《闇夜に刻まれた印》第十八章:白紙の報告書(下)/《烙印於黑夜之印》第十八章:白紙之報(下)(和訳付き)
前篇
日本語訳
第十八章・白紙の報告書(下)
三枚の空白の執行報告書。
それは誤記でも、手違いでもない。
――静かな「警告」だった。
処刑人が台帳を開き、番号を照合した瞬間から、
沈黙は異常の証となる。
これら三枚の紙は、
「記録が欠けている」のではなく、
「存在してはならない」ものだった。
調査が進むにつれ、
地方文官の失策ではなく、
意図された隠蔽である可能性が濃くなる。
そして、王宮の深夜。
王女と副官が受け取った報告は、最悪の一端を示した。
――オルパキに残された暗線は、十六歳の少女ただ一人。
その彼女が、連絡不能。
その時、
地図に灯ったただ一つの微かな光点が示したのは、
偶然にもその地を通過していたクレアだった。
白紙の縁に触れた瞬間、運命の糸は静かに動き始める。
三枚の白紙の執行報告書を見つめ、処刑人はほんの一瞬だけ沈黙した。
深く息を吸い込み、何も言わずに身を翻すと、書架へ向かう。
最上段から分厚い帳冊を引き抜いた。
表紙にはこう記されている。
「執行報告書配布台帳」
彼女はページを繰りながら、三枚の報告書をそれぞれ番号と照合していく。
紙が擦れる音が、広間に異様なほど鮮明に響き、
まるで羽矢が落ちる音さえ聞こえそうな静けさだった。
「え、あの……」
エ……いや、クールマが手を上げた。
「何か、起きてるのか?」
「陛下、しばらくお声をお控えください。」
処刑人は一度も視線を向けず、刃のように鋭い声で言い放った。
「……了解した。」
クールマは観念したように魔導器の修理に戻る。
処刑人は確認を終えると、帳冊を閉じ、長く息を吐いた。
「この三枚の番号に基づけば……確かにオルパキ行きのものです。」
「オルパキで間違いないんですか?」
チェナがすぐに問い返す。
「少なくとも、本部から流出したものではないと断言できます。」
「じゃあ……もう処理は終わり、ってこと?」
ヘレンが三枚の白紙を見つめながら、不安げに言う。
「まだ終わっていません。」
処刑人は静かに首を振った。
その声は低く、重く落ちる。
「――厄介なのは、ここからです。」
全員の視線が、同時に処刑人へと向けられた。
処刑人は冊子を棚に差し戻し、淡々と続ける。
「今の死刑案件は、ほとんどが中央裁判所まで上訴されます。
地方高裁の判決だけで即日執行されるケース自体、もともと多くありません。」
そこで一度、言葉を切った。
「それに――どの地方にも処刑人が常駐しているわけではない。
罪人本人の指定で呼ばれる場合もあれば、地方側から要請が来ることもある。
だから、私は外部に出向いて代行することの方が多い。」
そう言って、机の上の三枚の白紙に視線を落とす。
「王都で私が執行したもの、外部で私が執行したもの……
あるいは罪人が調子に乗りすぎて、殿下の気分を損ね、御前裁判でその場で“斧か斬首剣を”と仰せになったもの――」
声は淡々としており、まるで職務報告のようだった。
「それらの報告書は、すべて私が自分の手で持ち帰り、自分の手で保管しています。」
紙の背を軽く二度叩く。
「だから、地方から戻ってくる報告書は年々少なくなっているんです。」
そして三枚の白紙を指し示す。
「一度に三枚……誤送で済む話ではありません。」
大広間の空気が再び張り詰めた。
「えっと……」
エルール――いや、クールマが魔導器を置き、手を挙げる。
「どうして“誤送じゃない”と言い切れるんだ?」
処刑人はゆっくりと息を吸い、胸の奥で渦巻く苛立ちを押し沈めるように答えた。
「陛下。執行報告書は重要文書です。
毎年必ず点検があり、一枚でも紛失すれば――罰金一枚です。」
「一枚で……金貨一枚?」
ヘレンが顔をしかめる。
「王都でひと月は生活できますよ……それ。」
「そうです。」
処刑人は白紙を静かに置き、指先に力を込めた。
「それだけではありません。
重ければ減給、戒告、異動、免職……
最悪、自分が処刑台に立つこともあり得る。――極端な例ですが。」
クールマは口の端を上げた。
「人間界の行政処理は、余の想像以上に恐ろしいな。」
しかし、処刑人は笑わなかった。
空白の報告書を睨みつけ、その声音は刃のように重かった。
「……こんなもの、雑に送られるはずがない。
紛れ込むはずがない。
誤送なんて、あり得ない。」
短く言い切ると、視線を紙面から離した。
「まして――収発室、つまり“うちの人間”の手から漏れるなんて、絶対にあり得ない。」
その一言に、処刑人だけでなく、
ライノールも、ヘレンも、
そしてクールマに身体を預けているエルールまでもが固まった。
処刑人はそっと目を閉じ、
可能性を一つ一つ並べ替えるように沈黙する。
「チェナ。さっき言ったわね――決算書類の束の中に紛れていた、と。」
突然向けられた強い気配に、
チェナは肩をすくめながら小さく頷く。
「う、うん……そうだった……はず。」
処刑人は額に手を当て、低くうめくように呟いた。
「……どうか、あの状況だけは勘弁してほしい。」
張りつめた静寂が広間を覆った。
世界が一筋に細く絞られたかのように、音が吸い込まれる。
そして顔を上げた処刑人の目は、完全に戦場のそれだった。
「ライノール、チェナ。副官のところに行くわ。今すぐ。」
「陛下はここに残ってください。“留守番”をお願いします。」
「任せよ!」
クールマは即座に巨大な弩を引き抜き、誇らしげに構える。
「余がここを守る。心置きなく行ってこい。」
『いや、別に救援呼びに行くわけじゃないんだけど……』
エルールが意識の奥でぼそっと抗議した。

その日の深夜。
王宮・書庫兼執務室。
静止した空気の中で、蝋燭の炎だけが微かに揺れていた。
王女は両手で額を支え、
机に広げられた書類を、言葉もなく見つめていた。
机上には――
処刑人が届けた封筒、
副官による初動報告書、
そして一枚の薄い人員プロフィール。
副官は机の脇に立ち、
声を抑えながら淡々と読み上げる。
「――リシナ・プリエウピス(Lisina Prieupis)、十六歳。
二年前に闇夜へ加入。現在はオルパキ市庁舎の収発室で文書業務を担当。
……以前、命により王都へ一時帰還し、基礎的な護身術を“研修”しましたが、
総合的にはあくまで事務職階級です。」
彼女はページをめくり、続く項目を読み上げる。
「両親はすでに他界。家族は十歳の弟、アストル(Astor)のみ。
母親はかつて武装女官団に短期間所属しましたが、体質の問題で早期退役。
現在は遺族給付金の受給者です。」
その言葉に、王女はゆっくりと顔を上げた。
その表情は、深い思考の淵から現実へ引き戻されたかのようだった。
「――状況は、どこまで深刻?」
答えたのは副官ではなかった。
南部情報のまとめ役である団員が、重く、硬い声で言う。
「……現時点で、彼女との連絡は取れておりません。
一昨日、規定どおり定時報告が一度ありましたが……
その後は、完全に反応なしです。」
書庫の空気が、わずかに冷えたように感じられた。
副官は続けて補足した。
「現地の屋敷に仕えている人員についてですが……
本来は侍女が一名いました。しかし彼女はちょうど王都での“業務報告”のため帰還中でして。
領主家は家訓が非常に厳しく、警戒心も強い。
『実家への帰省』を理由に休暇を取れたのも、かなり無理をしてのことだそうです。」
王女の指が、机上の紙の上でぴたりと止まる。
「つまり――」
副官は重くうなずき、落石のような声で言った。
「――オルパキには、今、彼女一人しかいないことになります。」
書庫の空気が、完全に凍りついた。
王女は数秒だけ沈黙し、
そのあと腕を持ち上げた。
「――顕現。」

魔導器が柔らかな光を放ち、
王国全図が書庫の空中に浮かび上がる。
I隊、II隊の位置を示す赤点が次々と灯る。
だが、オルバキ周辺だけは――
ぽっかりと空白のまま。
唯一、弱々しい黄色の点がひとつ、孤独に瞬いていた。
「……その点――誰?」
王女は投影を拡大し、目を細めた。
「――クレア?」
副官が眉をひそめる。
「南方を通るとは聞いていましたが……まさか、こんな位置にいるとは。」
王女はゆっくりと目を閉じ、
距離、時間、リスク――すべてを瞬時に計算していく。
そして目を開き、短く言い切った。
「……仕方ないわね。」
彼女は便箋を取り、素早く命令文を書きつけ始めた。
副官はためらいを含んだ声で口を開く。
「しかし……クレアの剣技は、まだ闇夜での正式な訓練を受け切っていません。
一人での行動は――」
王女は顔を上げ、軽く微笑みを浮かべつつ言った。
「忘れたの?
あなた、闇夜の全員に勝ったことがあるでしょう。
“闇夜の基準”自体が、そもそも人間じゃないのよ。」
副官は一瞬、言葉を失った。
王女は静かに続ける。
「今のクレアなら――
地方貴族が雇っている私兵くらい、問題なく対処できるわ。
本気を出せば……地方の騎士団の隊長くらいなら倒せる。」
彼女は書き終えた命令書を副官へ差し出す。
「動かせる戦力の中で、
“あの子”が最も信用できる。」
その声音は静かで、確信に満ちていた。
クレアは重い荷物を宿のベッドへ放り投げ、
そのまま自分も倒れ込んだ。
もうすぐ一ヶ月になる。
王都を出て、すでに二十日以上経っていた。
南へ行くほど気候は暖かく、人々は妙に陽気で親切だった。
特に最近通ったいくつかの街では――
関所をくぐった途端、
「王都からの派遣か!」「銀曦騎士の見習いだって?」
と、兵士たちが色めき立ち、
茶に誘われたり、半ば強制的に兵舎へ泊められたり、
果ては「腕試し」と称して演武場に連れていかれたりした。
結果、彼のスケジュールはこうなる。
「演武場にいるか、演武場へ向かっているかの二択だった。」
困ったことに、自分ではまだまだ半人前のつもりなのに――
なぜか地方の騎士隊長に“うっかり勝ってしまう”ことが続いた。
相手は潔く敗北を認めるのに、
当の本人は、ただただ困惑するばかり。
「まさか……」
クレアは手のひらをじっと見つめる。
「俺……そんな弱くなかったのか?」
そう思った瞬間、
鋭い痛みが針のように頭を貫いた。
「くそっ、またか……!」
彼は慌てて荷袋をまさぐり、
丸い玉のような飴を取り出して口に放り込む。
甘さが広がると同時に、頭痛は少しずつ薄れていく。
ユリが送ってくれた特効薬――
扶桑の式神術の副作用を軽減するらしい。
おかげで見知らぬ土地でもどうにか正気を保てている。
これがなければ、とっくに道端で倒れていた。
『次会ったらちゃんと礼を言わないとな……』
そう思った、その瞬間。
――声が、頭の奥に響いた。
『クレアか?』
クレアは跳ね起きた。
「副官!? どうして……何かあったんですか?」
向こう側の副官の声は、冷たく、重かった。
『……事件だ。殿下直々のご命令だ。』
次回はメインライン一旦休み、神罰日シリーズの第二夜を楽しみしてください。
以上の翻訳は ChatGPT による翻訳文をもとに、自ら校正・監修した形でお届けしています。
もし文体や語調などに不自然な箇所がありましたら、ぜひご指摘いただけますと幸いです。
ご感想やご質問などございましたら、コメント欄にてお知らせください。できる限りお返事させていただきます。
改めまして、本作品をお読みいただき、誠にありがとうございます。
中国語本文
【第十八章・白紙之報(下)】
三張空白的執行回執——
它們不是錯誤,不是疏忽,而是無聲的警告。
當處刑人開始比對編號、翻閱登記冊時,
沉默本身便成了一種訊號。
這三張紙,不只是「缺少記載」,
而是「不該出現」的存在。
越深入調查,越能察覺:
這不是地方行政的小失誤,
而是某種刻意的遮掩。
而在王宮深夜的書房中,
王女與副官接獲的情報揭示了最壞的可能性──
奧爾帕奇的暗線只剩下一名十六歲的少女,
而她已經失去聯繫。
就在此時,
地圖上唯一微弱的光點,
指向了正巧路過該地的克雷亞。
命運的線,在白紙的邊緣悄然收束。
看著那三張空白的執行回執,處刑人僅僅沉默了一瞬。
她深吸一口氣,沒有說話,只是轉身走向書架。
從最高層抽出一本厚重的冊子,封面印著:
《處刑回執分發登記冊》
她一邊翻動,一邊將三張回執分別對照編號。
紙頁摩擦聲在大廳裡異常清晰,安靜得彷彿連羽箭落地都能聽見。
「呃,那個……」艾——不,庫爾瑪舉起手,「發生什麼事嗎?」
「陛下,請您先不要出聲。」
處刑人連看都沒看她,語氣像刀鋒落下。
「……了解。」庫爾瑪只好乖乖繼續修魔導器。
處刑人確認完畢,闔上冊子,長長呼了一口氣。
「依據這三張的號碼——確實都是發給奧爾帕奇的。」
「是奧爾帕奇的沒錯?」切娜立刻追問。
「至少可以確定,不是本部這邊流出去的。」
「那……處理完了嗎?」赫倫盯著那三張白紙,語氣有些不安。
「沒有。」
處刑人搖頭,語調低沉。
「麻煩恐怕才剛開始。」
眾人同時抬頭。
處刑人把冊子重新插回書架,繼續說道:
「現在的死刑幾乎都會上訴到中央裁判所。能在地方高裁判決後立刻執行的案件,本來就很少。」
她停頓片刻。
「更何況——不是每個地方都有處刑人。
有時是罪人指定,有時是地方求助,所以我也常常外派代執行。」
她回頭看著那三張空白的回執。
「在王都由我執行的、外派執行的……
甚至罪人太囂張,惹得殿下心情不好,
在御前裁判上直接開口要斧頭或斬首劍的——」
她的語氣毫無起伏,像是在述職,
「所有回執都是我親手帶回來、親手歸檔。」
她敲了敲紙脊。
「所以地方送回來的回執,本來就越來越少。」
她指向桌上的三張空白文件。
「一次三張……不會是單純誤送。」
大廳裡再次安靜到極點。
「呃……」
艾――不,庫爾瑪已經把魔導器修好放下,舉起手,「為什麼不太可能是誤送?」
處刑人深吸一口氣,像在壓住心底那股不悅與焦躁。
「陛下,因為處刑回執是重要文書。每年都會盤點。只要遺失一張,就是罰一個金幣。」
赫倫表情有點痛的接著說:「一個金幣。夠一個人在王都活一個月了......」
「對。而且不只罰金。」處刑人放下回執,看著三張紙的手微微用力,「嚴重一點,記過、調職、革職...甚至自己上處刑台也不是不可能——雖然是極端例子。」
庫爾瑪笑了:「看來人界行政程序更可怕。」
但處刑人沒有笑。
她盯著空白回執,語氣沉得像刀鋒。
「……這種東西不可能隨便亂送。
不可能塞錯。
不可能誤寄。」
她頓了頓,視線從紙面移開。
「更不可能從收發室–我們自己人手上漏出去。」
說到這裡,不只處刑人,連萊諾爾、赫倫,以及在庫爾瑪體內的艾露爾都僵住了。
處刑人閉上眼,像是在把所有可能性重新排列。
「切娜,妳剛說——是在決算文件裡發現的?」
切娜被突然嚴肅的氣氛嚇得縮了縮肩,「嗯,是這樣沒錯……」
處刑人抬手按住額頭,低低地吐了一句:
「……千萬不要是那個情況。」
安靜得像世界被收束成一條線。
她再抬起頭時,眼神已經完全變了。
「萊諾爾、切娜,跟我去找副官。現在。」
「陛下,麻煩您先留著。看個家。」
「沒問題!」庫爾瑪立刻抽出一把超大的弩,「余坐鎮於此,汝等安心。」
『又不是出去找救兵……』艾露爾在意識裡小聲抗議。

當天深夜,王宮書房。
燭光在靜止的空氣裡微微晃動。
王女雙手支著額,沉默地盯著桌面的文件。
桌上攤著處刑人送來的信封、副官的初步書面報告,
以及一份薄薄的人員資料表。
副官站在桌側,語氣冷靜卻壓得很低。
「——露西娜・普列烏皮斯(Lisina Prieupis),十六歲。兩年前加入闇夜,目前在奧爾帕奇市政廳收發室擔任文書。
……之前奉命調回王都『研習』過基本防身術,但總體上仍是文員階級。」
他翻頁,補上第二段資料。
「父母雙亡,家裡只剩一個十歲的弟弟阿斯托爾(Astor)。
她母親曾短暫隸屬於武裝女官團,但因體質問題很快退役,現在有遺屬補助金。」
王女聞言,抬起頭。
表情像從深處被拉回現實。
「——情況多嚴重?」
回答的不是副官,而是負責南部情報整理的團員。
他的聲音帶著明顯的壓力。
「目前尚未能聯絡到她。
前天她還有依程序回報一次,但之後就完全失去回應。」
書房溫度彷彿更低了一度。
副官接著補充:
「至於當地官邸裡的人員……
原本有一名女僕,但她正好在回王都述職的途中。她表示領主的家規極為嚴苛、警覺性也高,
能以『返家探視』為理由請到假,已經是勉強之極。」
王女的手指在桌面上停住。
「也就是說——」
副官點頭,語氣沉得像落地的石子。
「——奧爾帕奇那邊,目前只剩她一個人。」
整個書房陷入死一般的安靜。
王女沉默了兩秒,抬起手腕。
「——顯現。」

魔導器亮起柔光。
一幅王國地圖在書房半空中展開,紅點一個接一個亮起——
那些是 I、II 隊的即時位置。
但在奧爾帕奇附近——
整片空白。
只有一個微弱的黃點孤零零地閃著。
「……這點,是誰?」
王女俯身放大投影,眼神一沉。
「——克雷亞?」
副官皺眉:「他之前說過會路過南方……但沒想到就這麼剛好在那附近。」
王女閉了閉眼,像是在計算時間、距離、風險。
「也是沒辦法了。」
她抽出便簽,開始迅速寫命令書。
副官皺眉:「但是……克雷亞的劍術畢竟還沒經過我們的完整訓練,他一個人——」
王女抬起頭,看了她一眼,語氣淡淡卻帶著笑意。
「妳忘了嗎?妳打贏過我們全部的人。
闇夜的基準本來就不正常。」
副官怔了一下。
王女繼續道:
「以克雷亞現在的程度,對付地方貴族的私兵綽綽有餘。
認真起來……打一個地方騎士隊長也不是問題。」
她把命令書遞出去。
「我們能動的人裡,他已經是最可靠的那一位了。」
克雷亞疲憊地把行李往旅店的床上一丟,整個人也跟著倒了下去。
已經快一個月了。
從王都出發已經二十幾天,他一路往南走。越往南,天候越溫暖,人們也越熱情。
尤其是最近經過的幾座城市——
他才剛踏過關卡,士兵看到他是「王都派來的」,又戴著銀曦騎士見習的徽章,
不是把他拉去喝茶,就是堅持請他住在軍舍,順便「切磋一下」。
於是他的行程大概就是:
「不是在演武場,就是在往演武場的路上。」
令人困惑的是,他自覺劍術還是那副半吊子模樣,
卻不知為何常常「不小心」贏了地方騎士隊長。
對方敗得心服口服,
而他……
只是一臉問號。
「難道……」
他抬起手盯著掌心,
「我沒那麼弱?」
念頭才剛浮現,一陣劇烈的頭痛像針般刺入腦中。
「X的,又來了……!」
他趕緊從行囊裡掏出小圓盒,取出裡面像彈珠的糖果含入口中。
甜味化開的同時,頭痛也緩緩退去。
這是由莉寄來的。
她說那是扶桑的特效藥,能緩解式神帶來的後遺症。
多虧了這玩意,他才能在陌生城市裡保持清醒,沒有整天撞牆求昏倒。
『下次一定要謝謝她……』
他這麼想著時——
腦中突然響起熟悉的聲音:
「克雷亞嗎?」
他猛地坐起來。
「副官?怎麼是您?發生什麼事了?」
那頭的副官聲音沉冷:
「出事了。王女有命令。」
下週主線休息一回,預定更新神罰日系列第二夜,敬請期待!
