝える時間にしていくためにできること

癌と診断されてから、私は家族に対して「ありがとう」と「愛している」をこれまで以上に伝えたいのですが、今はまだそれがうまくできません。

日常生活の中では、「ありがとう」や「愛している」といった言葉を言いそびれることが多いものです。けれど、これらの言葉は言った側も言われた側も温かい気持ちになれる魔法のような力を持っています。だからこそ、私は意識的にその言葉を口にしたいと思います。

「ありがとう」は小さな瞬間にも込められます。洗濯物を畳んでくれた夫に、学校の話をしてくれる子どもたちに、そして今ここに生きている自分自身に。「愛している」は、簡単には言いにくいけれど、それでも、言葉にして伝えることで家族に「あなたが大切だ」という思いがしっかりと届くことを願います。

4)忙しい^^前を向く

癌の診断後、私の毎日はかなり忙しいものになりました。病院での治療や定期的な検査だけでなく、家族との時間をできる限り大切にしようと努力しています。

「忙しい」ということは、すなわち「やるべきことがある」ということ。私には、まだまだ家族のためにできることがたくさんあります。そして、それらを一つひとつ実行していくことが、私に生きる力を与えてくれるのです。

たとえ未来が限られていても、今を一生懸命に生きることで、子どもたちや夫に私の「生きた証」を残していきたい。それが、癌という病気を経験して私が学んだ、生きることの本当の意味です。


私の時間は、まだ終わっていません。そして、限られた時間の中で何を伝え、何を残していけるのか。それを考えながら、1日1日過ごして生きていきたい。

ありがとう。そして、愛しています。

あなたたちなら、私よりももっともっと、よりよく生きられると信じています。

今願っているのは、こんなことを書きながらあと30年生き抜くこと。

一方で、今年のお正月が元気でいられる最後かもしれない。来年の夏休みが家族で何日も旅行ができる最後かもしれない。

ママはあなたたちが大学に入るところも、就職するところも、結婚式も、孫の出産も見たいし応援したい。

今年は本当に大変な1年だった。

これまでまったく近くにいなかった「死」と向き合い、向き合い続けています。

少しずつ、少しずつ、これからどうやっていくのかが、自分なりに言語化ができるようになってきた気がしています。

向き合いたい。もうっ。癌になる前のように漠然と生きる幸せを享受したい。

前みたいに何でも先延ばしにしながらのんびり生きたい。

このマガジンは私が49歳で卵巣癌と子宮体癌に罹患した日々の自分と家族の記録です。娘(高1)娘(中2)夫&猫の4人と1匹ぐらし。ワーママ。何とか1日でも健康に命をつなぎたいと毎日試行錯誤しています💦
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