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【ネタバレあり】まさかの信澄黒幕説!? 本能寺の変へ大胆すぎる伏線が張られた。豊臣兄弟!』豊臣兄弟!』第26話「信長を笑わせろ!」レビュー

第26話の主なキャスト

仲野太賀 … 羽柴小一郎(のちの豊臣秀長)

池松壮亮 … 羽柴秀吉

小栗旬 … 織田信長

宮﨑あおい … 市

要潤 … 明智光秀

緒形敦 … 織田信澄

磯部寛之 … 長宗我部元親

第26回「信長を笑わせろ!」 あらすじ

本能寺の変を目前に控え、織田信長は四国政策を一方的に変更し、長宗我部元親との関係は悪化。その仲介役だった明智光秀は板挟みとなり、追い詰められていきます。

一方、信長は甥・織田信澄に謀反の疑いを抱き、蟄居を命じることに。異変を察した羽柴秀吉と小一郎は、孤独に苦しむ信長を救うため、長浜城へ招いて宴を開くという大胆な策に出ます。

酒宴では、信長が自らの過ちを認めて信澄の蟄居を解き、秀吉へ「よき侍になりおった」と最大級の賛辞を送る感動的な場面が描かれました。しかし、それが二人にとって最後の穏やかな時間となります。

『豊臣兄弟!』第26話レビュー 

第26話は、本能寺の変を目前に控えた「嵐の前の静けさ」とも言える一話だった。

しかし、ラスト5分で空気は一変する。

まさか織田信澄をここまで前面に押し出してくるとは思わなかった。

正直、「よもや、よもや」である。

歴史好きなら誰もが知っている本能寺の変。

しかし、「なぜ明智光秀は信長を討ったのか」という問いだけは、440年以上経った今でも答えが出ていない、日本史最大級のミステリーだ。

だからこそ、これまで数え切れないほどの黒幕説が生まれてきた。

足利義昭黒幕説。

朝廷黒幕説。

徳川家康が嫡男・信康と妻・築山殿を死に追いやられたことへの怨恨説。

さらには羽柴秀吉が天下取りを見据えて裏で画策したという説まである。

歴史ファンなら一度は耳にしたことがある名前ばかりだろう。

しかし近年の研究では、これらの説を裏付ける決定的な史料は見つかっていない。

現在では、「明智光秀自身が天下を狙い、自らの意思で決起した」という説が有力視されるようになってきている。

そもそも昔から語られてきた数々の黒幕説の多くは、江戸時代に出版された軍記物や読み物が出どころだ。

当時は史実を正確に伝えることよりも、「読んで面白いこと」が重要だった時代。本を売るために話を膨らませたり、黒幕を作り上げたりした作品も少なくなかった。また、江戸幕府に都合の良い歴史観へと誘導する役割を担っていたという見方もある。

つまり、「昔から言われている説=史実」ではないのである。

そんな歴史ミステリーに対して、『豊臣兄弟!』は史実をなぞるだけではなく、「もしも、こうだったら?」という大胆な独自解釈をぶつけてきた。

今回、その役目を担ったのが織田信澄だった。

ラストで、足利義昭の「信長討伐の御内書」を書いたのは自分だと明かした瞬間、「そこにつなげるのか!」と唸らされた視聴者も多かったはずだ。

もちろん史実ではない。

だが、大河ドラマは歴史ドキュメンタリーではなく、歴史ドラマだ。

史実という骨格を守りながら、その空白をどう描くのか。

そこに作品ごとの個性がある。

『豊臣兄弟!』は、良くも悪くもその空白を大胆な解釈で埋めることを売りにしている作品だ。

だからこそ、来週はいよいよ本能寺の変。

明智光秀はなぜ剣を抜くのか。

信長はどんな最期を迎えるのか。

そして、信澄という新たなカードをどう物語に組み込んでくるのか。

歴史の結末は誰もが知っている。

だが、『豊臣兄弟!』が描く本能寺の変は、まだ誰も知らない。

来週は、その答えを見届けるしかない。


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