試合当日、寝てない:それを「弱さ」と呼ばずに済む方法を、IMGで知った
今日、試合がある。 で、僕は昨日の夜、ほとんど眠れなかった。 こういう夜のことを、僕はあんまり人に言わない。
言ったら、「メンタルが弱い」と思われる気がするからだ。眠れなかった、と口に出した瞬間に、それが弱さの証拠みたいに扱われる。だから黙っている。たぶん、同じように黙っている人は多いと思う。
でも最近、考え方が少し変わった。 あれは弱さじゃなくて、ただ「測られていなかった」だけなんじゃないか。
眠れたか、眠れなかったか。気分が重いか、軽いか。そういうものは、誰かが数字にしてくれない限り、ないことになる。本人が黙っていれば、なおさらだ。
IMGには、それを毎朝やる仕組みがある。
IMGのスポーツ栄養士の話によると、選手は毎日、気分・エネルギー・ストレス・疲労感・睡眠の5つを、1から10で自己評価する。Kitman Labsというシステムに入力して、その数字をS&Cやトレーナー、メンタルのスタッフ全員が見る。

つまり、「昨日よく眠れなかった」が、口に出さなくても数字として残る。誰かが気づける状態になっている。
IMGのメンタルパフォーマンスのコーチは、睡眠を「いちばん研究の裏付けがある、No.1のパフォーマンスツール」だと言っている。気合いで削るものの反対側に、ちゃんと置かれている。
研究のほうも、同じ方向を向いている。
ブラジルの研究チームが、10〜19歳のアマチュアアスリート309人を調べた(Gomes et al. 2017)。睡眠の質が悪い子が28.2%、うつ症状のある子が26.9%、不安やストレスの症状がある子が40.1%。けっこうな数だ。

そして、うつ症状のある子は睡眠の質が悪い割合が約1.23倍、不安・ストレスの症状がある子は約1.16倍高かった。眠れないことと、心の状態は、別々の問題じゃない。
ただ、これは一時点で全員を測った調査だから、「眠れないから落ち込む」のか「落ち込むから眠れない」のか、どっちが先かまではこの研究だけでは言えない。論文もそう断っている。だからこそ、片方でも先に見えるようにする意味がある。
日本でジュニアゴルフをやっていた頃を思い出す。
練習量のことは言われた。食事のことも言われた。でも「ちゃんと寝てるか」を毎日聞かれた記憶は、ほとんどない。眠れない夜があっても、それは自分で何とかするものだった。
別に、日本が悪いという話じゃない。ただ、測る人がいなかった。だから、なかったことになっていた。それだけだと思う。
正直な話、今もまだ眠くて、頭が重い。試合は数時間後だ。 昔の僕なら、これを黙って隠していた。弱さだと思っていたから。
でも今は、これはただの「測れる状態」のひとつだと思っている。数字にして見せられたら、扱い方が変わる。隠すものじゃなくなる。
測られないものは、なかったことにされる。逆に言えば、測れば、ちゃんとそこにある。 それくらいのことだ。
同じように、言えずに黙っている人がいたら、これを読んでもらえたら嬉しい。 フォローしてくれたら、また書きます。

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参考リンク:
IMG Academy スポーツ栄養士インタビュー(Kitman Labs / 毎日のウェルネス調査): https://pinesnutrition.org/sports-nutrition-at-img-academy-shawn-pitcher/
IMG Academy+「Sport Sleep」(メンタルパフォーマンス): https://plus.imgacademy.com/developmental-coaching/mental-performance/articles/sport-sleep-how-sleep-improves-focus
Gomes GC, et al. (2017). Sleep quality and its association with psychological symptoms in adolescent athletes. Revista Paulista de Pediatria, 35(3), 316–321. doi:10.1590/1984-0462/;2017;35;3;00009 — https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5606177/
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