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[ 映画レビュー ] 敵

こんにちは‼️こんばんは‼️

本日も読んでいただきありがとうございます‼️

初めての方、通りすがりの方、遊びに来ていただいてありがとうございます‼️

「情熱の映画レビュー」はわたしカズマが見た映画をレビューしていくコーナーです。

少しでも面白さが伝わると嬉しいです。

今回はレビュー執筆時点Netflixで配信されている「敵」のレビューしていきたいと思います。

老人と「敵」というタイトルから、最近流行りの「急に起こり出すシニアの人たち」をテーマに据えた内容だと思って見始めたのですが、全く違っていました。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

それではいってみましょう!

🔭どんな映画?

引退した75歳の元大学教授の渡辺儀助は、妻に先立たれ子供もいないため、一軒家で一人暮らしをしています。

彼は、友人も少ないため人と交わることも少なく、特に贅沢もせず自炊をしながら生活をしていますが、少しの仕事と年金だけでは生活もそれほどゆとりがあるわけでもないため、貯金が尽きた時には自死しようと決めて生活をしています。

彼のところには、たまに元教え子の鷹司靖子や蒲島光則らが尋ねてくるのですが、徐々に彼の中で現実と空想の区別がつきにくくなっていきます。


🔭誰が出ているの?

この映画は筒井康隆さんの同名小説が原作となっていて、「桐島、部活辞めるってよ」、「騙し絵の牙」などでも監督・脚本をつとめられている吉田大八さんが監督・脚本をつとめられています。

元大学教授の渡辺儀助役は長塚京三さんが担当されています。

元教え子の鷹司靖子役には瀧内公美さん、クラブのホステス菅井歩美役には河井優実さん、元教え子の蒲島光則役には松尾論さん、デザイナーの湯島定一役には松尾貴史さんが務められています。


🔭前編白黒の演出

この映画全編白黒なので、原作を知らないわたしは渡辺儀助の自宅が古い日本家屋であったこともあり、最初は時代設定が過去なのかな?と思ったのですが、渡辺儀助の作業机の上にiMacが置いてあるのを見て現代であることはわかりました。

その後儀助のiMacにスパムメールが来るシーンもあるので、さらに時代設定については確信が持てました。

時代設定が現代だとして、なぜ白黒の設定にする必要があるのでしょうか?

オーソドックスなパターンとしては、主人公の過去の記憶を描くシーンには白黒を使い、現代のシーンではカラーにするというパターンです。

見ていて全面白黒にした意味がわかりませんでした。

この、儀助が一人で毎日誰とも交わらずに生活していくシーンを見ると、遠くない自分の将来を見せつけられているようで非常に胸が苦しくなりました。

仕事を通じての友人はなかなか作りにくいですし、かといって学生時代の仲間とも頻繁に会っているわけでもないですし、そろそろコミュニティ活動にも時間を割かなければいけないのかとちょっと思ってしまいました。


🔭主人公と共に混乱の中に

冒頭では渡辺義助が朝規則正しく起床して、身の回りを整え、自分で食事の準備をして食器も片付け、洗濯物をしてという、ほぼ引退したシニアの平凡な1日が描かれていました。

そこに、久しぶりに元教え子の鷹司靖子が訪ねてきて離婚したという話をされたり、別の元教え子の蒲島光則が庭にある井戸を復活させるといった話をしにきたり、近くのクラブで働いているオーナーの姪菅井歩美と話すようになるにつれ、徐々に現実と妄想の境目がわからなくなってきます。

鷹司靖子はどうやら、教え子だった時も儀助とはなんとなくいい雰囲気があったような感じで、すでに独り身になって久しい儀助と離婚した鷹司靖子との間に再び怪しい雰囲気が漂う感じになるのですが、そこで

「ハッ‼️」

と目がさめるのです。

そうやっているうちに、なぜか亡くなったはずの奥様も出てきて、鷹司靖子との関係についてめっちゃ詰められるのです。

見ている方、少なくともわたしは何がどうなっているのか、全くついていけてませんでした。

一方、もしかすると老化によって記憶が繋がらなくなっていく状態というのは、もしかしたらこの映画で描かれているような状態なのかもしれないなと感じたりもしました。


🔭謎の「敵」の正体

儀助の人間関係がおかしくなっている、またはおかしく「見えている」のと並行して、時折儀助のメールには「敵」に関する情報が書かれたメールが送られてきます。

メールの内容には「〜から敵が来ています」とか「今敵は〜〜〜の状態です」とかいった内容が書かれているのですが見ていて全く意味不明です。

ここも、現実にそういったメールを受信していたのか、同時に受信している「賞金が当たりました!」といった内容のスパムメールを儀助が読み違えているのかが、怪しくなっていくのです。

と考えてみると「敵」の本当の正体というのは、潔く自死をすると決めていたものの、生に対する執着、踏み込んでおけばよかったと思っている鷹司靖子との関係、もしくは「老い」そのものなのかもしれません。


🔭いつからおかしくなっていたのか

冒頭で映画が前編白黒だというお話をしましたが、カラーのシーンは現代・現実・記憶、白黒のシーンは過去・夢・妄想と綺麗に表現できることろをそうせずに、白黒にも関わらず画像に表現されているのは現代でした。

あえて、境界線を曖昧にして表現しているわけですね。

とすると儀助は冒頭からすでに記憶が繋がらなくなっていたとも考えられます。


🔭まとめ

普段わかりやすい内容の映画しか見ないので今回の「敵」は文字通り強敵でした。

ただ儀助の立場は、かなりリアルに感じたのと同時に、何かがスパッと解決するような話でもないため、もやもや感が残る作品です。

特に一番最後のシーンはかなり驚きました。

あわせて、自分の中には「老後をどう生きるのか」「どう死んでいったらいいのか」を真面目に考えなければいけないと改めて感じさせてくれました。

長塚京三さん、最近多くの作品に出演されている滝内公美さんのファンの方、筒井康隆さんのファンの方、考察がお好きな方にはおすすめの作品です。

今回は以上になります。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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