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天幕のジャードゥーガルの史実と元ネタはどこまで本当?世界史なしでわかる時代背景

天幕のジャードゥーガルを見ていて、これって実際にあった話なのかなと気になった人は多いと思います。
結論から言うと、天幕のジャードゥーガルの史実の再現度はかなり高く、舞台も出来事もほぼ実在したものをなぞっているんです。
元ネタになっているのは13世紀のモンゴル帝国と、その西隣にあった国への侵攻なんですね。

とはいえ、世界史を覚えていないとカタカナの名前だけが流れていって、話の土台がつかめないんですよね。
この記事では教科書を開かなくてもわかるように、元ネタの時代と国、シタラの故郷が焼かれた理由、日本の元寇との繋がりまで噛み砕いて説明します。
どこからが創作で、どこまで調べると先の展開のネタバレを踏むのかも線を引くので、安心して読み進めてください。



天幕のジャードゥーガルの史実と元ネタはほとんど本当の出来事

まず結論からいきますね。
この作品で描かれる出来事は、その大半が実際に起きたこととして記録に残っています。
国も、戦いも、出てくる人の名前も、多くが歴史書に載っている実在のものなんです。

元ネタは13世紀に実在したモンゴル帝国と西への侵攻

草原で家畜と暮らしていた遊牧民の集まりが、わずか20年ほどで巨大な国になり、西へ西へと攻め込んでいった時代が元ネタです。
シタラが暮らしていた町も、そのときに巻き込まれた土地のひとつでした。
原作者のトマトスープさんは残っている記録を読み込んで描いていて、歴史に詳しい読者からも再現度の高さを評価されています。

創作なのはシタラの内面と記録の空白を埋めた部分

では全部が事実そのままかというと、そうではありません。
記録に残るのは「何が起きたか」までで、その人が何を思っていたかまでは残らないんです。
主人公シタラの悲しみや怒り、知恵を武器にして生き延びるという選択は、作者が想像で組み上げた部分になります。

ドレゲネがかつてダイルの妻だったという設定も、記録の空白を作者が埋めた推定です。
Xでも「ファーティマとドレゲネの交差は、Tスープ氏の推定だけど、史実と比べて自然な範囲内でまとまってる」という声(@kashghari_tan)が見られました。
歴史に詳しい層からも、無理のない補い方だと受け止められているわけですね。

人物ごとの史実モデルは相関図の記事にまとめています

シタラにもドレゲネにも、それぞれモデルになった実在の人物がいます。
ただ、誰が誰のモデルかを一人ずつ書くと長くなるので、そちらは別の記事に分けました。

→ 天幕のジャードゥーガル登場人物の相関図と関係図まとめ


天幕のジャードゥーガルの元ネタになった時代は13世紀のモンゴル帝国

モンゴル帝国は歴史上いちばん大きくなった国

モンゴル帝国は、地続きの国としては歴史上いちばん大きくなった国と言われています。
騎馬に慣れた人たちが移動しながら隣の国を次々に飲み込んでいった、というくらいの粗いイメージで十分です。

アニメを作ったサイエンスSARUはモンゴルの現地まで取材に行き、実際に家庭へホームステイして生活習慣や風土を確かめています。
食事の場面や動物のさばき方が生々しいのは、そこまで踏み込んで作られているからなんですね。

シタラの故郷トゥースはイラン東部の学問の町

シタラの故郷は、いまのイランの東側にあったトゥースという町です。
学者が育つ土地柄で、本があり、学ぶ場所がありました。
シタラが幼いうちから「原論」のような数学の本に触れられたのは、そういう町に暮らしていたからです。

西隣にあった豊かな国はもともと取引相手だった

トゥースを含む一帯は、モンゴルから見て西隣にあったホラズムという国の東の端にあたります。
商人が行き交う交易で栄えた、当時としてはかなり豊かな国でした。
ここが大事なところで、モンゴルとホラズムは最初から敵同士だったわけではありません。
むしろ商品をやり取りする取引相手として始まった関係だったんです。

1204年から1229年までを4つの出来事で押さえる

年号がずらっと並ぶと頭に入らないので、この作品に効いてくる4つだけ挙げますね。

  • 1204年 モンゴルが北方の部族と戦う。ドレゲネの人生が変わった年

  • 1219年ごろ 西隣の国への侵攻が始まる。シタラの故郷が巻き込まれる

  • 1227年 チンギス・カンが亡くなる

  • 1229年秋 オゴタイが即位する。シタラとドレゲネが出会った年という設定

第6幕で語られた「25年前」という言葉も、1229年から数えるとぴったり1204年にあたります。
Xにも「ドレゲネとシタラが出会った(という設定な)のはオゴタイ即位の年(1229年)秋、テムジンがナイマン、メルキトと戦ったのは1204年で、本当に25年前です」という指摘(@yamayama6059)がありました。
セリフの数字ひとつまで史実に合わせてある作品なんですね。


天幕のジャードゥーガルの史実でシタラの故郷が焼かれた理由

きっかけは商人の一行が殺された事件

きっかけは、モンゴルが送り出した商人の一行が、ホラズム側の町で殺されたことでした。
事情を聞くために送った使者まで、そのあと殺されてしまいます。
取引相手だったはずの相手が、そこで一気に敵になったわけですね。

降伏しない町は丸ごと消された

この侵攻がとにかく苛烈で、降伏しなかった町は徹底的に破壊された記録が残っています。
建物だけでなく、そこに住んでいた人も、書き残された本も、まとめて失われました。
シタラが一家と「原論」を同時に奪われたのは、この作品だけの特別な悲劇ではないんです。

第1幕の光景はほぼ史実そのもの

第1幕を見て、さすがにやりすぎでは、と感じた人もいると思います。
でもあの光景は、記録に沿って描かれたものにかなり近いんですね。
最初の数話がずっしり重いのは演出で盛っているからではなく、元ネタになった出来事そのものが重いからです。


天幕のジャードゥーガルの史実は日本の元寇にも繋がっている

この章では、作中に出てくる人物の子どもの世代の話に少しだけ触れます。
先の世代のことを知りたくない人は、ここを飛ばして次の章へ進んでください。

元寇を起こしたフビライは作中の夫婦の息子

作中のトルイとソルコクタニの夫婦には、モンケ、クビライ、フレグ、アリク・ブケという4人の息子がいました。
このうちのクビライが、のちに中国で元という国を建てます。
このクビライこそが、日本史の教科書に「フビライ」という名前で載っている人物です。
読み方が違うだけで同じ人なので、元寇を起こした張本人がこの作品ではまだ子どもの世代にいる、ということになりますね。

作中の子どもたちが大人になった先に元寇がある

日本に元の軍勢が攻めてきたのは1274年と1281年です。
作中の1229年から数えると、45年後と52年後にあたります。
世界史と日本史がまったく別の話に見えていた人も、ここで一本の線として繋がると思います。

元寇から逆算すると帝国の広がり方が体感できる

モンゴルから見て、西の端はシタラの故郷があるイランのあたりまで届いていました。
そして東は、海を渡って日本の手前まで来ています。
シタラの町を焼いた軍と、日本に向かった船が、同じひとつの国の話なんですね。


天幕のジャードゥーガルの魔女という呼び名も史実の記録に残っている

宮廷で魔女と恐れられた女性が実在した

皇后の側近としてとても大きな力を持ち、宮廷で魔女と恐れられた女性が実在しました。
主人公のモデルになったのがこの人物です。
大事なのは、本人が自分から魔女を名乗ったわけではないという点ですね。
そう呼んだのは、あくまで周りにいて記録を書き残した人たちのほうでした。

魔女と呼ばれたのは力を持った異国の女性だったから

異国から来た、信仰が周りと違う、そのうえ宮廷の中心に食い込んだ。
この3つが重なった女性は、当時の記録では高い確率で魔女として書かれてしまうんです。
呪いを使ったからではなく、説明のつかない影響力を持ったから貼られたレッテル、というほうが近いですね。

知恵で生き延びた女性が、その知恵ゆえに魔女と呼ばれる。
この構図そのものが作品のタイトルの由来なんですね。
言葉自体の意味や英語のタイトルについては、先ほどの相関図の記事で触れています。


天幕のジャードゥーガルの史実を追うとネタバレになる範囲

ここは注意が必要な章です。
先の展開を知りたくない人は、この章を飛ばして次へ進んでも大丈夫なように書いています。

実在の人物だから検索すると先がわかってしまう

この作品の厄介なところが、登場人物が実在する点です。
名前を検索すれば、その人がこのあとどうなったのかがあっさり出てきてしまいます。
Xにも「ネタバレが怖いので史実も追わないようにしている」という視聴者の声(@aPony)がありました。
気持ちはすごくわかりますし、その判断は正しいと思います。

アニメで描かれたのは第6幕まで

いま放送済みなのは第6幕「メルゲンの民」までです。
ドレゲネの過去や、シタラとの同盟が結ばれるところまでですね。
この記事で触れてきたのはその範囲か、時代の背景そのものの話だけなので安心してください。

調べるときに踏みやすいのはこの3つ

これ以上調べると危ないポイントだけ、項目名で挙げておきます。

  • 主要人物のうち誰がいつ亡くなるか

  • オゴタイのあと誰が皇帝の座につくか

  • オゴタイの家とトルイの家、どちらが最後に勝つか

この3つは、名前を検索した瞬間に結果が目に入ってきます。
物語として味わいたいなら、史実に手を出さずアニメか原作を追うのがいちばん安全ですね。


天幕のジャードゥーガルの史実を知ってから1話を見返せる配信サービス

時代背景がわかった状態で第1幕を見返すと、映っている景色の意味がまるっきり変わります。
放送はテレビ朝日系24局で毎週土曜の夜11時30分から、配信はABEMA、dアニメストア、Prime Video、U-NEXT、DMM TV、WOWOWオンデマンドで見られます。

無料で見返すならTVerとABEMA

お金をかけずに見たいなら、TVerとABEMAの見逃し配信が使えます。
ABEMAは放送後6日間の無料視聴ができるので、土曜に見逃しても週明けまでは間に合いますね。
ただし見られるのは最新話のあたりだけで、1話までさかのぼることはできません。

1話から一気見するならU-NEXTとDMM TV

第1幕から通しで見返すなら、月額のサービスに入るのが早いです。
一気見と原作漫画までまとめて楽しみたいならU-NEXTで、月額2,189円の31日間無料お試しがあります。
とにかく安く済ませたいならDMM TVで、月額550円の14日間無料お試しですね。

→ 天幕のジャードゥーガル配信はどこで見れる?無料で見る方法と1話から見る方法



まとめ

天幕のジャードゥーガルの史実と元ネタについて、時代の側から整理してきました。
要点を3つにまとめますね。

  • 元ネタは13世紀のモンゴル帝国と、その西隣の国への侵攻。出来事はほぼ史実どおり

  • 創作なのはシタラの内面と、記録に残っていない空白を埋めた部分

  • 作中の子どもの世代が、日本の元寇にそのまま繋がっている

世界史を覚えていなくても、天幕のジャードゥーガルは十分に楽しめます。
むしろ時代の背景を少し知ってから見返したときの驚きこそが、この作品の一番おいしい部分なんですよね。
第1幕をもう一度再生すると、同じ23分がまったく別の作品に見えてくるはずです。
土曜の夜がちょっと楽しみになる作品なので、ぜひ最後まで一緒に追いかけていきましょう。

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