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子供たちの命を守る盾、【歩車分離式信号】について語りたい

こんにちは、かおです。

子供たちの交通事故を減らしたくて、
歩行者目線でいろいろ発信しています。

今日は、交通事故【激減】のカギとなる、
「歩車分離式信号」についてのお話を。

歩車分離式には重要なメリットがある

今の日本のほとんどの交差点は、

「たとえ歩行者が信号を守っていても、ドライバーが不注意だとはねられる」

という構造的な欠陥を抱えています。

これが原因で
亡くなってしまう人があとを絶ちません。

登下校中の子供が、
右左折してきたダンプカーや
トラックなどにはねられて
亡くなってしまう悲しい事故も、
過去に何件も起きています。

でも、この「構造死」を
限りなくゼロにするアイテム
があります。

それが【歩車分離式信号】なのです。


■ 交差点は、いちばん危ない!


令和2~6年に起きた
歩行者事故(死亡または重傷)の
発生場所は、50%以上が「交差点」です。

歩行者事故の半分は交差点で起きている
  • ドライバーの死角に入ることによる「左折巻き込み」

  • 対向車に気をとられたドライバーによる「右折衝突」

が多発しています。

特に小学校低学年の子だと、
大型車両の運転席からは見えにくいので、リスクは高まります。

■ 歩車分離式で【事故70%減】


歩車分離式信号とは、
「歩行者の青」と「車の青」を
しっかりと分けるシステムです。

警察庁が平成14年に、
全国の100か所の交差点にて
歩車分離式信号のモデル運用を
行ったのですが、その結果、

【歩行者 対 車の事故:70%減少】

という驚異の結果をたたき出しています。

歩車分離式信号が、
歩行者の命を守る盾になることは
まずまちがいないでしょう。

にもかかわらず、日本での普及率は
いまだ5%程度にとどまっています。

■ イギリスの徹底した歩車分離思想


交通安全先進国のイギリスでは、
ほぼ全ての交差点が
歩車分離式で組まれています。

イギリスは
「歩行者の安全最優先」の国。

道路のかたちに合わせて
約6タイプの歩車分離式信号を使い分け、

「車が流れてくるタイミングでは歩行者青信号を点灯させない」

という仕組みが
徹底されているのです。

イギリスは歩車分離式信号ばかり

だからこそ、
イギリスでの交通事故死亡者のうち、
歩行者の割合は約25%であるのに対し、
日本だと約37%にものぼります(G7でワースト)。

■ 日本の4タイプの歩車分離式信号


日本の歩車分離式信号には、
主に4つのタイプがあります。
 

・スクランブル方式


歩行者が青のとき、全ての車を止める。歩行者は斜めにも行ける。

歩車分離式信号・スクランブル方式:斜め横断可
歩行者の利便性が最大。

 

・歩行者専用現示方式


歩行者が青のとき、全ての車を止める。歩行者は斜めには行けない。

歩車分離式信号・歩行者専用現示方式:斜め横断は不可
狭い道でも導入できる。

 

・右左折車両分離方式


歩行者が青のとき、 直進車のみ青にして、右左折車は止める。

歩車分離式信号・右左折車両分離方式:直進車は止めない
渋滞が起きにくい。

 

・右折車両分離方式


歩行者が青のとき、直進車と左折車を青にして、右折車のみ止める。

歩車分離式信号・右折車両分離方式:右折車だけ止める
渋滞が起きにくい。


道路のかたちや交通状況などによって
上記4タイプを使い分ければ、
歩行者の安全だけでなく、
車のスムーズな通行も実現できます。

■ なぜ普及が進まない?


国や警察庁も「歩車分離式信号」の
整備を押しすすめていますが、
主に「3つの壁」がブレーキになっているようです。

  1. ドライバーからの反発:「待ち時間や渋滞がふえるかも」という不満

  2. 歩行者からの反発:「待ち時間がふえるかも」という不満

  3. 導入コスト:信号機の新設や路面表示などにかかるお金

でもこれ、私が思うに
1と2については、あまり
気にしなくていいと思うのです。

というのも、人は慣れさえすれば
不満が薄れていくから。

あのコロナ禍での
強烈な社会的制約にすら
適応してきた日本人にとって、
歩者分離式信号に慣れることくらい
わけないはずです。

あれはしんどすぎた。

では3つめの「導入コスト」は、どうでしょうか。

■ 導入コスト< 交通事故の「社会的損失額」


信号機を新しく取りかえる場合は、
数百万かかることもあるそうです。

元々ある信号を「歩車分離式」に
プログラム改修するだけであれば、
もっともっと安く済みますが。

いずれにせよ、
いきなりたくさんの信号を一気に
歩車分離式に変えるのは
コスト的にも難しいと思うので、

【まずは通学路からどんどん整備】

というのが現実的ですよね。

ただ、交通事故死亡者1名あたりの
社会的損失額は約2.5億円と
言われています。

「数百万円かけて信号を整備するだけで、数億円の社会的損失を防げる」

と考えると、
それは単なる「コスト」ではなく
立派な「投資」と言えます。

■ 渋滞は意外と【2.2%減】


平成14年のモデル運用によれば、
渋滞への影響はほぼなかったどころか、

【渋滞:2.2%減】

という結果が出ています。

というのも、
歩車分離式にするということは基本、
車が青のときに歩行者はいないので、
右左折車がスイスイと流れる。

信号1回あたりの車の通過台数が
ふえるというわけですね。

歩車分離式信号は、車側にも一部メリットはある

とくに登下校時などは、
小学生たちがずらずらと交差点を歩くので、
1回の信号で1台しか車が通れなかった…
なんてことはザラにありますが、
そういったことがなくなる。

ドライバーさんたちも、
「いつ渡り終えるかわからない歩行者たち」をイライラしながら待つストレスから解放されます。

ただそもそも人の命の重みを考えると、
仮に渋滞がふえるとしても
歩車分離式にすべきだと
私は思いますが…。

■ 歩車分離式信号の普及スピードを上げよう


警察庁は昨年1月に、
歩車分離式信号の導入基準を
23年ぶりに緩和しました。

この流れにのって、
歩車分離式信号の普及スピードが
ぐんぐんあがってほしい!

そのためにはやはり、
世論の高まりは必要不可欠かと思います。

「信号が青になったら右左右見て、手をあげて渡ろうね」では、子供たちの命は守り切れません。

ぜひ歩車分離式信号への
関心を高めていただければ…と思います。



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▼もうひとつの「命の盾」はこれ


▼参考資料

・令和6年度交通事故の状況及び交通安全施策の現況|内閣府

・命と安全 - すべての交差点を歩車分離信号に!|警察庁

・歩車分離式信号に関するQ&A|警察庁

・海外の交通事故発生状況|内閣府

・交通事故の被害・損失の経済的分析に関する調査研究報告書概要|内閣府

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