【読書感想文】ただいま神様当番
今回は「ただいま神様当番」
なんでこの本を選んだかというと、
以前「俺は犬神~神様見習い、はじめました~」
全11話を書いたことがあるから。
これね👇
似たような感じで、軽く読めるかなと思ったわけですよ。
ということで、読みだしてみたらスラスラ読める。
しかも、大事なことが書かれている。
おお、さすがプロだ!
飽きさせない筆致に、ストーリーの流れ。
どれもが人生の一遍を切り取り、
そこには神様が偉そうなことを言わないのに、
ちゃんと教えが入っている。
例えば、一話目のOL。
自分で人の話に飛び込めないコミュ障。
自分から飛び込んでいくと世界は優しいんだよと教えてくれる。
二話目は小学6年の女児。
汚くて粗忽でアホな弟が大嫌い、と思っていたけど、
姉を大切にしてくれて、守ろうとしてくれてると知る。
見えないところに本当が隠れているんだよということだろう。
三話目が高校生男子。
初めての彼女に恰好よく見せたくて見栄を張り、
別れることになるんだけど、嘘をつくより、
本当の自分を見せること。
そして、諦めずに挑戦し続けることの大切さを語っている。
四話目は日本大好きな外国人。
日本に来て大学の教師となったけど、生徒に無視され、
言葉があるのに、どうして相手を知るための言葉を覚えようとしないんだ!
と悲しむ。
ところが、自分こそが相手を見ていなかったことに気が付き、
好転していく。
最後が零細企業の社長。
社長だし、社員が働けばいいんだと、
自分は作業着を脱ぎ、社員を怒鳴り散らしてばかり。
とうとう社員が全員辞めてしまって、残ったのは妻と事務員がひとり。
でも、現場の楽しさや作業着の大切さを思い出し、
もう一度頑張ろうと奮起する。
どれもこれも、神様はこれといったことをしてないし言ってない。
何も言わずとも、小さな邪魔をすることで人間が勝手に気が付いていく。
読みながら、感動と納得を覚えた。
そうだよなぁ、と思いながらも、
こんなに軽い本なのに、こんなに重い内容が詰まってる。
この作者は、すごなぁと思わされてしまった。
重い書き方で、重い内容というのは多々あるが、
軽い文章で読み手を引きつけ、
それでいて大事なことを教えてくれる。
この本は、そういう本だと思う。
今、人生で迷子になっている人に、
ぜひ手に取っていただきたい。
タイトル:ただいま神様当番
著者:青山美智子
出版:宝島社
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