食べたのに空腹…糖尿病の“眠れない夜”と大根サラダの奇跡
「食べたばかりなのに、どうしてこんなにお腹が空くの?」
糖尿病と向き合う毎日は、想像以上に「空腹」との戦いです。
娘も、食後すぐに空腹を訴えたり、深夜に「眠れないほど、お腹が空いた」と言ってくることが良くあります。
今回は、そんな満たされない空腹に、どう対応してきたのか。
我が家で試した工夫やケアの記録を、体験談としてお届けします。
【”気のせいじゃない”その空腹にどう向き合うのか】
食後すぐにお腹が空く。
糖尿病あるあるですが、その理由については前回の記事をご覧いただけたらと思います。
ですが、理由は分かっても問題はケアの仕方です。
ついつい
「今食べたばっかりじゃない」
「そんなの気のせいだよ」
「おかしいんじゃないの?」
という言葉を並べてしまいがちです。
でも、介護側はちょっと深呼吸してください。
これは病気がなせる業なのですから、怒ったりなじったりしても、どうしようもありません。
私も最初は「今食べたばっかりだよ?」と言ってしまったり、「気のせいだよ」と言ったこともありました。
ですが、そんなことを言ったところで、状況は変わりません。
そこで、次の言葉を用意しました。
「30分してもお腹が空いてると思ったら、その時に考えようね」
すると娘は素直に「うん」と言ってくれます。
ですが、結果は同じ。
食後30分経っても、空腹がいえることはありませんでした。
そこで、大根を細切りにして山盛りのサラダを作り、少量のドレッシングで食べさせました。
なんと、これが効果てきめん!
山盛りの大根ということで、目も満足ならお腹も満たされました。
【血糖値の急上昇も防ぐ!知られざる効能とは?】
そして何より、大根の効果がすごい!
以下はAI「兄」に大根サラダについて聞いた内容です。
① 消化を助ける(胃もたれ・胸やけに)
・大根には「ジアスターゼ(アミラーゼ)」という消化酵素が豊富!
・炭水化物やでんぷんを分解してくれるから、ご飯や麺の消化に最適胃が
重たいときに「大根おろし」が出るのはこのため
② 便秘・お通じ改善
・**食物繊維(特に水溶性)**が豊富で、腸内の動きをサポート
・お通じがスムーズになるだけでなく、
腸内のガス・老廃物の排出にもGOOD
③ 抗炎症・抗菌作用
・大根の辛味成分「イソチオシアネート」には抗酸化・抗菌・抗がん作用
があるって言われいる
・風邪の初期症状にもおすすめ(昔ながらの“はちみつ大根”がその例)
④利尿作用でむくみ対策に
・カリウムが豊富で、体内の余分な塩分・水分を排出してくれる
・塩分摂りすぎた翌日とか、むくみやすい人にもピッタリ
このくらいのことは、誰でもご存じだと思いますが、一番嬉しいのがこれ!
⑤血糖値の急上昇を抑える!
・食物繊維があることで、食後の血糖値の上昇が緩やかになる
・特に生大根の方が効果が強い
まさか、血糖値の急上昇を抑えるなど知らず、カロリーを気にして食べさせた大根サラダです。
それが、糖尿病の最大の味方になってくれたわけです。
こうして大根を味方につけた私は、常に大根サラダを冷蔵庫に入れておくようになり、お腹が空いたと言ったら、大根を出していました。
その結果、血糖値は下がっていったのです。
【旬を超えたら…?苦みと飽きとのつきあい方】
しかし、大根も旬を過ぎれば苦みが出てきたり…。
娘はやたらと味覚がシッカリしているので、ちょっとの苦みも逃しません。
「この大根、苦い」
こうなると食べるはずもなく、水にさらすのですが、苦みは取れてもうまみもなくなるわけです。
「ダメか…」
「旬が過ぎちゃったのかな?」
「どっちかと言ったら、飽きが来たのかも」
「春(しゅん)が過ぎて秋(あき)が来たわけかw
夏はどこに行ったんだろうねw」
「確かに!座布団1枚!」
なんて笑ってる場合じゃありません。
次なる手は…キャベツを刻むか?豆腐にするか?
あの手この手で挑戦していきますが、しばらくすれば飽きてしまうわけです。
【「満たされる」のはお腹だけじゃない】
こうして1か月半が過ぎた頃、娘の血糖値は120~130mg/dLを行きつ戻りつの状態になっていました。
ここまで来れば、そんなに焦る必要はありません。
主食もテーブルに並べ、普通の食事風景となりました。
その頃には、食後の空腹というのは、あまり訴えることはなくなり、
夕飯が終わると、静かに自室へ引き上げていくようになりました。
ですが、時として
「母~、物足りない」
仕事をしている私の前に立ち、娘が情けない顔をします。
そんな時は笑顔で応えます。
「だよね~、母も足りないと思ったんだよw
今日の夕飯、ちょっと少なかったのかなぁ」
「どうしよう…」
「どうしようと言われても…」
頭の中に浮かんでいるのは、冷蔵庫の野菜たちです。
(今から作るのに、簡単にすませられるのは…)
とはいっても、さすがに疲れます。
すると娘が
「アイス食べていい?」
娘が言うアイスとは、ZEROアイスのことです。
これは糖質控えめで、糖尿病の強い味方だと思います。
毎年冷蔵庫には、アイスがいくつも入れてあるのですが、
今年は娘が普通のアイスは食べられないため、試行錯誤の結果、
ZEROアイスを入れておくようになりました。
「ああ、ZEROかw
そうだね、母も食べようかなw」
「うん、食べよう!母の分あるの?」
「大丈夫だよ~、この間買ってきたから」
そう言って出したのは、普通のアイス。
常にZEROを食べている娘にとっては、魅惑的なアイスです。
「一口だけ食べる?」
「うん、母もZERO食べる?」
「アンタのとったら、怖いからいらないw」
「そんなことないよ~w」
こうして楽しいアイスタイムが終わると、心も頭も満足します。
「今日はこれで終わりだよ。
後は我慢してね」
満足した娘は、私の呼びかけに笑顔で「うん♪」と答え、
「もう、お腹いっぱい♪」
と自室に入って行きました。
空腹に一番効果があるのは、否定されないという心の満足なのかもしれません。
【深夜の空腹、眠れぬ夜に】
そんな娘は、深夜に目覚めることが多くあります。
すると、空腹感が襲ってきます。
「お腹空いた…眠れない」
アイスを食べようかと思っても、その日はもう食べてしまっています。
さすがに2つ食べるのは罪悪感があるのでしょう。
そんな時の為にと、枕元に用意してあるのがGI値の低いナッツ類です。
GI値とはなにか?というと
これもAI「兄」の受け売りですがw
**Glycemic Index(グリセミック・インデックス)**の略で、
**「ある食品を食べたときに、血糖値がどれだけ上がりやすいか」**を数値で表したもの。
ということでした。
つまり、GI値が低ければゆっくり血糖値が上がるわけです。
しかも、低GIの食品は、
・ゆるやかに上昇して、インスリンもゆっくり分泌。
・腹もちが良く、間食予防にも良い
・食後高血糖・インスリン負荷を抑える
という効果があり、ナッツ類は低GIに入ります。
そのため、娘のお守りは
・ナッツ20g
・福豆10粒
・スルメ5本(細かくカット)
これを小さな袋にいれて渡してあるのです。
【キャラメル事件と成長の証】
お守りですから、介護側としては、「食べない」ことを目標に渡しますが、
娘の方は
「今がその時!」
となるわけですw
朝になり、空の袋を持ってきて、食べちゃったからまた入れてと言います。
「食べちゃったんだ…」
「うん、お腹空いたから」
「お守りだって分かってる?(お守りの意味分かってる?)」
「うん、分かってるよ。だから食べたのw」
娘の笑顔は素晴らしく、ここで怒ったりは出来ません。
「そうか…そうだよねw
お腹が空いたときに食べるために渡してあるんだからOK、OK!」
若干、自分に言い聞かせながらも笑顔を作るわけです。
しかし、心の中では大きなため息と、上がる血糖値が気になります。
それでもお守りを作り続け、今ではそのお守りも要求されなくなりました。
ですが、今度は自分で何を食べたらいいのかを考え、夜中に食べているようですw
勿論それは大いなる成長です。
自分で何を食べたらいいのか、どうしたら血糖値が上がらずにすむのかを考えられるようになったということですから。
「血糖値測る~…あ、ちょっと高いかな?」
「そんなことない、いつもより下がってるなんて優秀じゃん!」
「へんだな、昨日の夜キャラメル4粒食べたんだけど」
「…(なんだと?!)そ、そうなの?w」
引きつる笑顔の母です。
「キャラメル4粒くらいならセーフってことか~w」
ちがーう!
