【悲報】iPad mini 4が「BOOK☆WALKER」から追放された日。電子書籍はやっぱり「環境」でしかない話。
その日は突然やってきた。
愛用している iPad mini 4 で漫画を読もうと、いつものように「BOOK☆WALKER」のアプリをタップした。 画面にポップアップが出る。
「最新版にアップデートしてください」
はいはい、いつもの更新ね。 そう思って「更新」ボタンを押し、App Storeへと飛ぶ。
しかし、そこで私は固まった。 画面のどこを探しても、あるはずの「アップデート」ボタンが見当たらないのだ。
「このiPadには対応していません」といった、親切なエラーメッセージが出るわけでもない。 ただ、更新ボタンだけが消滅している。
……ああ、ついに来たか。
iPad mini 4のOS最終地点は iOS 15.8。 対して、BOOK☆WALKERの最新アプリが要求するのは iOS 16.0以上。
理由も告げられず、静かに、物理的に。 私のiPadから「本棚への扉」が塞がれた瞬間だった。
「やめた」のではなく「切られた」
正直に言うと、少しショックだった。 以前の記事で「小説はKindle、漫画はブックウォーカー」と住み分けをしていると書いたばかりだったからだ。
私はブックウォーカーをやめるつもりはなかった。 読む権利も持っているし、iPadという端末もまだ元気に動いている。
だが、サービス側がそれを許さなかった。
PCのブラウザで読めばいい、という意見もあるだろう。 だが、私が求めていたのは「ベッドで寝転がってiPadで漫画を読む時間」であって、モニターに向かってクリックすることではない。
蔵書はある。端末もある。でも、アプリが開けない。
「電子書籍は資産ではなく、利用権にすぎない」と頭では分かっていたつもりだが、こうして物理的に「足切り(強制退場)」を食らうと、その意味が痛いほど分かる。
「ああ、またか」という諦め
ただ、不思議と腹は立たなかった。 怒りよりも先に浮かんだのは、「ああ、やっぱりか」という静かな諦めだ。
実は以前にも、ブックウォーカーでは似たような経験をしている。 ある日突然、アプリから「読み上げ機能(TTS)」が削除されたことがあったのだ。 (※現在はOS標準機能を使えば可能だが、アプリ単体の機能としては消滅した)
その時も思った。 「このサービスは、運用コストや効率のために、マイノリティな機能を切り捨てる判断をするんだな」と。
だから今回、古い端末が切り捨てられたことも、彼らの理屈としては正しいのだろう。 サポートコストを減らし、最新の環境に最適化する。 国内の電子書籍ストアが生き残るためには、その「足切り」が必要なのかもしれない。
だが、ユーザーとしての私はこう思う。 「次はいつ、何が切られるんだろう?」
その不安がよぎる場所には、安心して生活を預けられない。
Kindleの「泥臭い万能性」
ここで対比として浮かび上がるのが、やっぱり Kindle だ。
Kindleが完璧だとは言わない。アプリの挙動が重いこともあるし、UIが使いにくいこともある。 だが、Kindleには「どんな古い泥舟でも、とりあえず乗せてくれる」*ような執念を感じる。
古いAndroidでも、型落ちのiPhoneでも、なんとかして「読める状態」を維持しようとする。 「読める人を減らさない」という思想と言ってもいい。
一方、日本の電子書籍ストアには、「ついて来られない奴は置いていく」という文化を感じてしまう。
それが良い悪いではなく、 今の私の生活――体調に波があり、端末を頻繁に買い替える元気もない生活――には、Kindleの思想の方が合っている。 ただ、それだけの話だ。
結論:これは「自己防衛」である
ブックウォーカーには、今までたくさんの漫画を読ませてもらったし、感謝もしている。 だが、今回の件ではっきりした。
私はこれから、漫画であってもKindleへの依存度を高めていくだろう。
それはKindleが好きだからではない。 「ある日突然、本棚に鍵をかけられるリスク」を最小限にしたいからだ。
もう、期待をして裏切られるのは疲れた。 私が選ぶのは「高機能な本棚」ではない。 いつ行っても、どんなにボロボロの服(端末)で行っても、「どうぞ」と入れてくれる本棚だ。
これはこだわりではなく、弱った心を守るための「自己防衛」なのだと思う。
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