初めて店長として赴任した店が、55店舗中48位。それが2年で7位になったお話【第9話】
子どもたちが、
先週から夏休みに入ることに。
本人たちは、
とてもとても喜んでます……が。
毎年のことではありますが、
私(妻も含む)たちは、
この時期はちょっとしんどい。
この日は長女のイベント、翌日は次女の送り迎え。
さらには給食がでないので、朝、昼、晩の食事をつくらないといけない。
なんだかんだで、
わが家のカレンダーは、
お盆までは予定でパンパン。
ちょっと面倒くさいなあ、
と思っています。
おそらく、妻の方が私以上に、
そう思ってると思います(笑)
おはようございます。
子どもたちと過ごせるのが嬉しくて、
ちょっと憂鬱気分の松田です。
まあ、こういうのも、
いつか懐かしくなるんでしょうけどね。
▼前回のお話はこちら
金融の世界に疲れて、
この携帯電話会社に転職した私が、
最初に任されたのが——この店でした。
みんなは、何のために仕事をしているのだろう…。
入社して、
わずか半年でショップの店長として異動が決まったんですよ♪。
大抜擢!
…と言いたいところですが…。
異動先は、びっくり、
どうしようもない店舗。
県下55店舗中、
なんと48位の「閉店は突然に…」になりそうな店舗。
いや~とてもショックでした。
期待されていたら、こういう店の店長には、
なっていなかったと思うんですよね(笑)
内示をもらった翌日。
さっそく、そのショップに行ったときのこと。
今でもよく覚えています。
白線が消えかかってる駐車場。
入口近くは雑草がちょこちょこ生えていて、
お客様のお迎えが残念な入口。
店内はポスターが全然掲示されていない殺風景なショールーム。
「う~ん。ちょっと強敵かも…」
軽く挨拶を済ませて。
ちょっと店内をボーっとしてたんです。
実はこの店。
売上規模の割に、
とても広い売り場なんですよね。
殺風景なフロア。
なので、ただでさえ暗いスタッフのオーラが、
より際立ってしまう。
お客さんが来る。
そつなく応対。
契約。
坦々と説明をする。
……たしかに、仕事は回っている。
回っているんです。
でも、なんというか——誰も、お客さんの顔を見ていない。
このお店のスタッフは、
お客様が欲しいと言われたら、
悪い意味で忠実にこなしていく。
なので、こちらから何かをすることは、なんにもない。
カウンターの内側で、
スタッフがうつむいて、
お客様が呼ぶまで何もしない。
それを、誰も当たり前と思っている。
私は、ぼんやりこう思ったのを覚えています。
「この人たちは、何のために、ここで働いているんだろう」
批判してるわけではございません。
実際に困っていないんですから、
当然の結果ですよね。
そして、もうひとつ分かったことがありました。
この店の、いちばん偉い人。
つまり店長が、機能していなかったんです。
何かあると、スタッフのフォローは、いつも主任。
クレームも主任。
店内の飾りつけレイアウトも主任。
シフトの相談も主任。
そうです。ぜんぶ主任。
店長は、朝礼が終わったら、
常に外出。
何をしているのか分からないし、
翌日の朝礼まで帰ってこない。
——これ、のちに主任から聞いた話なんですけどね。
この会社では、それが"当たり前"だったんです。
店長とは、
そういう役職だと、
みんなが思っていた。
店の最高責任者が、お飾りだった。
——さぁ…どうしましょうかね。
今でこそ、ニコニコして書いてます。
実は……この店が2年後、
55店舗中7位になるなんて、
この時の私は、まだ知りません。
楽しくなければ、仕事じゃない。
いい意味でも悪い意味でも、
無事、店長に就任できた私。
セオリー通りなら。お姑さんばりに、
一人一人の『あら』を探して、
ひとつひとつ『しつけ』の感じで直してもらう。
この方法は、私はできません。
多分、
そういうキャラではないから。
あと、この方法って、言われる側は、
仕事を楽しくできないと思うんですよね~。
だいたい、ハッパをかけて人が動くなら、
この店はとっくに48位じゃない。
なので、この人たちに——
「楽しくなければ仕事じゃない」。
このことを知ってもらうこと。
これが、私の最初のミッションなのです。
だって、そうじゃないですか。
一日の大半を過ごす場所です。
家族よりも、恋人よりも、
おそらく過ごす時間は長いですから。
どうせなら、楽しくなくちゃ。
……なんて、えらそうに言ってますが。
この時点では、私にも具体策なんて、何ひとつありません(笑)。
ただ一つだけ、決めていたことがありました。
まずは、主任の話を聞いてみよう。
この店を本当に回しているのは、
店長じゃなくて主任。誰よりも現場を知っている人。
その人が、どう思っているのか。何に困っているのか。
まずはそこからだ、と。
……この主任との出会いが、すべての始まりでした。
(後編へつづく)
後編では、
この店を本当に変えた"ある人物"の話をします。
「店長キラー」と呼ばれていた、その人の正体を——。
▼私が、どん底からどう這い上がったのか。すべての原点はこちらです。
▼この物語を、第1話から読む。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
私は、特別な人間ではありません。
むしろ失敗ばかり。
でも、人は何歳からでも変われます。
深刻にならず、真剣に。なんとかならないことはありませんよ。
松田海都
(はじめましての方は、プロフィールもぜひ。)
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