トランプ米大統領、南米ベネズエラへの軍事行動に踏み切る:「屁理屈」で「力による一方的な現状変更」が可能に。
ドナルド・トランプ米大統領が南米ベネズエラへの軍事行動に踏み切った。そして、ニコラス・マドゥロ大統領夫妻を拘束し、国外に移送したと発表した。トランプ大統領は、軍事行動の理由を
「麻薬流入対策」
だとしている。これは、2期目の大統領就任直後からトランプ大統領が言い続けてきたことではある。
トランプ大統領は、中南米から米国に密輸される麻薬によって「米国の若者が毒されている」と訴えて、マドゥロ大統領が「麻薬組織を先導している」と批判してきた。
米国は、マドゥロ大統領の影響下にあるとされる犯罪組織「太陽のカルテル」を外国テロ組織に指定した。
マドゥロ大統領を国際的な麻薬密輸の罪で起訴した。昨年8月には、拘束につながる情報提供に5千万ドル(約78億円)もの懸賞金を出すと発表した。
昨年9月以降、米国は行動を本格化させた。「麻薬運搬船」とみなしたベネズエラなどからの船舶をカリブ海で30回以上攻撃し、100人以上の乗組員を殺害したという。
そして、今回の軍事行動とマドゥロ大統領夫妻の拘束である。
まだ、メディアの情報が次々と変わっている状況なので、ディープな考察をする段階ではないと思う。
やり方はともかく、産油国なのに貧困にあえぐベネズエラ国民にとって、いいことかもしれんと言えなくもない。
だから、今日いえるのはこれくらいかな。
「力による一方的な現状変更」を国際社会が安易に容認すると、他国に対して「屁理屈」を弄して侵略することが横行することになるだろうと書いた。
早くも、それが現実化したということだ。しかも、いまや
「世界の暴力団」
となってしまった、「最狂」の米国がやったということだ。
前述のnoteで書いたように、日本は「力による一方的な現状変更」に対して、絶対に認めないという「最強硬派」であるべきだが、高市早苗首相は見事に沈黙(苦笑)。
保守派は「内弁慶」の根性なしだから、これはぜんぜん驚かない。
まあ、これがいかに「屁理屈」かは、米国の本当の狙いが、300億バレル超という、中東諸国をしのぐ世界最大の石油埋蔵量を誇るベネズエラの石油利権だということで、わかるだろう。
反米のマドゥロ政権のままでは中国やロシアと取引が増えていることから、それをひっくりかえすために、マドゥロ政権を無理やり転覆したということだ。
なにより、今回のひどさは、ベネズエラを「○○国」、マドゥロ大統領を「■■大統領」と置き換えてシンプルにまとめると誰でもわかる。
「国際的な△△の罪で、○○国の■■大統領を拘束し、米国で収監しました。米国は『○○国は俺様が管理する』といっている。○○は『■■大統領を返してください』と弱弱しく訴えた。でも、次の日には『米国に協力します』となった。」
これ、子どもが読んでもヤバいことだと思いますわな(笑)。
○○国の■■大統領は、どこの国にもあてはまる。△△の罪は、どうにでも屁理屈を付けられる。白いものを黒にできるし、嘘も100回言えば、ほんとになる。いつでも、どこでも起こりえる。
そういう世界になったということだ。それだけはいえるね。
