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「ラクして生きていきたい」。甘い考えで、私は会社を辞めました【第8話】

おはようございます。

出張を一日前倒しして、
ぽっかり空いた一日をエンジョイしている松田です。


REBORN編。
読んでいただき、ありがとうございます。


ようやく、『普通の人』になれた私。

前回は、そんなお話でした。

▼前回のお話はこちら


本を読むようになって、
営業成績も一回り上がりました。

そしてある日、まとまった報奨金が入った。

あの、首を絞め続けていた借金を——
7ヶ月で、返し切ることができたんです。


肩の上に、
ずっと乗っかっていた重たいものが、
すっと消えた気がしました。

「今の仕事は、社会に貢献できているんだろうか」

……と、前回お話ししました。

そんな、かっこいいもんじゃなかったんです。

競争。

私の場合、ほとほと疲れてしまったんです。


数字、数字、その上にまた数字。
偉くなっても、数字からは逃げられない。

10年後、20年後。

先のことを考えると、一生、拷問部屋にいることになる。

……。

楽しくなければ、仕事じゃないっ!

私は、ラクな方へ逃げることにしました。


ラクな方へ、思い切って転職!


現在の会社を退職して、
私は地元に帰ることにしました。

当時いたのは、大阪。


とはいえ、
何のあてもありません。


「こんな時は、ハロワにゴーだな」

ハローワークの窓口で話をしていたとき、
ふと、目に留まったんです。

『携帯電話の販売』

「これだっ」

体の中を、電気がビリッと走りました。

当時はちょうど、あの小さな箱が、
世の中に広がり始めたころ。

でも、窓口の人はこう言うんです。


「ここの会社、ほとんど採用しないんですよ。
受かるのは、難しいと思います」


……この人、人のモチベーションを下げるのが、とてもうまい!

でも、やらずに後悔するより、やって後悔した方がいい。

「こちらの会社を、受けさせてください」


ダメでもともと。
私は、扉を叩くことにしたんです。


結論から言うと、
採用されました。

あんなに脅されたのに(笑)。


さあ、念願の携帯ショップ。
のんびり、お客さんに携帯を売る毎日だ——。

そう思っていた私に、辞令が下ります。

「法人営業部へ配属を命ずる」

……えっ。

まっ・・・・また、営業なんですか。

数字から逃げてきたはずなのに、
気づけば、また数字の部屋に立っていました。

神様、見てました?(笑)

……ところが、です。

これが、意外と楽だったんです。

なにせ、時代がよかった。

あの小さな箱を、
みんなが欲しがり始めた時代。


黙っていても、
電話が鳴る。

「おたくで、まとめて契約したいんだけど」

出向いて、30台ぶんの契約書を作って、
サインと身分証明書のコピーをもらう。

それだけで、面白いように数字が積み上がっていく。

同じ「営業」でも、
前の会社の、
あの拷問部屋とは、まるで違いました。


イヤでも数字がついてくる

こんなラクな仕事が、
あっていいんだろうか。

私は、鼻歌まじりで働いていました。

突然の辞令

そんな、鼻歌まじりの毎日が、
しばらく続いたころ。

上司に、呼び出されました。

「松田。
異動がでた。
来月から〇〇店の店長だ。
……頼んだぞ」

……店長?

私がですか?

のんびり売れればそれでよかった私に、
いきなりの、辞令。

……いや、待ってください。

その店の名前を聞いて、
背中に、つめたいものが走りました。

売上、下から数えて5番目。

どうにもならない、と社内で有名な店。

そして、その店には——

歴代の店長を、次々と辞めさせてきた、
とっても怖い『女性主任』がいる。

ラクして生きていきたい。

そう願ったはずの私は、
とんでもない場所へ、
放り込まれようとしていました。

……この続きは、また次の話で。

REBORN編を最初からみたい方はこちら


あのまま、
あの場所で歯をくいしばっていたら、


私はきっと、
鼻歌なんて歌えなかった。


幸せって、
待っていても、
向こうからは来てくれないんですよね。

ちょっと動いてみた、
その先に、
ひょっこり顔を出す。

その「ちょっと」が、
人生を大きく変えることができました。


…もし、そのちょっと、動くことができなかったら…。


ちょっとだけ、
怖くなりました(笑)。

最後に…

20代の頃の私は、
やることなすこと裏目ばかりでした。


人生って残酷だなあって、
当時は本気で自分も含めて世の中すべてが嫌いだったんです。


でも今は、あのどん底も周りも全部ひっくるめて、
自分のことが好きなんです。


これからも、私が私を「スキ」になれた、
そのきっかけをお届けしますね。


松田海都

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