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《闇夜に刻まれた印》第二十三章:取り残された者/《烙印於黑夜之印》第二十三章:被留下來的人(和訳付き)

前篇



日本語訳

【第二十三章・取り残された者】

流星はすでに消えた。
だが、すべてが終わったわけではない。

王都が介入し、制度が動き出した時、
取り残された者たちは、結果と向き合うことになる。

守られた者、撤退した者、
そして——語らねばならなくなった者。

この章に英雄はいない。
あるのは、制度の中で
「残された人間」だけだ。

クレアがああした反応を示したのには、理由があった。

なぜなら――
「勅命制裁騎士」(通称「裁騎」)とは、
現在の王国制度において、
最も高い権限を与えられた騎士身分だからだ。

彼らは「事後報告」の裁量権を持ち、
判決書の作成と処刑の執行を自ら行う立場にある。

さらに案件が「御前裁判」へ移行した場合、
第一審はそのまま殿下の御前に出ることを意味し――
すなわち、
恩赦を請うべきか否かを判断する実質的な権限をも、
その手に握っているということだった。

「殿下は、あなたなら大丈夫だと判断されたのよ。
だから、ここに残した。」

ヴァルレーナは、
ようやく見つけ出したティーカップを手に取り、
ごく平然とした口調で言った。
まるで、取るに足らない事実を述べるかのように。

「そうでなければ、
今日来た騎士団と一緒に、
あなたをそのまま連れて帰らせていたはずだもの。」

「……ですが……」

「あなたの経歴と、
これまで関わってきた“案件”の概要は、
一通り目を通しているわ。」

ヴァルレーナは、
ほんの一瞬だけ目を瞬かせ、
どこか軽い調子を滲ませて続けた。

「簿記を教えられるってことは、
論理構成に問題はないでしょう。
この役目は、当面は資料の取りまとめだけ。
十分よ。」

クレアは、ふと気づく。

――自分は、
それらのことを、
正式に誰かへ話した覚えがなかった。

だが同時に、
闇夜の女騎士が国境を越えて
彼を探し出してきたことを思い出し、

……それ以上、
何も言わないことにした。


領主侍衛隊の詰所では、
数人が机を囲み、くだらない冗談を飛ばしていた。

ヴァルリックは、
――他人に無理やり押し付けられた夜間の立哨を終えたばかりで、
喉を潤そうと詰所に戻ってきたところだった。

扉を開けた瞬間、
「侍衛」たちはちらりと彼を横目で見ただけで、
誰かが小さく舌打ちをしたが、
会話は止まらない。

ヴァルリックは気にも留めず、
そのまま給水所へ向かった。
コップを手に取った、そのとき。

背後から聞こえてきた声に、耳が引っかかる。

「なあ、あの三人、まだ戻ってきてなくないか?」
「三人?」

別の男が、天気の話でもするような軽さで返す。

「もう片付いたんだろ。」
「いや、たしか——」
「ちっ、斬ったついでだろ。」
誰かが笑った。

「お前、新入りか?」
「青い髪のやつ……悪くなかったよな。」
「……惜しかったな。」

ヴァルリックの動きが止まった。
コップは口元まで来ていたが、
どうしても水が喉を通らない。
胸の奥が、ひくりと嫌な音を立てた。

「まさか、逃げたんじゃないだろうな?」
苛立った声が飛ぶ。
「こんなに時間かかるなんて。」

「逃げる?」
別の男が鼻で笑った。
「どこに逃げるってんだよ。」

ヴァルリックは、
コップを乱暴に置き、勢いよく踵を返した。

扉のところで、
ちょうど入ってきた人物とぶつかりそうになる。
「なんだ、あいつ。」
来た男が眉をひそめ、小さく呟く。

「どうした?」
机のそばの誰かが、
封筒を手にした彼を見て言った。
「また“処理”か?」

男は肩をすくめる。
「もうすぐ夜明けだしな。」
「じゃあ、あとでいいだろ。」
「だな。」

机の端には、
まだ開封されていない封筒が無造作に置かれていた。
中から覗く紙片。

そこに書かれていたのは、ただ一行――

「ヴァルリック」


ヴァルリックが隊部を飛び出したとき、
空はすでに白み始めていた。

石畳は夜露で濡れており、
焦って走ったせいで、靴底が何度も滑る。
それでも、立ち止まるわけにはいかなかった。

頭の中にあるのは、ただ一つ。
――青い髪。
彼女に、何かあってはならない。
少なくとも……
あんな形での「何か」だけは。

市庁舎へ向かう通りへ差しかかったところで、
ヴァルリックの足は、思わず止まった。

……おかしい。

街路の入口が、塞がれている。
正式な封鎖線ではない。
だが、もっと不気味な状態だった。

夜間巡回用の火灯はすべて撤去され、
代わりに立っているのは、見覚えのない騎士たち。

外套の色も、紋章も、領主侍衛のものではない。

さらに奥――
空に、光が走った。
星明かりではない。
魔導飛行の残光。
一筋、また一筋と、城外の方角へ向かって消えていく。

ヴァルリックは物陰で立ち尽くした。
まるで、地面に縫い留められたかのように。

――これは、私兵が動かせる規模じゃない。
――「始末する」程度の話でも、ない。

その瞬間、理解してしまった。
この先へ踏み込めば、自分も一緒に消される。

奥歯を強く噛み締め、
指先が白くなる。

本当は――
彼女の家へ行きたかった。
扉を叩いて、
ただ生きているか、それだけを確かめたかった。

だが、もう無理だ。
怖いからじゃない。

――この街は、
もう彼が勝手に出入りできる場所ではなくなっていた。

ヴァルリックは踵を返し、
壁伝いに、来た道を引き返す。

胸が重く、
喉は乾ききっていた。

もし、彼女が生きているなら……
もし、すでに“それ”を投げ込んでしまったのなら……

今の自分にできることは、ただ一つ。
――「話を聞いてくれる人間」を探すこと。
次の夜番の任務を、
また無理やり押し付けられる前に。


彼は、意を決して前へ進んだ。
その先に立っていたのは、銀色の髪をした少年だった。
赤い衣襟、淡紅色の制服――
見覚えのない装い。

「すみません――」

「君は……」
少年は振り返り、彼の胸元の徽章を確認すると、即座に剣の柄へ手をかけ、半ばまで抜き放つ。

「私兵か?」
声音は冷たく、鋭い。
敵味方を測るための、警戒そのものだった。

ほぼ同時に、同じ制服を纏った竜族の少女が、戦斧を構えたまま側へ回り込む。

「……因縁つけに来た?」
「違う。」
ヴァルリックは即座に答えた。

声はやや切迫していたが、後ずさることはしない。

「ここを担当している責任者に会わせてほしい。
報告しなければならないことがある。」

「名前は?」
「ヴァルリックだ。」

竜族の少女の動きが、一瞬止まった。
次いで、彼をまじまじと見つめる。
「……あんたか。」

彼女は戦斧を下ろし、踵を返して合図した。

「裁騎が探してる。ついてきな。」

女騎士はそう言って歩き出す。
ヴァルリックも後に続いた。

歩を進めるほどに、彼は違和感を覚え始める。
この光景――どこか、妙に見覚えがある。

やがて広場に出た瞬間、視界が一気に開けた。
そのとき、ヴァルリックは気づく。
――ここは、リシナの家のすぐ隣にあった、あの広場だ。
ただし、今は様相がまるで違う。

広場の一角には、二頭の竜が待機している。
同じ制服を着た騎士たちが、忙しなく行き交い、
その動きは迅速で無駄がない。

空では、飛行装置が次々と降下、あるいは低空で一時停止し、
緑色の制服を纏った騎士たちが、上空から直接指示を飛ばしていた。

広場全体が、
即席で組み上げられた軍事中枢のようだった。

隣のパン屋は、どうやらまだ営業しているらしい。
だが、職人はすでに店の外に出て、落ち着かない様子で辺りを見回している。

騎士たちがひっきりなしに出入りし、
パンを抱えたまま「精算を!」と声を上げて職人に。

「オルパキを王都の直轄下に置いたため、」

歩きながら、女騎士が低く説明する。

「主要な証拠は市庁舎に保管されていて、簡単には動かせない。
だから、ここを臨時本部にしているの。」

彼女は一枚の扉の前で足を止め、軽くノックした。

「裁騎閣下。
ヴァルリックをお連れしました。」


「これから私が何を言っても、あなたは口を挟まないで。」
ヴァルレーナは低く、クレアに言った。

「私には私の考えがある。」

クレアは黙って頷く。

彼女は机の向こうに戻り、声を公務用の落ち着いた調子へと戻した。

「どうぞ。」

女騎士がヴァルリクを連れて入室し、ヴァルレーナに軽く一礼すると、そのまま扉の外へ下がった。

「ヴァルリック。」
ヴァルレーナは着席を促す。

しかし彼は、その場に立ったまま、無意識のうちに机の上へと視線を走らせていた。

数日前――まさにこの机のそばで、酒の勢いを借りて、彼はすべてをリシナに打ち明けたのだ。

だが、今そこに座っているのは、見知らぬ裁騎と、
旅人のような風体の若い男だった。

「……あの、」
彼はようやく口を開いた。声は乾いている。
「リシナと、アストルは……?」

ヴァルレーナはすぐには答えなかった。
机上の書類をめくり、何かを確認するように視線を落としてから、顔を上げる。

「あなたが言っているのは、
この家に住んでいた青髪の女性と、その弟のことかしら?」

「……そうです。」
ヴァルリクは即座に頷いた。
「二人は、どこに?」

「昨夜、想定外の事態が発生しました。」
ヴァルレーナは事務的な口調で告げる。
「彼女は帰宅途中に襲撃を受けています。」

ヴァルリックの呼吸が、目に見えて乱れた。

「そ……それで、彼女は……?」

「脅威の排除には成功しました。」
ヴァルレーナは、評価を含まない言葉を選ぶ。

「しかし、オルパキに留まれる状況ではありませんでした。」
書類を閉じる。

「現在は王都側が引き継ぎ、
すでに市外へ移送されています。」

「……じゃあ、弟は?」
「安全確保のため、」
ヴァルレーナは即答した。
「同時に撤離させています。」

その言葉が落ちたあと、
室内に、短い沈黙が訪れた。

ヴァルリックは俯き、両手を強く握り締める。
傍らに立つクレアは、彼の肩がわずかに緩むのを見た。
――少なくとも、ここにはいない。
少なくとも、生きている。

「さて。」
ヴァルレーナは話題を切り替える。
「次は、あなたの番よ。」

彼女の視線が、まっすぐにヴァルリクを捉える。

「あなたが知っていることを、
最初から最後まで、一言も漏らさず話しなさい。」

「――今のあなたにできることは、それだけです。」


そこで、ヴァルリックは一部始終を語り始めた。

声は震え、言葉は途切れ途切れで、
まるで再び、あの夜へと引き戻されているかのようだった。
話すたびに、彼の身体は無意識に小刻みに震え、
指先は白くなり、視線は定まらない。
今にも崩れ落ちそうな様子だった。

クレアはその様子を横で見ながら、はっきりと理解していた。
――これは、演技ではない。

リシナが残した報告書。
そして、つい先ほど緋焔から届いた追加報告――
埋葬地点は、すでに確認済み。

ここまで揃えば、
事件そのものの真実性は、もはや揺るがない。

だが――
制度上、まだひとつだけ、答えが出ていない問題があった。
彼が「脅迫下で行為に及んだ」ことを、証明できるかどうか。

それが確定するまでは、
ヴァルリックの立場は、あくまで
「殺人の容疑者」に過ぎない。

しばらくして、
碧嵐による〈侍衛〉隊部への強制捜索の報告が届いた。

その内容は、
ヴァルリックの証言の信憑性を、大きく裏付けるものだった。

ヴァルレーナは資料の一枚をめくり、顔を上げる。

「――この封筒に、見覚えはある?」
その問いに、ヴァルリックの呼吸が一瞬止まった。
「……あります……」

喉を鳴らし、唾を飲み込む。
「たしか……“処理”する人間がいるときに……使われるものです……」

ヴァルレーナは、彼の目の前で、その封筒を開いた。

紙片が広げられる。

そこに書かれていたのは、
ただひとつの名前――
ヴァルリック。

冷たい汗が、一気に背中を伝い落ちた。

「なるほど。」
ヴァルレーナの声は、終始変わらず淡々としている。
「――運が良かったわね。」
「口封じ、されずに済んだ。」

ヴァルリックは口を開いたまま、
結局、ひと言も発することができなかった。

尋問がひと区切りつくと、
ヴァルレーナは書類を閉じ、軽く手を打った。

扉が開き、
あの龍族の女騎士が室内に入ってくる。

「彼を、徴用している宿へ移送。
 当面は拘束下に置いて。」

書類を整えながら、ヴァルレーナが命じる。

「御前裁判へ回すかどうかは、
 私が改めて判断する。」

女騎士は短く頷き、
ヴァルリックを伴って部屋を出て行った。

扉が閉まる、その直前。
彼は、ほとんど独り言のように、低く呟いた。
「……生きてて、よかった。」

扉が閉じると同時に、室内は再び静まり返った。

クレアはその場に立ったまま、
足音が完全に遠ざかるまで、息を詰めていた。

やがて、ようやく息を吐く。

「……意図は、分かっているわよね?」
ヴァルレーナは顔を上げず、
記録を取りながら問いかける。

クレアは、無言で頷いた。

それを確認してから、
ヴァルレーナはゆっくりと視線を上げ、彼を見る。
「それでも――」
一拍。

「まだ、自分がこの席に相応しくないと、思う?」


以上の翻訳は ChatGPT による翻訳文をもとに、自ら校正・監修した形でお届けしています。
もし文体や語調などに不自然な箇所がありましたら、ぜひご指摘いただけますと幸いです。
ご感想やご質問などございましたら、コメント欄にてお知らせください。できる限りお返事させていただきます。
改めまして、本作品をお読みいただき、誠にありがとうございます。


中国語本文

【第二十三章・被留下來的人】

流星已經殞落,
但事情,並沒有因此結束。

當王都接手、制度啟動,
被留下來的人,必須開始承擔後果。

有人被保護、有人被撤離,
也有人,終於站在必須「說清楚一切」的位置上。

這一章,沒有英雄。
只有在體制之下,被留下來的人。

克雷亞會有這樣的反應,並不是沒有原因的。

因為「誥命制裁騎士」(簡稱「裁騎」),
是目前王國體制內權限最高的騎士身分,
擁有「先斬後奏」的裁量權。

在需要撰寫判決書、親自執行處決的同時,
一旦案件移交至「御前裁判」,
第一審便等同於直接進入殿下面前——
也意味著,實質上握有是否請求恩赦的判斷權。

「殿下一定是認為你可以,才會留下你。」

瓦爾蕾娜端起那個她好不容易翻出來的茶杯,
語氣平靜得像是在陳述一件再普通不過的事。

「不然,她大可以直接命你跟今天來的騎士團一起離開。」

「但是……」

「我大致看過你的經歷,還有那些『案子』。」

她眨了下眼睛,語氣帶著一點若有似無的輕鬆。

「能教人簿記,表示邏輯不會差。
這個位置暫時只需要你統整資料而已,沒問題的。」

克雷亞忽然想起——
他似乎從沒正式對任何人提過那些事。

但再想到,
連闇夜的女騎士都能跨境把他找出來,

他決定閉嘴。


在領主侍衛的隊部裡,一群人正圍在桌邊插科打諢。

瓦爾利克才剛結束夜班的站崗——那是別人硬塞給他的——正想回隊部喝口水。

他一踏進門,那群「侍衛」只是斜斜地瞥了他一眼,有人嘖了一聲,話題卻沒有停下。

瓦爾利克沒有理會,逕自往茶水間走去。

水杯才剛拿起來,他就聽見身後的對話。

「奇怪,他們三個怎麼還沒回來?」
「那三個?」

另一個人語氣輕浮,像在談天氣。
「處理完了吧。」
「不是說要去——」

「嘖,砍完順便嘛。」
有人笑了一聲。
「你新來的?」
「那個藍頭髮的……長得不差。」
「可惜了。」

瓦爾立克的動作停住了。
杯口貼到嘴邊,卻怎麼也吞不下去。
他心裡咯登了一下。

「不會真的跑掉吧?」
有人不耐煩地說。
「都這麼久了。」

「跑?」
另一人嗤了一聲。
「能跑到哪去?」

瓦爾利克猛地放下杯子,轉身衝了出去。
在門口,他差點撞上剛進來的人。

「怎麼回事,那小子?」
來人皺了皺眉,嘟囔了一句。

「怎麼?」有人看到他拿著個信封「又要處理人了?」

來者聳肩,
「反正也快天亮了。」
「等下再處理吧。」
「也是。」

桌邊,一個還沒拆開的信封被隨手擱著。
紙條露出一角。

上面只寫了一行字——
瓦爾利克.


瓦爾利克衝出隊部時,天色已經開始泛白。

石板路還濕著夜露,他跑得太急,靴底幾次打滑,卻不敢停下來。
腦子裡只剩下一個念頭——藍頭髮。

她不能出事。
至少……不能是那種出事。

他拐進通往市政廳方向的街道時,腳步卻硬生生慢了下來。

不對。

街口被封了。

不是正式的封鎖線,而是一種更詭異的狀態——

夜間巡邏的火燈被撤走,路口站著幾個他沒見過的騎士,披風顏色陌生,沒有領主侍衛的標記。

更遠處的天空,有光。
不是星光。
是魔導飛行時留下的殘影,一道、兩道,朝城外的方向移動。

瓦爾利克站在暗處,整個人像被釘在地上。

這不是私兵能調動的東西。
也不是「處理人」會出現的陣仗。

他突然明白了一件事。
——再往前走,他會被一起收掉。

牙關不自覺地咬緊,指節發白。

他原本是想衝去她家,敲門,哪怕只是確認她還活著。
現在不行了。

不是因為害怕。
而是因為——這座城市,已經不是他能亂闖的地方。

瓦爾利克轉身,貼著牆往反方向退去。
胸口發悶,喉嚨乾得發痛。

如果她還活著……
如果她已經把事情丟出去了……

那麼現在,他唯一能做的事情只有一個。
——去找「會聽他說話的人」。
在被下一個夜班硬塞任務之前。


於是他向前走去。

前方站著一名銀色頭髮的少年,身上是紅衣襟、淺紅色的制服。
那套制服,他從未見過。

「請問——」
「你是……」
少年轉過頭來,看清他胸前的徽章,手立刻搭上劍柄,半抽出鞘。

「私兵?」
他的語氣冷硬而警戒,像是在確認敵我。
幾乎同時,一名同樣穿著那套制服的龍族少女已經掄著戰斧站到一旁。
「來找碴的嗎?」

「不是。」
瓦爾利克立刻開口,聲音有些急,卻沒有退後。

「請帶我去找負責這裡的人。我有事情必須報告。」

「名字。」
「瓦爾利克。」

龍族少女的動作頓了一下,隨即抬頭看向他。
「……是你。」

她收起戰斧,轉身示意。
「裁騎正在找你。跟我來。」

女騎士帶著他穿過街道。
瓦爾利克越走,越覺得眼前的景象異常熟悉。

等他們抵達廣場時,視野忽然開闊起來。
瓦爾利克這才意識到——
這裡,正是露西娜家旁邊的那座廣場。

只是現在,廣場的一角停著兩頭龍。
數名身穿與女騎士相同制服的騎士來來往往,
動作俐落而急促。

天空中,不時有飛行器降落,或是在低空短暫懸停,
騎乘其上的騎士穿著綠色制服,
直接在空中向地面人員下達指示。

整個廣場,像一個臨時拼湊起來的軍事中樞。

一旁的麵包店看起來仍在營業,
但師傅早已走到門外張望,
神情明顯不安。

不時有騎士匆匆進出店門,
手裡拿著麵包,邊走邊喊著要結帳。

「因為接管整座城市,」

女騎士一邊走,一邊低聲解釋,

「市政廳裡存放著主要證據,不能隨意移動,
所以暫時以這裡作為臨時總部。」

她停在一扇門前,抬手敲了敲。
「裁騎閣下,瓦爾利克帶到了。」

「你等一下我說什麼你都不要吭聲。」
瓦爾蕾娜低聲對克雷亞說,「我自有分寸。」

克雷亞點了點頭。

她回到桌後,語氣恢復成公事用的平穩音調。

「請進。」

女騎士帶著瓦爾利克進來,向瓦爾蕾娜點了個頭,便退到門外。

「瓦爾利克。」
瓦爾蕾娜示意他坐下。

他站在原地,視線不自覺地掃過桌面。
幾天前,他就是在這張桌子旁,借著酒意,把一切都告訴了露西娜。
現在坐在這裡的,卻是個陌生的裁騎,
還有一名看起來像旅人的青年。

「……請問,」
他終於開口,聲音有些乾澀,
「露西娜和阿斯托爾呢?」

瓦爾蕾娜沒有立刻回答。
她翻開桌上的文件,像是在確認什麼,
然後才抬起頭。

「你指的是住在這裡的那位藍髮女性,
還有她的弟弟?」

「對。」
瓦爾利克立刻點頭,「他們人呢?」

「昨夜發生了突發狀況。」
瓦爾蕾娜語氣平直,「她在返家途中遭遇襲擊。」

瓦爾利克的呼吸瞬間亂了。
「她……她怎麼了?」

「她成功排除了威脅。」
瓦爾蕾娜沒有使用任何評價性的字眼,
「但狀況不適合留在奧爾帕奇。」

她合上文件。
「目前已經由王都方面接手處理,
人已轉送離城。」

「那……她弟弟?」
「出於安全考量,」
瓦爾蕾娜回道,
「一併撤離。」

這句話說完後,房間裡靜了一瞬。

瓦爾利克低下頭,雙手緊緊握在一起。

克雷亞站在一旁,看見他的肩膀微微放鬆了一點。
——至少,人不在這裡了。
至少,還活著。

「接下來,」
瓦爾蕾娜把話題拉回來,

「我要你把你知道的事情,從頭到尾,一字不漏地說清楚。」

「你現在能做的,只有這件事。」


於是瓦爾利克開始一五一十地交代。
聲音顫抖,語句斷續,像是被重新拖回那個夜晚。

他一邊說,一邊不自覺地發抖,指節泛白,眼神游離,彷彿下一秒就會崩潰。

克雷亞站在一旁,看著他的反應,心裡很清楚——
那不是演的。

露西娜留下的報告書,
再加上緋焰方才送來的回報——
埋葬地點已確認。
至此,事件的真實性已無可動搖。

但在制度上,仍有一個問題尚未被回答——
是否能證明他是在脅迫之下行兇。

在此之前,瓦爾利克的身分,仍然只是「殺人疑犯」。

不久後,碧嵐對「侍衛」隊部的突擊回報送達。
所發現的內容,大幅提高了瓦爾利克證詞的可信度。

瓦爾蕾娜翻過其中一份資料,抬起頭。

「你知道這種信封嗎?」她問。

瓦爾利克的呼吸一滯。
「知道……」

他吞了口唾沫,「好像是用在……要『處理』人的時候。」

瓦爾蕾娜當著他的面,拆開那個信封。

紙條展開。

上面只寫著一個名字——
瓦爾利克。

冷汗瞬間沿著他的背脊滑落。

「看來,」瓦爾蕾娜語氣依舊平靜,「你運氣不錯。」
「沒有被滅口。」

瓦爾利克張了張嘴,卻一個字也說不出來。

訊問告一段落後,瓦爾蕾娜合上文件,輕輕拍了拍手。
門被推開,那名龍族女騎士走了進來。

「把他送到我們徵用的旅社,先行扣留。」
瓦爾蕾娜一邊整理文件,一邊下令,「是否移送御前裁判,我會再做決定。」

女騎士點頭,押著瓦爾利克離開。

在門即將關上時,她低聲嘀咕了一句:
「……還好,還活著。」

門關上的瞬間,室內重新歸於安靜。

克雷亞站在原地,直到腳步聲完全遠去,才終於鬆了一口氣。

「你應該知道用意吧?」
瓦爾蕾娜沒有抬頭,一邊記錄一邊問。
克雷亞點了點頭。

瓦爾蕾娜這才抬起眼,看向他。
「那你還認為——」

「你不適合這個位置嗎?」





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