システム思考で機能を考える
システムには機能があります。
機能が働いて効用を生み出します。
効用がニーズを満たすことができれば、そのシステムは必要とされます。
システムによる「機能→効用→ニーズ→満足」の流れを、システム思考で分析します。
システムの機能
システムの機能が働いて、効用を生み出します。

効用がニーズを満たすことができれば、そのシステムは必要とされます。

このように「システムの機能」は、周囲との関係で成立します。
システムの空間図を使って考えてみましょう。
システムの空間図
システムの空間図では、システムの上の欄に「上位システム内の他のシステム」、下の欄に「下位システム(構成要素)」を記入します。

そして、次の関係を見ていきます。
システム⇔他のシステム
システム⇔構成要素
上記の関係を見ていくと「システムの機能は、システムだけでは成立しない」ことがわかります。
システムの機能は、周囲との関係で成立することを、具体的な例を使って説明します。
扇風機の例
身近な例として、扇風機を取り上げます。

扇風機をシステムとします。
扇風機システムの機能と効用は、次のように定義することができます。

機能:空気を動かす
効用:風をつくる
扇風機(システム)は、空気(対象物)を動かす(機能)ことで、効用(風をつくる)を生み出します。
その効用が「涼しくなりたい」というニーズを満足させます。

その結果、システム(扇風機)は必要とされます。

このような「システム→機能→効用→ニーズ→満足→必要→システム」という循環によりシステムは成立します。
この点をシステムの空間図からも見ていきましょう。
扇風機の空間図
扇風機の空間図は、次のようになります。

上位システムは(扇風機が置かれている)部屋になります。
上位システム(部屋)内の他のシステムには
空気
使用者
壁
などがあります。
上記の空気は、システムの機能の対象物になります。

システムは「空気を動かす」ことで、「風をつくる」という効用を生み出します。
その効用が「涼しくなりたい」というニーズを満足させます。

そのニーズの持ち主は使用者です。
また壁は、効用で「つくられた風」に対して、風を反射する(はね返す)といった影響を与えます。
「システム(扇風機)」と「他のシステム」の間には、上記の関係があることがわかります。
このような関係によって、システムの機能と効用が成立します。
フィードバックが必要
「システムの機能」は他のシステムとの関係で成立することがわかりました。
扇風機などの製品では(他のシステムである)「製品の使用者」との関係が大切になります。
そのため、使用者のニーズの満足度をフィードバックすることが必要になります。
下位システムとの関係
システムの関係は「他のシステムとの関係」だけではありません。
下位システム(構成要素)との関係もあります。
構成要素が共に働くことで「システムの機能」が作用するからです。
次回は「下位システム(構成要素)との関係」について考えます。
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参考文献
Darrell Mann『TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新』の「第4章 システム・オペレータ/9画面法」
