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あなたの前にメンターは座っている|品を育てる会話のいろは②


こんにちは、前回の記事①では、「視線の置き場」について書きました。

会話の中で手を使うことで、お互いの緊張がやわらぐという話です。

今回は、なかなか人生のメンターを見つけられなくて困っていた僕が、お客様から聞いたメンターに関する良いお話しをご紹介します。

ある日、お客様にこんなことを教えてもらいました。


「メンターはね、20歳上と20歳下に持つといいよ。」

自分にはメンター(お師匠さま)と呼べるような人がなかなか見つからない、いない、そんな話をお客様に軽くしたときのことでした。

最初は「なるほど」と思うくらいでした。
でもあとから、じわじわ効いてきました。

これは人脈の話というより、
会話の姿勢の話だと思ったからです。

そしてもう一つ。
この姿勢は、品を育てる会話にもつながると感じました。

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20歳上のメンターは、未来の自分です。

時間を先に進んでいる人。
自分がまだ通っていない道を、もう経験している人だと思います。

会話をするとき、
少しだけ意識していることがあります。

それは、
「経験を聞く会話」にすること。

例えばこんな感じです。

「そのとき、どう考えて決めたんですか?」
「振り返ってみて、あの判断はどうでしたか?」
「もし、もう一度同じ場面が来たら、どうしますか?」

こういう質問をすると、
人は自然と自分の経験を語ってくれます。

成功の話も面白いですが、
実は価値があるのは、

「あのときはね…」

と語られる失敗の話だったりします。

経験というのは、
時間をかけて考えてきた証です。

そこに耳を傾けると、
人生のヒントが自然と集まってきます。

学びたがりは得をします。

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一方で、
20歳下のメンターは未来の世界です。

価値観も、情報の取り方も、
スピード感も違う世代。

ここでの会話は、
少し姿勢が変わります。

教えるのではなく、
教えてもらう会話です。

例えばこんな質問です。

「今ってそれ流行ってるの?」
「何でそれが人気だと思う?」
「みんなはどう思ってるの?」

この質問のポイントは、否定しないこと。

「昔はこうだった」
「それは違うと思う」

そう言ってしまうと、会話はすぐに閉じてしまいます。

若い世代は未熟なのではなく、
違う環境で最適化されているだけ。


そこに興味を持つと、会話はぐっと面白くなります。

実はこの姿勢、
品のある会話につながると思っています。

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品のある人は、
誰からでも学びを得ています。


年上には敬意を持って聞く。
年下には興味を持って聞く。

上下ではなく、敬意で人を見る。

その姿勢が、会話の空気をきれいにします。

会話というのは、
話す内容だけで決まるものではありません。

どんな姿勢で聞いているか。

そこに、人の品が出るのだと思います。

僕は美容師という仕事を通して、
こういう体験をたくさんしています。

目の前には、
何十年も会社を続けてきた方もいれば、
社会に出たばかりの若い方も座ります。

もしこの人たちを
「お客様」としてだけ見たら、
会話はただ流れていってしまいます。

でも「メンター」として見ると、
そこから何かしらの回収が始まります。

なぜその決断をしたのか。
なぜその言葉を選んだのか。
なぜその感覚を持っているのか。

そうやって聞いていると、
人生のいろいろな感覚や考えのデータが
少しずつ蓄積されていきます。

同じ60分でも、ただカットする人と、
人生の学びを受け取ろうとする人では、
密度が違うと思います。

そして不思議なことに、学ぶ姿勢は伝わります。

本気で聞けば、本音が返ってくる。
本音が出れば、その人の背景が見えてくる。

その人が今、
攻めたいのか。
守りたいのか。

それが見えてくると、ヘアスタイルの提案も変わります。

ヘアスタイルは、
人生の延長線にあるとも言えるからです。

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実は僕自身、以前にこんな実験をしてみたことがあります。

「目の前のお客様、全員をメンターだと思って接してみよう」

そんな気持ちで、
数ヶ月ほど営業していた時期がありました。

お客様にそのことを伝えることもあれば、
あえて何も言わないこともありました。

ただ一つだけ決めていたことがあります。

本当にメンターだと思って、話を聞くこと。

すると不思議なことに、
どの方からも何かしらの学びがあるのです。

最初のころは、忘れないようにメモを取っていました。でも次第に、言葉よりも感覚を受け取るようになりました。

その人は、
どういう地図を持って生きているのか。
それを少し見せてもらうような感覚です。

人はそれぞれ、
違う人生の地図を持っています。

その地図を少し見せてもらうだけで、
自分の世界も少し広がる。

そんな体験でした。
今も、そんな瞬間があります、本当に嬉しくて楽しいなと思います。

あと年齢の上下ですが、伝わっていると思いますが、20歳で話しを進めてきましたが、
ある程度の世代が違う年齢幅でかまわないと思います。

なるべく年が離れていた方が、学びの幅がそれに比例して大きく感じやすいと思います。

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人生は学び放題。
学びたがりは得をします。


教材は、
特別な場所だけにあるわけではないと思います。

目の前に座っている人や、どこにでも。

歳上からは、
時間の重みを学ぶ。

歳下からは、
時代の流れを学ぶ。

その間にいる自分を、毎日少しずつ更新していく。

そして僕は、こう思うようになりました。

学びたがる人の周りには、自然とメンターが増えていく。

会話の中で学ぼうとする姿勢は、人の思考を柔らかくします。

その柔らかさが、人の品を育てていくのだと思います。

ちなみにこの
「お客様全員をメンターとして接してみた数ヶ月間」の話は、また別の記事【僕のレッスン】で詳しく書こうと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今日もいい一日を。


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