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【詩のようなもの】 The graphic design 《風まかせ文芸部》


親が子を呼ぶ声に似た
陽光の直線

空き地で気ままに遊ぶ
風の曲線

懐かしいグラフに接する
波の下

モダンな珊瑚の街
華やかさを競う熱帯魚
賑やかな往来は
瓶覗き

イズカサゴら
気の知れた常連が集う
小料理屋通りは
縹色

醜くも愛される
ニュウドウカジカ
重い水圧に耐え
傷と生きる夜の世界は
濃藍

闇そのものを
血肉と骨に取り込み
キャスパーが行き着いた
静寂の底は
鉄紺

大海が包む
青のグラデーション

深いほど
孤独に
長く
自らの意思で

迎えられた赤子ほど
無垢なる月白

消え行く乙女ほど
可憐なる胡粉色

疲れた体を温めて
腹を満たした蕎麦切

苦々しい悦楽を経て
泣き出しそうな薄墨色

雲のグラデーションから
霧雨が降る
その極小さな
粒の一つ一つには
色も名前もない
それゆえ
様々な呼び方が
与えられる

共にある喜び
認められぬ哀しさ
鮮烈な悔い
戻らないと決めた
先の果て

霧雨はいつも
予想を超え
制止を聞かず
降り止まない
そうして
細かく確実に
濡らしていく
彼ら自身も
いつ止めばよいのかなど
わからないから

君は砂浜で
貝を拾う
私は隣で
流木を拾う

数多の名の中
どこかにあるはずの座標軸
我々はその狭間にいる
グラデーションだ








*こちらに参加させていただきました🙇‍♂️


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