抗ガン剤副作用が「緩和ケア」のヘルプで大改善 「緩和ケア」ってスゴイ! 出会いと経緯
私は現在、抗がん剤治療の全6クールのうち4クール目の途中です。この治療は決して容易なものではなく、特に副作用には日々悩まされています。
そんななか、癌にかかって一番うれしいできごとの1つがありました。それは、今回緩和ケアの先生に薬を処方していただくことで悪くなる一方だった副作用が大幅に軽減されたこと。緩和ケアの先生との出会いの経緯などを紹介したいと思います。
現在の治療の様子をまずは紹介
私は現在卵巣がんステージ3、子宮体癌ステージ2のダブルキャンサーです。子宮と卵巣の全摘手術を受けて現在はTC療法の抗がん剤治療の第4クール中です。
抗ガン剤を始める前に、抗がん剤を打ってから3日後から副作用が出始めると説明をうけました。わたしの場合も例外ではなく、抗がん剤を打って3日から2週間目ぐらいまでの間に手足のしびれがとても強くでます。
1クールから3クールと回数を重ねるごとにしびれはどんどん悪化しました。その度に私は歩けなくなってしまうのではないかという恐怖に毎日苦しんでいました。
手足のしびれの悪化と心身の負担
第一クールでは、軽いしびれや感覚の鈍さ程度でした。しかし、治療が進むにつれて悪化していきました。
指先や足先に感じるピリピリした痛みは、次第に強くなり、特に駅の長い階段を降りる際には膝から下が感覚がないまま降りるので、足を踏み外さないように手すりを持ちながら時間をかけて1歩1歩降ります。
体重をかける足裏から膝まではジリジリジリジリするしびれの分厚いソックスを履いた感覚で、膝は力が入らないとなると階段を一歩降りるときに下の段にうまく足をコントロールして乗せられないかもしれず長い階段を転げ落ちるのではないかという恐怖にかられます。
仕事や子供の学校行事に行かず家でじっとしていればいいじゃないかと家族は言うのですが、次の子どもの体育祭や文化祭を見るのに生きていないかもしれないと思うとどうしても行きたい。
1日でも今まで通りに仕事をして子供の学費を出したいという気持ちだけで正気を保っているという部分もありました。
そんななかで手足のしびれがひどくて歩くのが辛くなると、「もう二度と歩けないんじゃないか」という不安が、私の心を重くしていきました。
日記で記録をつける
癌がわかってから私は毎日感じる痛みや不安を忘れないようにこのnoteの日記をつけ始めていたため、痛みの強さ、しびれの場所、日々の体調や感情を細かく記録することで、自分自身の変化を見逃さないように努めました。
実際に日記を書いてみて気づいたのは、私は辛い手足のしびれを「痛い、痛い」と主治医や緩和ケアの先生に訴え続けていたのですが、実際には「痛い」のではなくて「しびれ」がつらかったということ。
第3クールの途中で緩和ケアの先生と面談した際には日記をもとに、こんな風に痛いのだということを事細かに先生と看護婦さんに伝え、主治医の先生からも「第4クールの抗がん剤の前に先に緩和ケアのほうで何か対策を打っことをご相談できれば、第4クールを乗り切りやすくなるかもしれない。緩和ケアの先生にしっかり相談してみて」と言われていることを伝えました。
どんな風に記録をとったのかは、上記のYoutubeや以下の日記にも記録しています。
緩和ケアとは?

緩和ケアとは、治療において病気そのものを治療するのではなく、患者さんの痛みや症状を和らげ、生活の質を向上させることを目的とした医療です。

国立がんセンターのHPには「生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のクオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである」とあります。
緩和ケア外来へ行くきっかけ
私の場合は、卵巣と子宮の全摘手術の後に麻酔が切れた際、次の痛み止めが飲めるまでにまだ6時間以上あるにも関わらず痛みに耐えられず七転八倒し苦しんでいるとき、主治医の先生が緩和ケアの先生と相談してつける痛み止めを探してくださったことがきっかけで、手術後から定期的に緩和ケアの面談を受けています。
具体的には、抗がん剤治療中は抗がん剤の投与日とその2週間後の骨髄抑制のタイミングで主治医の面談を受けるのですが、緩和ケアにも同じ日に診察を受けています。
最初は、緩和ケアは癌がもう治療ができないぐらい進行したときに受けるものだと思っていたので、緩和ケアの診察に行くと言うだけでも末期がんだと言われているような気持ちになって勝手に暗い気持ちになっていました。
また、最初は何を相談したらいいのだろうと迷うこともあったのですが、少しずつ主治医の先生とは別に痛みや苦しみの相談にのってもらうことができるようになり、とても支えていただいています。
緩和ケアの相談と薬の処方
手術入院中から第3クールまでの間定期的に緩和ケアの診察は受けていましたが薬を処方されることはなく、しびれの改善方法などの相談にのっていただく感じで診察はすすみました。
第4クールに入る前の診察では、メモを片手に私が強くしびれを強く訴えることに真摯に耳を傾け、はじめて薬を試してみることになりました。
薬を飲んだ後の経過は以下の通り。
第4クールの手足のしびれの様子
抗ガン剤前日 薬を飲む 手足のしびれいつもと同じ
抗ガン剤当日 薬を飲む 手足のしびれいつもと同じ
抗ガン剤後1日目 薬を飲む 手足のしびれいつもと同じ
抗ガン剤後2日目 薬を飲む 手足のしびれいつもと同じ
抗ガン剤後3日目 薬を飲む 手足のしびれいつもと同じ いつもと同様このあたりからしびれがひどくなる気配
抗ガン剤後4日目 薬を飲む 手足のしびれいつもと同じだが、いつものようにしびれが強くならない
抗ガン剤後5日目 薬を飲む 手足のしびれいつもならさらにしびれが強くなるところ強くならない
抗ガン剤後6日目 薬を飲む 手足のしびれいつもならさらにしびれが強くなるところ強くならない
抗ガン剤後7日目~10日目 薬を飲む 手足のしびれいつもならさらにしびれが強くなるところ強くならない
第4クールは、手足のしびれのために処方された薬を抗がん剤治療の前日から飲むことになりました。
この薬を服用し始めてから、抗がん剤の手足のしびれは少しずつ改善していきました。
変化と回避できた危機
副作用は回数を重ねるごとに蓄積されて重くなるものばかり思っていたので、第4クールでは第1クールから第3クールまでより大幅にしびれが軽減されて緩和ケアの効果を実感しています。
クールが進むにつれて症状が改善されたことは、私に大きな安心感をもたらしました。治療が進む中で、私はメンタルも弱っていましたが、緩和ケアのおかげで、「この痛みを乗り越えられる」という希望が湧いてきました。
抗がん剤治療は体力的にも精神的にも非常に辛いものであり、副作用に対する不安は大きな負担となります。しかし、緩和ケアの専門家と連携することで、副作用を大きく改善することができることを実感しました。痛みや不安を我慢せず、適切なサポートを求めることが、治療の進行を乗り越えるための大きな助けになることを知る経験になりました。
癌との共存はこれから長く、状況は悪くはなれど改善はしないのだろうとは思いますが、周囲の皆様の力を借りて少しでも快適な時間を伸ばしていきたいです。
このマガジンは私が49歳で卵巣癌と子宮体癌に罹患した日々の自分と家族の記録です。娘(高1)娘(中2)夫&猫の4人と1匹ぐらし。ワーママ。何とか1日でも健康に命をつなぎたいと毎日試行錯誤しています💦
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